■ 秘宝堂 [Nikon FA Gold] Page 2/2

backmenu

 金のボディに相応しく、箱もそんじょそこらの箱ではなく、な、なんと!、桐の箱でありましたぁ(@_@)。ただ中のパッキングの表面に、ビロードのような加工がしてあるのですが、それが年と共に劣化。カメラを中に入れると、赤い粉末がカメラの表面に付いてしまうんですよね。初めて箱を開けて取り出したカメラは金カメラならぬ赤カメラ!。(;_;)

 前述のように、ゴールドレンズが標準装備。取り説は普通のと同じものに加えて、この手のカメラには共通の、見開き1枚の専用取り説が付属。日、英、独、仏、伊語で記載。重量も、標準モデルと変わりません。各種モータードライブも装着できますし、操作面の違いもありません。仕様の詳細は、そのうち登場する、普通のFAの記事をご覧下さい(^^;。

 そうそう、そういえば、FAゴールド様で実際に写真撮影できるんですよ!(^^;

 で、肝心なお値段ですが、な、なんと(いい加減くどいなぁ)!、50万円!!!。50万円ですよぉ〜っ!。発売は1984年11月からでした。一体、誰が買ったんでしょうねぇ。と言うか、買えたんでしょうねぇ。当時、通常のFA様は11万5千円(ブラックボディは4000円高、って、この表現、懐かしいぃ〜っ!、?、って今でもありましたね(^^;)でしたから、とんでもない値段ですねぇ。物価から考えると、ニコン様で最も高価なカメラであったと言っても過言ではないでしょう。

 ことニコン様に関しては、物覚えの良い私なんですけど、丁度この時期は渡欧直前で、流石にカメラに拘わっていられなかったのか、こんなFA様が発売されたなんて、全く記憶にありません(;_;)。と言うことで、手元に当時のカタログとかプレスリリースなどの資料は全くありません。どんなのだったんでしょうねぇ?。簡単な1枚刷りのものだったのか、豪華な本みたいなものだったのか・・・興味があります。

 公式発表によりますと、2000台限定だそうですけど、私のこのFAゴールド様のボディ番号は20029××。0から始まって、欠番が無いとすると、少なくと3000台近く作られたことになるんですぅ(^^;。例によって、2000台というのは国内で、海外向けに1000台余計に作られたとか、出荷前に傷を付けて、お釈迦にした刻印のあるパーツが1000ヶ近くあったのか・・・謎です(^^)。ちなみにボディ番号の刻印位置も、通常モデルとは異なっています。

 おっと、肝心な事を忘れてはなりません。FAゴールド様のお召し物は通常モデルの擬革とは違い、本物の革、それもトカゲ革が使われています。裏蓋、左右前カバー、巻き上げレバー冠部(って言うんですね(^^;)、セルフタイマーレバー中心部(これはこれしか言いようがないらしい(^^;;)等7ヶ所との事なんですが、またまた残りの2ヶ所はどこでしょう?(^^)。

 で、写真で御覧頂けますように、私のFAゴールド様は、中でも特注仕様のツートンカラー、おまけに、器用にもセルフタイマーの通常陰になっている部分も別色が使われて・・・いるわけないです(-_-;。当然の事ながら、私は中古、それもネットオークションで入手しました。私の元においでいただくまで、相当な期間、直射日光の当たるショーウィンドーにでも飾られていらっしゃったんでしょうねぇ。革がかなり褪色してしまっています(ああ、なんてことを!)。で、早速焦げ茶の靴クリームを買って磨いてさしあげたのですが、あんまり効果ありませんでしたなぁ(^^;。まぁ購入額は数万円(!)だったので、文句言える筋合いではありませんがぁ(^^)。

 モルトプレーンの劣化も始まっており、そろそろ交換してもらわなければなりません。サービスで本当に大騒ぎしてもらえるかどうか、と〜っても楽しみ(^^)。でも昔みたいには神経使ってもらえないかなぁ?。LCDの交換パーツはまだあるのかなぁ?。機会があったら事後報告します。

 F一桁ではないのと、この手の特別モデルにはあまり関心が(使う金も)無いので、「FAゴールド様に是非おいで頂こう!」、なんて探していたわけではありません。例によってふらふらとネットオークションを眺めていたら、FAゴールド様がいらっしゃるではありませんか。最低落札価格の設定無しで、しかもかなり低めのスタート価格。「どうせかなり上がるだろうな。」なんて思いつつも、取り敢えず名刺代わりにスタート価格でビッド。そうしたら、あれあれ、誰も入札しないじゃないですかぁ。という訳で、落札してしまったんですね(^^;。いやぁ、嬉しいやら、困るやら。FAゴールド様にしては破格の値段だったかもしれません。しかし私の懐にしてみれば、結構大きな負担でありました(^^;;。

 ちなみに売りに出したのは、キ○ノンプロショップ店。そんなとこから買うのはなんか罰当たりだなぁ、なんて、判ったのは後からですから文句は言わない、言わない(^^;。でもまた最近、そのお店がネットオークションに出していたテレコンバーター、TC−300も、安かったので、つい落としてしまいました。落札後、いつになったらメールで連絡が来るんだろう、なんて待っていたら、送金もしてないのに現物が届いちゃいました(^^)。慌てて電話したら、「お得意さんには当然だよ。」なんて、泣ける事言うじゃないですかぁ。これでニコン専門店なら言う事ないんだけどなぁ(^^)。

 最後にカメラの使用感、なーんて、まだ1回もフィルム通してないし、外に持ち出した事もないので、ぜーんぜん判りましぇん(^^)。恐らく今後も使う事はないでしょう。なにせ下手に拭いただけで傷が付いてしまうくらいですから(^^;。そうなると、「なんでそんなの買ったんだ?」なんて言われそうですねぇ。でも棚に並んだ殆ど黒色のみのカメラの中で、一際目立つその金色のお姿は、眺めているだけで満足(^^)。普通のカメラだと、「いやぁ、ローテーション組んで、時々使うようにしてるんだ。」なんて負け惜しみの答えをするんですが、このカメラに限っては、自信たっぷりに答えられます。「飾っておくためさ」ってね。一家に一台の必需品ですね(^^)。

おしまい

(2001/5/10 フランツ佐伯)

 

■ 秘宝堂 [Nikon FA Gold] Page 2/2

backmenu