「いえ、私どもこそ不注意でした。自分で出向いてお伝えすべきなのに、大事な用件を人伝てに頼んだんですから。」
『赤毛のアン』第6章、マリラの言葉
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大切な用は、人にまかせないで、自分で相手に伝えて、確認すること。これはビ
ジネス伝達の鉄則。マリラは伝言を頼んだので、間違って女の子のアンが孤児院から来た。
しかしマリラはこのミスのおかげで、アンと出逢って幸福になる。その時は失敗
に思えても、後になると大正解、ということはある。失敗は、必ずしも失敗ではない。
松本侑子
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『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。 |