「だめかもしれないけど、これが残された最後の望みだ」
『赤毛のアン』第18章
|

もうだめだと思っても、決して望みを捨てないこと。どんな時でも、必ず最後の望みはある。あきらめなければ、望みは残っている。
これは重体の子ども(ダイアナの妹)を看病した時のアンの台詞。そして瀕死の子どもは生き返る。もとは英国の詩人ヘマンズ夫人作『ヴァレンシアの包囲戦』で、それをモンゴメリが引用しました。スペインにイスラム教徒が侵略した戦いの詩です。
私は講演会とシンポジウム出演で新潟へ行き、さらに月曜日の小説新潮の小説締め切りも重なって発行が遅くなりました。
松本侑子
|
『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.3.1. |