冷凍庫を『マグロパライソ』にする。

ちょっと、ご無沙汰気味でしたが。 何がどうということではなく、毎日同じように 絵を描き、仕事をし、ご飯を作り、食べ、お酒を飲んでおりました。 馬車馬健在。 相変わらず相方とも遊びほうけておりまして 東に友だちあれば友達呼び、西に魚がいれば釣りに行き、 南にひまわり畑があると聞けば猫背負って行き・・・・。 今回は三崎に朝市があると聞いたので、行ってきました。 その様子をいつものようにだらだらとレポートします。 市場の雰囲気で舞い上がっちゃって、写真とりわすれたので、私のつたない落書きでご容赦下さい。 横浜転居を機に、 かねがね三崎の朝市には行きたいと思っておったのですが 朝型の私に比べ、相方はめっぽう朝に弱く（夜にも弱い） 睡眠を多量にとらねば生きていけない男なうえ、 異動になった為にシフト制の頃に出来ていた「妻の居ない代休日に寝まくる」 という裏技も使えず、そうとなれば、週末は自ずとゆっくり寝る日になり・・・。 ってな感じで私も相方に無理強いする気になれずに ここまで来たのですが 私がいつも見ている某ポータルサイトで三崎の朝市が とりあげられているのを見て「やっぱり行きたい！！」 どちらかというと、私より市場好きな相方も 「俺も行きてえ！」ってな具合に盛り上がり、今回の決行に至ったわけです。 三崎の朝市は毎週日曜の午前５時から。 朝一番にかけつけなくても、せっかく行くのなら、やはり早めに着くに 越したことはないと、４時過ぎの出発を計画し、前日の土曜日は早夕食、早寝の予定を たてていたのですが まあ、そうは上手くいかないのが世の常ですね。 気がつけば、前日、我々夫婦、いつもの店でいつもの仲間と飲んでいました。 既に敗北の影。 帰宅が１２時。実はこの日、私は朝から新宿まで出向き 昼過ぎに相方と川崎で待ち合わせ、 川崎の焼き肉屋で昼酒をくらっていたのです。 夕方も、友人の命日で待ち合わせた仲間達と時間つぶしの夕酒。 そして、夜の本格的な飲み。 すっごい酔いました。ココ久しくなかったくらい。 ぐるぐる回るのがわかったもの。重力おかしかったもの。 ちゃんと電車降りて帰れたのが奇跡みたい。 当然、朝の目覚ましが、なぜこんな朝早い時間になるのか 理解することが出来ず。 ぼーぜんとしながら目覚ましを消し、二度寝を決め込んだものの しばらくすると相方の目覚ましが鳴り。。。 「？相方の目覚まし？？ということは二人して早く起きる予定があったのか？？ ・・・・・・朝市？？？」 起床４時半。予定より１時間くらい遅いのかな、もうよくわからん。 最近の私、平日は早起きを決め込んでいるので 体が慣れてたんでしょう。それが勝因。 なんとか起きて、用意をしながら 相方を起こす。 何度も何度も何度も起こして、二日酔いの相方が起きたところで 出発。 ５時ちょっと前。 お互い睡魔と闘いながら、一路三崎を目指す。 「気を抜いたら寝てしまいそうだ」と言ういながらハンドルを握る相方と 「私も死にそう。でも、絶対寝ない！」といいながら 途中助手席で白昼夢を見る私。 三崎に着いたのが朝の６時。 立て看板とかほとんど無いので どこでやっているのか皆目見当もつかなかったが なんとか無料駐車場を見つけ、そこに車を入れる。 相方は到着前に「おれ、着いたらちょっと寝る。駄目だ。」 と言っていたので さっきまであんなに眠かったのに、急にテンションのあがった私は 「じゃ！私はとりあえず行ってくるから！！」 と飛び出そうとすると、 「俺も行く」 テンションがあがったのは私だけではないらしい。 もう既に買い物を済ませたらしい人が、手に手にビニールを持って 駐車場に戻ってくる。 うわー。大量のきゅうり。 うわー。大量のスイカ。 うわー。なんかでっかい新聞紙の包み。 駐車場からすぐのところにイカを扱う店があって 店頭では朝市の客を見込んで いかだんごやら、イカ饅やらを売っている。 奥の席には、朝ご飯代わりに食べている人たちがちらほら。 そこを通り過ぎるて、百メートルくらい歩くと、テントが並んだ朝市会場がある。 広さはそれほどでもない。 小さな公園にブースが詰め込まれた感じ。 どうやら、奥が魚類で手前の炎天下が野菜らしい。 ということで、奥から攻める。 入口にサバ、太刀魚がある。 でもさすが三崎、圧倒的なまぐろの量だ。 まぐろ柵、まぐろカマ、ねぎとろ用、血合いのパック。 まぐろまぐろまぐろだ。 で、狭い通路はひとひとひと。 私がここで是非買いたいと思っていたモノ。 それは「マグロの尻尾の肉」 マグロの市場で仲買人が脂ののり具合を見るために切り落とす 尻尾の部分、それをここでは売っているという。 刺身にしても掻き取ってねぎとろにしても良いらしい。 まぐろを扱う店は当然ながら沢山あり 値段設定も各々違うのだが、この尻尾の肉は大体どこでも５００円くらいだった。 ので、脂がのっていそうなのを一つお買いあげ。 帰路を考えれば、できるだけ凍ったのがいいんだけど 凍っていると、脂ののり具合がよくわからないので 少し解凍気味のものから選ぶ。 十文字に入った骨を避けて、切り分ける。 身は、そのまま切って、刺身に。 皮は、湯がいて表面の黒いところを取り、細く切って 酢みそ、生姜醤油なんかで食べると良いらしい。うむ。旨そうだ。 あちこち見ながら、乾燥わかめを買う。大きな袋に入ったのが５００円。 安いなーと思ったら、実は「今週のお勧め商品」だったらしい。 帰り際に、朝市会場の表の看板を見たら書いてあった。 なんとなく買ったのだけど、二周目にはもう売り切れていたから やっぱりお買い得だったんだ。 どういうものがあって、どのくらいの値段なのか 各店の品揃えなんかを頭にインプットしながら魚部門１周目は終了。 だいたい欲しいモノを心に決める。 野菜部門も黒山のひとだかり。 野菜は、とにかく量もどーーんで、値段もばーーん。と言った感じ。 私は、最近のイボイボの痛くないキュウリは傷みやすくて 閉口するので、こういうところの曲がりまくったイボイボが攻撃的な きゅうりは必ず買うことにしている。 一山２００円。ステキだ。 本能の赴くままに育ったキュウリ 色もところどころ黄色くて、「思うがままに生きてきた」感が強い。 大きさも挑戦的だ。 夏は茄子の揚げ浸しをよく作るので、茄子も山盛り欲しいところ。 これも大体一山（スーパーの二倍の大きさの山だ）２００円くらいだけど 米ナス３つで１００円というのを見つけてしまい、思わずそっちを買ってしまう。 乱切りにしたらこれで揚げ浸しもよかろう。多分。 他にも、じゃがいももタマネギも２キロ２００円とか アスパラ５束２００円とか 野菜食いの我が家には嬉しいこと続きだ。 季節柄、スイカも沢山置いてある。 一通り野菜を買ったら、魚部門の二周目に入る。 戻ってすぐのところに私の人生の中で「一度は作ってみたい料理」 にランクインされている「まぐろの兜」が８００円！！ 小振りではあるが、８００円ってあんた！！ 鼻息荒く「まぐろ、まぐろ、兜が８００円だよ。」と絶叫したが 相方に目で諫められる。 くーー。ちくしょう。 今度、人を集めて絶対一回倒してやる。 私が我を忘れそうになった鮪兜。 ８００円だよ。ランチの焼き魚定食の値段で兜焼き食えるよ。 そこで、「じゃ、目が買いたい。相方嫌なら、私一人分でもいい。」 と訴えたら、「俺、嫌じゃないよ。」 とのお答えだったので、目を買うことにする。 安い店でなら、目は１００円から売っている。 目っていったって、敵は鮪ですからね、でかいですよ。 ソフトボールくらいあります。 私たちが買ったのは、目の周りの部分もついたやつ。 兜焼き気分も味わえるってえもんだ。 買ったときは大きさの感覚が麻痺していたらしく ２人分ならこれくらいよね、と買ったが 家に持って帰ったらすごい大きさだった。 小さい丸鳥くらいあるよ。おいおい。 ・・・ってことは兜なんか買ってた日にゃあ・・・・・。 更に鮪の柵も買う。 赤身や中トロがミックスされている。 赤身は、ハワイではまった「ポキ」にするのだ。 相方実家へのお土産用に尻尾の肉をもう一個買う。 うちに買った奴よりでかい奴。相方実家は実によく食べる。 もう、鮪はいいよねー、と満足していたところに 思わぬ伏兵が。 岩のりが安かったので、買おうとした隣の店で ビニールにパックされたネギトロ（のネギ抜き）を売っていて 「食べるだけで良いから、食べてみてよ」と差し出されたのを 食べてみたら・・・・「・・・美味しい。」 これだけ鮪を買ったあとだったので、相方にも支持を得たいところだったのだが 相方、二日酔いばりばり続行中でとても試食なんて出来ない状態。 「美味しかったら買えば？」 「うーーん。でも、いっぱい買っちゃったし」 買っちゃいました。あはははは。 凍っているときに割って、食べる分だけ解凍すると良いそうです。 でも、チューブからにょろにょろーと出すのはそれなりに快感。 この日の夕食はコレだったけど、二日酔い回復した相方が絶賛していたので まあ、この買い物はアタリだったかな・と。（正当化） もう、さすがにこれで十分。 最後に、切り花と鉢植えを売っている店で 切り花を買おうとしたのですが、目をつけていたカラー、 町中より安いけど、見栄えがする本数を買うと高い。うーむと 悩んでいたところに、私が毎年育てようと思いつつ忘れてしまう 「朝顔」の苗を持った人を発見。 うそ！他にも花の店があるの？っと探して遂に見つけました。 切り花や鉢植えに混ざって、洗面器一杯の苗が３００円。 パキラやなんかの観葉植物の苗木が５つくらい入ったのと、 朝顔の苗が６つ入ったやつ。 観葉植物の方がお得感は強いけど、これ以上部屋の観葉植物を増やすと 相方に殺される私は、おとなしく朝顔を選択。 残月２本、紅、夕月、雪、曙の６種類の朝顔 まだまだどれも１５ｃｍくらい。これからが楽しみ。 買いも買ったりで、時間にして１時間。 まだまだ二日酔いの続く相方と家に帰って７時過ぎですよ。 すごい、恐ろしいまでの充実感。 そして、我が家の冷凍庫は今『マグロパライソ』なわけです。 今週はマグロウィーク。 今回は前日の飲み会たたって、とてもそのあとを楽しむ余裕は なかったけど、ちゃんと睡眠とって 車にクーラーボックス積んで ちょっと回り道して帰ったら、立派な週末レジャーだなあ。 ということで、多分、また我が冷凍庫の『マグロパライソ』が 滅亡したころに行って来たいと思います。

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