「私は少しも変わっていない、本当は何も変わっていないの。ただ、余分な枝を刈りこんで、また別の枝を伸ばしただけよ。本当の私はその後ろにいて、いつも同じなの。私がどこへ行こうと、どんな外見になろうと、何も変わらないわ。心の中は、いつまでもマリラの小さなアンなのよ」
『赤毛のアン』第34章
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成長して家を離れていくアンは、マリラに優しく語りかけます。
どんなに大人になっても、本当の自分は、子どものころと同じように中にいる……。
松本侑子
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『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.11.7. |