幸せになる『赤毛のアン』の言葉−15                     松本侑子ホームページ

「いいお天気の朝で、とても嬉しいの。でも雨の朝も、好きよ。どんな朝でも、わくわくするわ。今日の一日、これから何が起きるか、想像の余地があるでしょう。」

                        
『赤毛のアン』第4章

 忙しかったり、何か問題をかかえていると、朝起きるのが憂鬱なものだ。
 しかしアンは、今日の一日、どんなに楽しいこと、新しいことが起きるか、わくわくしている。別の言い方をすると、今日というまっさらな一日を、昨日とは違う新しいものにしていこうとアンは意識している。
 今日という一日をすばらしいものにするのも、無意味なものにするのも、私たち自身。新しい日の始まりを、わくわくしながらすごそう。一日の始まりに、すばらしい一日を想像して、思い浮かべてみよう。
松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。