首輪物語2

〜Lord of the Kubiwa〜


これは、『ロード・オブ・ザ・リング』を「天羅万象・零」でプレイした時の記録です。大変頭の悪い内容となっています。
 予定時間をだいぶ過ぎてから、マスターたるわしは今日のプレイ場所であるだんぞう宅の最寄駅(田舎)に到着。
 だんぞう宅には、だんぞうが盛岡で仕入れてきた日本酒「鉄郎」「メーテル」「車掌さん」が用意されている。いや、本当にそういう名前の酒なんだって。ラベルにメーテルとかの絵がばーんと描いてあるんだって。企画ものの割には純米でそれなりにうまげな酒でしたよ。
 「車掌さん」が空いて、マターリしてきたあたりで、プレイ開始。予想通りの最低のプレイが展開される。


■プレイ日時/場所

 2003年5月11日/神奈川県 だんぞうの家


■PC

●マラゴルン (プレイヤー:たかや)
 野伏。実はゴンドーム王の血筋。名剣「マラシル」を持つ。
 アーキタイプは天下人/盗賊/ヨロイ狩り。
●サブ (プレイヤー:だんぞう)
 ホビット。コビット庄出身。首輪所持者フェロドの小姓であり、エルフマニアで妹属性にも萌える、何でもありの性の庭師。
 アーキタイプは稚児/旅芸人/盗賊/負け犬。
●ズブリ (プレイヤー:おーりん)
 ドワーフ。エルフ萌え。エルフの女王のヘアーを大事に所持しているフェティシストでもある。
 アーキタイプはサムライ/ヨロイ狩り。
●エロメル (プレイヤー:Gom)
 騎馬民の国コーマンのオデン王の甥。妹萌え。妹のためなら何でもする。
 アーキタイプはサムライ/負け犬/傭兵。


■NPC

●エロウィン
 エロメルの妹。14歳。ぶかぶかの鎧を着て、大きな剣を持った美少女。今回の最重要NPC。
●フェロド
 ホビット。首輪所持者。男らしい。
●白濁のモンダルフ
 魔法使い。モリマの坑道で死んだと思われていたが…。
●レロラス
 エルフ。首輪の仲間の一人。弓技と舌技に優れている。
●Xリー
 ホビット。首輪の仲間の一人。攫われた。なんか強そう。
●ピピンコ
 ホビット。首輪の仲間の一人。攫われた。
●ボロミエ
 人間。首輪の仲間の一人。死亡確認されている。
●オデン王
 騎馬民族の国コーマンの王。
●グリマン
 コーマンの宰相。
●アナルウェン
 エロンドの娘。マラゴルンの彼女。
●エロンド
 半エルフ。割れ目谷のエルフの頭領。
●サルまん
 有名な魔法使い。どうやら相原と竹熊という二人の人物らしい。塔にこもって、日々世界征服の野望を達成するため、努力している。


■本編

●第零幕 「首輪の仲間、東南東へ」
・第一場(ズブリ)
 とりあえず、ウルクハイと戦う。「旅の仲間」のDVDの最後らへんを観ておさらいする。 ・第二場(サブ)
 主人のフェロドを追いかけて、とりあえず溺れてみる。
・第三場(エロメル)
 帰還したエロメルを、妹エロウィンが出迎える。その後、グリマンに難癖をつけられて追放される。
・第四場(マラゴルン)
 ボロミエが死ぬ。

●第一幕 「馬と妹と私」
・第一場
 マラゴルン、ズブリ、その他はXリーらを攫った者を追って荒野を移動している。彼らをエロメルとその部下たち(エロウィンファンクラブのメンバー)が取り囲む。
 話を聞いたズブリはエロウィンファンクラブへと入会する。
 そこへわざわざ「合気チット(後述)」を使ってサブが登場。入会。若い会員番号(ダイスで決定)を巡って、ズブリと熾烈な争いを繰り返す。
 エロメルは妹の素晴らしさを世に広めるため、立ち去る。
・第二場
 マラゴルンらが森に入ると、白装束の老人――モンダルフが立っている。
 モンダルフは人が変わったようになっていて、「取材拒否だって言ってるだろ」「重病人がいるんです」「スカラー波が」などと口走る。
 当然、周囲の木には白い布が巻かれ、馬にはあのグルグルのマークが貼ってある。(注1)
 ちなみに、モンダルフはモリマの坑道でバルログの「タマちゃん」を捕らえようとして転落。「タマちゃん」の目の上にはモンダルフの剣が刺さっています(注2)。

●第二幕 「ハダカの剣を持つ男」
・第一場
 マラゴルンらはオデン王の居城「黄金水館」を目指す。
 ズブリらは、入り口で武器を取り上げられると、頼みもしないのに全裸に。
 一行は全裸でオデン王の前に出る。モンダルフが王の局部を刺激すると王は正気に戻る。
 驚いたグリマンは、手兵を呼び、一行を拘束しようとする(注3)。
 戦闘に必要な体力、敏捷力10(最大値)のPCたちだったが、全裸(ていうか素手)なため技能をもたない〈格闘戦闘〉を強いられる。
 ショボい能力なのだが〈格闘戦闘〉初級を持っている衛兵にPC大苦戦。今回もっとも激しい戦闘となる(笑)。
 ちなみに衛兵の能力は

 ★黄金水館の衛兵
  能力値:全て5
  活力:5
  技能:〈格闘戦闘〉初級 〈白兵戦闘〉初級

●第三幕 「上の人などいない!」
・第一場
 オデン王は国民をヘルス峡谷へと避難させることを決める。
 途中でワーグライダーが襲ってくるんだけど、武器を持った(〈白兵戦闘〉技能を使える)PCにあっという間に切り伏せられる(注4)。  この辺で出前のスシを取って食べる。

 ★ワーグライダー(上の人)
  能力値:全て5
  活力:5
  技能:〈白兵戦闘〉初級
 ★ワーグライダー(下の人 ていうかワーグ)
  能力値:体力7/敏捷7/他は3
  活力:10
  技能:〈格闘戦闘〉中級
 こんな感じだったかな?

●第四幕
・第一場
 いい加減時間も押してきたので「君たちの目の前に二万の軍勢がいる」とやる。  全員でオークの軍勢を叩く。
 エロウィンも手に余る剣を持って前線に出る。が、足がもつれ転んだところにオークが殺到。
 その場にいた全PCがかけつけ、エロメルは「合気チット(後述)」を使ってその場に登場。
 エロウィンは間一髪救われる。彼女はPCたちに「お兄ちゃんありがとう!」と言って微笑んだ。

 ★オーク
  能力値:全て3
  活力:3   技能:〈白兵戦闘〉初級


■一体なにがいけなかったのか

●合気チット
 「合気チット」というのは、「天羅万象・零」で「いいロールプレイをした人」に渡されるチップである。プレイヤーの一人が「いいロールプレイかどうか判定する人」になって渡す。この役目は持ち回りである。
 何に使うかというと「幕と幕の間に『気合(ヒーローポイント)』に変換する」「自分が登場していない場面に登場する」「その場にいないPCを呼び出す」など。
 我々は酔っ払いだったので、ロールプレイだろうがそうでなかろうが、とにかく「面白いことを言った人」に渡されていた。
 あと、「合気チット」はルールブック付属のものをコピーするか、別売りのものを使うことが推奨されている。が、当日は用意してなかったので、だんぞうの家にころがっていた「シスタープリンセスのトレーディングカード」で代用した。これがプレイに与えた影響は計り知れない(注5)。
 なるほど、ルールブックには従うものである。
●「ロード・オブ・ザ・リング」のメタルフィギュア
 マスターたる瀧澤はわざわざ今日のプレイのために、「ロード・オブ・ザ・リング」のメタルフィギュアを用意していたのだ。新宿のイエローサブマリンまで、エオメルを探しに行ったりもしたのだよ。でも、「天羅万象」って基本的にヘックスシートとか使用しないルールだし。テーブルの上、刺身とか寿司とか烏賊とかでいっぱいだし。持ってきて自慢しただけで終了。

■注釈
注1:プレイ当時、「パナウェーブ研究所」という、白装束で「取材拒否だって言ってるだろ」「重病人がいるんです」「スカラー波が」などと口走り、周囲の木には白い布を巻き、車にはグルグルのマークを貼る奇天烈な団体が、公道を占拠して話題になっていたのだ。どうしちゃったんですかね。あの人たち。

注2:当時タマちゃん(当時東京湾近郊の河川に出没していた海豹)の目の上に釣り針が刺さっていたのだ。解説すると全然面白くないが、件のパナウェーブ研究所とタマちゃんにちょっかいを出していた団体は関わりがあったのだ。

注3:その後もう一度「二つの搭」を見たら、セオデン王が正気になる前にアラゴルンたちを攻撃していた。

注4:瀧澤の記憶では、なんかワーグライダーってそんなにいなかったような気がしていたんだが、その後もう一度「二つの搭」を見たら、すげーたくさんいた。

注5:もらった合気チットのフレーバーテキストを読んでは悶えるのが大流行する。妹ネタがプレイの中心になる。


●次回予告
 次回は来年、映画「ロード・オブ・ザ・リング」三作目公開後にプレイされるはずである。次は何でやろうかね。「D&D」じゃそのまんまだし、「レイトショウ」もそのまんま(笑)だしなあ…。


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