結婚してすぐにショウイチが生まれた。
トメばあちゃんには既に孫はいたけれど
東京と京都では会うこともままならない。
そこへ間近で可愛がることのできる
孫ができたものだから大喜び!
出産のために実家に帰ることができなかった私のために1ヶ月間仕事を休み、私と赤ん坊の面倒を見てくれた。
戦後の貧しい時代に5人の子供を育てた
ばあちゃんの知恵はすごかった。
子供が泣いている側でなぜ泣いているのかが判らず
一緒に泣いている私を見て
「どれ、へそのところが痛いで泣きようとやろ」
と言って手当をすると赤ん坊は泣きやんだ。
お乳が張って痛いのだと判らずに
「痛い!」といって赤ん坊の側に駆け寄り突っ立っている私に「乳が張っちょうとやろ?はよ乳をやらんね」
一時が万事この調子。
新米ママの私は、何をするにもおばあちゃんの知恵と手を借りないと何もできない育児だったわけです。
長男がひどいアトピーだったため、トメばあちゃんは
「フキの根を煎じて飲ませんやったきやが・・・
昔は産婆さんがぜったい飲ませよったんやけど」
と、後悔しきりだった。
フキの根を黒砂糖と煎じてその汁を生まれてすぐに飲ませると胎便がたくさん出る。そして元気な体になるらしい。
それを長男の時は飲ませ忘れたとしきりに言っていた。
次男・三男は生まれてすぐにそれを飲まされた。
私は内心冷や冷やだったけれど、
真っ黒い便が驚くほど大量に出た。
おかげで二人の弟たちは皮膚は強い方ではないけれど
アトピーにだけはならずにすんだのです。
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