■ 秘宝堂 [Nikon F50D] Page 2/3

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簡単操作のF50D様

 さて、初心者ターゲットの一眼レフカメラという事で、F50D様を扱うのは非常に簡単です。

 まず、カメラを起動します。

1) リチウム電池(2CR5)を底面の電池室に1個入れる。
2) 必要であれば、日付を設定する(日付用の電池は別途CR2025が必要です)
3) レンズを装着する(キャップはもちろん取ってね)
4) 裏蓋を開き、フィルムを入れる。フィルムは当然、イージーローディングです。
5) ボディ上面、左肩にあるスイッチをONにする。

 ちなみに、いわゆるお任せモード(オートモード)であれば、この段階で使用可能です。ファインダーを覗いて、中央のAFフレームに被写体を合わせてシャッターボタン半押し→レリーズ!で、撮影可能です。

6) 次に、撮影モードを選びます。

 F50D様は、電源スイッチの近くにモードスイッチがあり、2つの動作モードが切り替えられます。

とりあえず使ってみたいときはSIMPLEモード
凝った撮影に挑戦したいときはADVANCEモード

 という使い分けがあります。

 F50D様を堪能するためには、まずはSIMPLEモードで、F50D様に慣れるのが良いのではないでしょうか。

 シンプルモード時ですが、標準のオートモード以外に、3種類のイメージプログラムが選べます(正確には、オートモードもイメージプログラムの1種なので、シンプルモード時は4種の選択肢がある事になります)。

 これは、今度はボディ上面、右肩にある液晶表示部と5つのボタンで選択します。

 カメラを通常横位置での撮影するように持った時、一番左のボタンがメニューボタンになります。

 このメニューボタンを押すと、表示部に4つのアイコンが並びます。

 左から、オートモード、風景モード、ポートレートモード、クローズアップモード、となります。

 それぞれのアイコンの上にあるボタンを押せば、それでイメージプログラムの選択が完了です。

 ここで注意。基本的にはフルオート機であるF50D様なのですが、スピードライトのON/OFFだけはオートじゃありません。

 ここがNikon様らしいと思うところですが。

 使用したい時は、ペンタ部向かって右のスピードライトボタンを押して、準備してください。

 暗い時など、スピードライトを使ったほうが良いよ、とNikon様が判断した時は、ファインダー内の警告灯が点滅します。

 スピードライトの調光制御は、マニュアル以外のモードでは、TTL-BL調光。マニュアル時は簡易TTL-BL調光です。

実はすごいぞF50D様

 では、モードスイッチをADVANCEモードにするとどうなるか?

 するとなんと、ナイトライダースーパーモードの如く外装が変形して、F4様に‥‥‥

 なんて事は残念ながらないのですが(当たり前やっ!)。

 4種類のイメージプログラムしか使えなかったSIMPLEモードを越える、より多くのモードが使えるようになります(ちなみに、F4様とは大きさは見ての通りで随分と違うものですね)。

 これもまた、メニューボタンを押すと選択画面に入るのですが。

 今度は、左からPSAMのアルファベットが浮かび、露出モードの選択に入ります。

 それぞれ、
P: プログラムモード(イメージプログラム)
S: シャッター優先AEモード
A: 絞り優先AEモード
M: マニュアルモード
です。

 プログラムモードでは、SIMPLEモード時に選べるモードにプラスして4種類、スポーツ、シルエット、夜景、動感、の各モードが追加になります。

 また、このモードを一つ記憶させて、一発選択ができるインスタントジャンプという機能もあります。

 S/Aモードは読んで字の如し。マニュアルモードでは、CPU内蔵レンズを使用した場合に露出計が動作します。

 シャッター速度範囲は、1/2000〜30sec+タイム(マニュアル時)が選択できます。メカとしては縦走りのフォーカルプレーンシャッターです。

 絞り範囲は‥‥‥レンズに依存しますね。ちなみに、Dタイプレンズを使えば、3D-6分割マルチパターン測光が可能となります。

 露出モードの選択画面からもう一回メニューボタンを押すと、今度は別のメニューが開きます。

 ここでは、露出モードメモリー、AFモード、フィルムISO感度、露出補正、の4モードが選択できます。

 AFモードは、シングルAFとコンティニュアスAFが選択できます。

 ボディ側のレバーで、AFとMFの切り替えも可能です。

 この原稿を書いていて気付いたのですが、実はF50D様のAFって結構高機能です。AFセンサーは、実は'88発売の最高機種であるF4様と同じ、アドバンスAM200センサーを採用しています。また、AF作動時に被写体が動いていると判断されると、自動的に動体予測AFに入ります。

 露出補正は、+−0.5段ずつ、+−5段の範囲で設定できます。露出補正を掛けている時は、ファインダー内と液晶パネルに、その旨がアイコンで表示されます(補正値は表示されない)

 こうして見てみると、実はしっかりと機能が揃っている事がわかるかと思います。

 初心者向け、という位置付けでも、Nikon様はNikon様。その骨格はかなりの骨太です。

 

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