幸せになる『赤毛のアン』の言葉−35                     松本侑子ホームページ

「なぜだか分からないけど、涙が出るの。嬉しくて、嬉しくて。ああ、嬉しいなんていう言葉じゃ足りないわ。」

                        
『赤毛のアン』第7章

 アンは、グリーン・ゲイブルズに暮らすことになった。マリラはお手伝いとしてでなく、家族の一員としてアンを迎えた。とうとう夢がかなったのだ。
 こんなふうに、心がふるえるような歓びの時が、生涯、誰にでも一度や二度はある。もっともっとある。

松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。