幸せになる『赤毛のアン』の言葉−69                     松本侑子ホームページ

「私を愛してくれる人なんかいないと思っていたの。物心ついてからというもの、誰も私のことなんか愛してくれなかったもの。ああ、ダイアナが愛してくれて、とても嬉しいわ!」

                        
『赤毛のアン』第17章

 ダイアナに愛している、と言われて、アンは大喜びする。自分は愛されて当然と思うと、なぜ愛してくれないのかと相手を非難することになる。でもアンは「私を愛してくれて、ありがとう」と言う。

松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。