幸せになる『赤毛のアン』の言葉−163                    松本侑子ホームページ

「今宵は楽しむための夜なのだ。街道には、ホテルへむかう馬車が続き、澄んだ笑い声がこだまして響き、またこだまを呼んでいる。ホテルにつくと、一階から天辺まで電灯がともって、まばゆいくらいだった」

                        
『赤毛のアン』第33章 

 ホテルで演芸会が開かれ、アンは出演者として出かけます。人々の笑い声、華やかに飾られたホテル。
 みなさんもお出かけの機会があったら、おっくうがらずに、「今宵は楽しむための夜なのだ」「今日は楽しむための一日なのだ」と言い聞かせて、その機会を思い切り楽しみましょう。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.10.24.