幸せになる『赤毛のアン』の言葉−119                    松本侑子ホームページ

「マリラは分別があるの。分別があるのは、立派なことだと思うわ。でも私は、分別のある人になりたいわけじゃないの。だってロマンチックじゃないんだもの。リンドのおばさんは、この私に限って、間違っても分別がつくはめになんかならないって言うけど、それはわからないわ。この頃は、分別のある大人になりそうな気がするの。でも、疲れているだけかもしれない」

                        
『赤毛のアン』第26章 アンの台詞

 この段落を訳しながら、何度も大笑いしました。みなさんもニンマリして頂けたら幸いです。
 のちに大人になったアンは、分別とロマンチックな夢の両方を持った女性になります。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.6.5