こんにちは。秘書猫です。私の仕事の中には留守番も入っています。
この工場は、工場でありながら収入がないので、工場長は毎日日々の糧を得るために
外に働きに出ているのです。
平日の朝7時半頃にあたふたと家を出て、夜は早くても7時まで帰ってきません。
その間の秘書の仕事は当然ながら家を守ること。
電話が鳴ったら、まず、いの一番に飛んでいきます。
しかし、前足も肉球も受話器をとるようにはできていません。
玄関のチャイムがなっても、いの一番に飛んでいきます。
宅急便などは、秘書として受け取って置くつもりなのですが
鍵に手が届かず、ドアノブも難しいし、何よりドアそのものが重いのです。
そうこう努力している間に宅急便のおにいさんは帰ってしまいます。
申し訳ないのですが、しょうがありません。
工場長は、私のその努力をわかっているのか、留守中の秘書猫の働きに関しては
何も言いません。
有り難いことです。

7時頃には工場長が帰ってくるので玄関で待ちます。
たまに、早い時間に工場顧問が帰ってきて、出迎えに遅れてしまうことがあります。

留守を守ることはいいのですが、それでも1人だとちょっと飽きます。
楽しいものが置いてあったりすると、それで遊んで一生懸命
工場長や工場顧問の帰りを待ちます。
こないだは、バリ棚の中に大好きな
ビニールが入っているのを見つけました。







こんにちは工場長です。 ・・・・やられました。
先日、家に帰ると、いつものように秘書猫が玄関で待っておりました。
長いひとりぼっちの留守番のあとは、必ず抱き上げて秘書猫のごろごろいうのを聞きます。
そして、秘書を抱き上げたまま、夕飯を上げようと餌の置いてある部屋に行きかけたとき
そこにいやーーな物体が。
暗い中、家を出るときにはなかった、黒い物体が転がっています。
近寄ってみると・・





猫砂。トイレの砂ですな。
棚の格子戸を手で開けたんでしょう。油断していました。
何が嬉しくて、こういったものを引きずるのか。
部屋の端から端まで、2mほど、猫砂の袋を運んでいます。
そして、ヘンゼルとグレーテルよろしく、そこには砂の軌跡が・・。
誰についてきて欲しかったのでしょう。いや、自分でちゃんと帰れるようにと目印か。

ここから ここまで。

秘書猫は、ビニール袋の大きい包みを見るとこれをやらかします。
まだまだ今の半分も体重がなかったときに、物置部屋から、
寝室まで猫砂の袋(5kgくらい?)を引きずり込んでいたときは腰が抜けるほどたまげました。
一度、米袋もやられそうになったことがあります。(すぐに気づいて未遂に終わりました。)
それからは、ビニール袋の包みは秘書猫の手の届かないところに置くようにしていたのですが
まさか、バリ棚の格子扉を手で引っかけて開けようとは・・。

でも、相方にもこの光景を見せたくて、そのままにしておく私は
どうなんでしょうか。
悲しがってるとか悔しがっているというより、喜んでいるようにしか見えないでしょう。
そりゃあ、秘書も辞めないよな。
防御に勝るものはなし。


この大仕事を人が片づけているときに、
えらそうに私が丹誠込めて育てているワイヤープランツ食べまくりです。
こやつ、どうしてくれよう。


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