アンの青春の明日が輝く言葉 第124回
「ほら、窪地のあの若草、緑色にも金色にも輝いている。今日はまるで一粒の真珠のような一日だわ。花はいっせいに咲きひらいて、風たちはどうにかなりそうなくらいに楽しくて、次にどこへ吹いていいのかわからないくらい。天国って、きっとこんなすてきなところだと思うわ」──『アンの青春』第24章
梅雨の合間に、美しい初夏の一日が訪れます。
今月、旅の仕事で、青森県と秋田県の山あいへ行ってきました。すると、うっとりするほど淡い色の若葉の季節でした。薔薇の花が咲きひらき、まるで東京の皐のころ、まさに天国のようでした。天国は、今、私たちが生きているこの世にもあるのですね。
今のこのときを、この場所を楽しんで、くつろいで生きてください。(松本侑子)
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