幸せになる『赤毛のアン』の言葉−9                     松本侑子ホームページ

「大好きなものには、人に言うのと同じように、お休みを言うの。言われた方も喜んでいると思うわ。」


                        
『赤毛のアン』第2章

 アンは、池や、桜の木にも、グッドナイトと言う。そこで私も夫だけでなく、ネコとパソコンにも毎晩、おやすみなさいと話しかける。ネコは嬉しそうに廊下から私を見に来る。パソコンの反応は今ひとつわからないが(笑)、アンの言葉によると、きっと喜んでいるのでしょう。 「おやすみなさい」と誰かに言ってもらうこと、そこに、甘やかな喜びがある。家族がいない人は、電話やメールで、おやすみなさいと誰かに言ってあげることができる。言われることもできる。今日は、アンから「おやすみなさい(グッドナイト)!」
松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。