幸せになる『赤毛のアン』の言葉−167                    松本侑子ホームページ

「私は少しも変わっていない、本当は何も変わっていないの。ただ、余分な枝を刈りこんで、また別の枝を伸ばしただけよ。本当の私はその後ろにいて、いつも同じなの。私がどこへ行こうと、どんな外見になろうと、何も変わらないわ。心の中は、いつまでもマリラの小さなアンなのよ」

                        
『赤毛のアン』第34章 

 成長して家を離れていくアンは、マリラに優しく語りかけます。
 どんなに大人になっても、本当の自分は、子どものころと同じように中にいる……。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.11.7.