「マリラは分別があるの。分別があるのは、立派なことだと思うわ。でも私は、分別のある人になりたいわけじゃないの。だってロマンチックじゃないんだもの。リンドのおばさんは、この私に限って、間違っても分別がつくはめになんかならないって言うけど、それはわからないわ。この頃は、分別のある大人になりそうな気がするの。でも、疲れているだけかもしれない」
『赤毛のアン』第26章 アンの台詞
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この段落を訳しながら、何度も大笑いしました。みなさんもニンマリして頂けたら幸いです。
のちに大人になったアンは、分別とロマンチックな夢の両方を持った女性になります。
松本侑子
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『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.6.5 |