アンの青春の明日が輝く言葉 第20回
「アヴォンリー村改善協会は、私が言い出したんだから、責任を感じているの。いちばん厄介なことは、この私がするべきだっていう気がするのよ」──『アンの青春』第6章
村の美観運動を始めたアンは、いちばん厄介な寄付金集めを、みずから進んで引き受けます。大変な用事を人に押しつけるのではなく、自分で取りくむアンの姿は、すがすがしい感動を読む人に呼び起こします。
アヴォンリーの若い人たちもまた、アンの誠実さと熱心さに感心し、のちにアンへ感謝状を贈ります。
自分だけが大変な役目を負っている……と感じられて、つらい時……。きっとあなたの働きに心ひそかに感謝し、感心して見守っている人がいることを思いだしてください。(松本侑子)
『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用。著作権保護のため、無断転載を厳禁します。
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