幸せになる『赤毛のアン』の言葉−8                     松本侑子ホームページ

「いつか、まっ白いドレスを着てみたいわ。それがこの世で憧れる最高の幸福なの。」


                        
『赤毛のアン』第2章

 この時のアンは、まだ十一歳の子どもだから、最高の夢は、まっ白いドレスを着ること、という可愛らしいものだ。でも、彼女はいつも考えている。自分にとって最高の幸福とは何だろうか、何をすることだろうかと……。しかも誰もが思うような世間的な幸せではなく、自分だけの幸福の価値を考えている。そしてアンは、何年もかけて実現させていくのだ。
 では、あなたにとって最高の幸福とは何だろう‥‥。ぜひ考えてみてほしい。それがいつか実現するように、ぜひ。
松本侑子


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用。