「大好きなものには、人に言うのと同じように、お休みを言うの。言われた方も喜んでいると思うわ。」
『赤毛のアン』第2章
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アンは、池や、桜の木にも、グッドナイトと言う。そこで私も夫だけでなく、ネコとパソコンにも毎晩、おやすみなさいと話しかける。ネコは嬉しそうに廊下から私を見に来る。パソコンの反応は今ひとつわからないが(笑)、アンの言葉によると、きっと喜んでいるのでしょう。
「おやすみなさい」と誰かに言ってもらうこと、そこに、甘やかな喜びがある。家族がいない人は、電話やメールで、おやすみなさいと誰かに言ってあげることができる。言われることもできる。今日は、アンから「おやすみなさい(グッドナイト)!」
松本侑子
『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。 |