「何も食べられないの。心が傷ついているもの。私を傷つけたことを、いつか後悔するでしょうよ。でも、許してあげるからね。その時が来たら、私が許してあげたことを思い出してね。」
アンがマリラに語る言葉。『赤毛のアン』第14章
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人は誰かをうっかり傷つけることがある。また逆に、自分が誰かに傷つけられることもある。
アンはマリラに盗みの濡れ衣をきせられ、傷つけられる。でもアンは、誤解したマリラを許す。傷つけられても、人を許す寛容さ。
松本侑子
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『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。 |