幸せになる『赤毛のアン』の言葉−92
松本侑子ホームページ
「ミス・バリーは、やっぱり心の同類だったわ。見た目はそう思えないけど、同類だったのよ。心の同類なんて、そうそう滅多にいないと思っていたけど、世の中にはたくさんいることがわかって、とても嬉しいわ」
『赤毛のアン』第19章
十代のアンは、七十代の老婦人が「心の同類」であることを知って、友だちになります。アンはいつも「心の同類」がいないかどうか、まわりをよく見ているのです。
松本侑子
『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.4.3.