いつも行く本屋で石鹸を台所で作るという本を偶然見つました。
なになに?石鹸を作るとな・・・。パラパラめくるとなにやら大変楽しそう。 この時点でかなり危険な匂いぶんぶんです。とにかく、自分で何か出来そうだと思うと いてもたってもいられない人間ってのはいるもんですが、そんな人ったら案外身近にいるわけですよ。 かくいう私がそういうわけですからね。
でも、この時は私にも理性がありまして、好奇心にかられたものの、 又ここで勢いで本を買ってしまうのもどうだろう・・。 やってみたい病はこのところますます悪化しているようで、 器用貧乏化もますます進んでいるこの現状。
「とりあえず、ここはひとまず家に帰って、どうしてもどうしても欲しくなってしまったら 買うことにしよう。」陳列棚の前をうろうろと熊のように行きつ戻りつした末、 ようやく思いとどまって家に帰ったわけです。無事帰り着いた・・という心境ですね。ここまでくると。

数日後、本を返しに行った閉館間近の図書館で目に入った「新着本」の棚。 そこで私は見てしまったのです。これが運命の出会いというものかもしれません。 私の視線がとまったのは、「手作り石鹸」の本。
先日手にした本とは違うけれど、ちょっとじっくり読んでみようか・・。図書館ですから 本屋で本を買うより手軽です。何の気無しに、借りる本の束に加えてしまいました。


早速家に帰って、本を開きます。興味はそそられていたわけですから家につくのももどかしく・・ という感じです。なるほど、石鹸を作るのに必要なのは油と苛性ソーダ。
油は食用でいいから、何種類かは家にあるなぁ。知らず知らすのうちに在庫の油で 作れそうなレシピを本の中から探しちゃったりしています。

・・・・あぁ、すでにやばいんじゃないかしら?

もう一つの材料苛性ソーダは劇薬なので印鑑を持って薬屋で取り寄せて貰えば良いらしい。
頭の中では既に会社近くと自宅近くの薬局が浮かんでいます。

・・・・あぁ、どうしたことだ。ちょっと読んでみるつもりが心の中はすっかりやる気。 本を借りてしまった時点で負けは決まっていたような気がしないでもないですが。 で、あぁだ、こうだとうだうだ言い訳を考えつつ、気がついたら、数日のうちには材料を全部揃えちゃって 台所でエプロンにゴム手袋姿で立っていたりするわけです。こうなったらお手上げですね。 お手上げったって、私が自分で降参しちゃってるんですけど、もう私は石鹸道に分け入ってしまったわけです。

最初に作ったのは基本のシンプルな石鹸にはちみつを加えたモノ。 二番目に作ったのは、石鹸で髪を洗ってみたくて作ったたまごと生クリーム入りの石鹸。それから段々はまっていって、 東に出産予定の友人がいると聞けば無香料のベビー石鹸を作り、 西にゴートミルクパウダーを入手できると聞けば、 どうやって使ったモノかと頭を悩ませたり、気がつきゃすっかり器用貧乏ネタを 増やしてしまったわけです。

でもですね、負け惜しみではないのですが、手作り石鹸、これはなかなかに良いのです。 顔を洗いますよね。つっぱった感じがしません。髪もそのまま洗えちゃいます。うちの相方なんかは 筋金入りのめんどくさがりですから顔洗って体洗ってそのままつるりと髪も洗ってしまいます。 初めは「きしきし」した髪も最近はさらさらしてきました。1ヶ月足らずでこれですから 半年後一年後が楽しみです。
それに同じ石鹸で台所の洗い物も洗濯もできちゃうわけです。非常にわかりやすい。 秘書猫だって洗っちゃえます。しつこいようですが非常にわかりやすい。

そんなわけで、今日も体と顔と頭をくるくるっと一緒に洗ってすっきりしているわけなのです。 猫もくるくるっと洗ってしまってふわふわです。

・・・皆さんもどうですか。何から何までくるっと洗ってしまいませんか。つるつるのふわふわですよ。

<< −− back −− >>




TOP