幸せになる『赤毛のアン』の言葉−124                    松本侑子ホームページ

「私、赤毛より厭なものはないと思っていたけど、緑色の髪の方が、十倍も厭だったわ」

                        
『赤毛のアン』第27章

 アンは赤毛が悩みで黒く染めたところ、緑色に染まってしまいます。  私たちは黒い髪よりも茶色の髪が美しいと思っています。いっぽうアンはぬばたまの黒髪がもっともきれいだ思っている……。たとえ悩みがあっても、少し視点をかえると、また別の世界がひらけていきます。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.6.17