「今宵は楽しむための夜なのだ。街道には、ホテルへむかう馬車が続き、澄んだ笑い声がこだまして響き、またこだまを呼んでいる。ホテルにつくと、一階から天辺まで電灯がともって、まばゆいくらいだった」
『赤毛のアン』第33章
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ホテルで演芸会が開かれ、アンは出演者として出かけます。人々の笑い声、華やかに飾られたホテル。
みなさんもお出かけの機会があったら、おっくうがらずに、「今宵は楽しむための夜なのだ」「今日は楽しむための一日なのだ」と言い聞かせて、その機会を思い切り楽しみましょう。
松本侑子
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『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.10.24. |