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NIKON LS-2000 |
私が手にした初めてのニコン様。
それがLS-2000様です。
我が家にLS-2000様をお迎えしたのは1998年のことでした。
当時はM社のフィルムスキャナを使用していたのですが、どうしても暗部のノイズが気になるのと頻繁に行わなくてはならないごみ取り作業に嫌気がさしたからでした。
あのころの財政状態ではとてもお迎えできないような金額で現れたLS-2000様に指をくわえ、涎を垂らしながらも摂生の生活を送る日々の中、ある人の助けも借りて「2台即金で買うから、税込み十五万に負けろぉ〜!」と半ば店員を脅し、発売当時としては破格の金額で、ついにLS-2000様をお迎え出来た時には、「これで全ての問題は解決する!」的な、ある種むちゃくちゃな喜びであったことを今でも覚えています。(^^;,,
少々オーバースペックな部分はあっても、当時出ていた35mmフィルムスキャナの中ではずば抜けたコストパフォーマンス。LS-2000様を使えることが嬉しくて、ついつい「大丈夫ですよぉ〜」っとWEB用の原稿写真をポジで貰い、そこまでやらなくても良いクオリティーの仕事を何時間もかけて自宅で嬉々として作業していたのでした。
そして、数ヶ月後にCoolScan3様が出た時には「失敗したぁ〜(T_T)」と泣いたのでした。WEBでの写真加工がメインの当時、CoolScan3様のパフォーマンスで十分だったのです。が、そこはニコン様の御導きとでも申しましょうか、急遽インクジェットが必要な仕事が入り、インクジェットを購入後はLS-2000様のパフォーマスを活かせるよう、インクジェットでのデジタルプリントを追い求める日々が始まったのです。
この言葉では、正確では、ないですね。
私は、インクジェットプリンターを買ったぐらいでデジタルプリントにのめり込むほどの性格ではありません。
実は同時期にもう一つ、問題が起りました。
それはプリントを頼んだものが著しく違った形で上がってきたことです。
ここで、一枚、最近の写真をサンプルとして、掲示します。
これは至急必要になり、ポジから手焼きで手札サイズでプリントしてもらった物を、フラットベッドスキャナーで読み込んだものです。
全く同じではありませんが、可能な限り現物に近づけてあります。
急な話で当日中にどうしてもプリントで必要なため、そのプロラボにお願いしたのですが、受け取りに行ったときに言われた台詞は「調子が出ませんでした。なので2枚焼きました」でした...(-_-;,,
当時、ネガと印画紙、銀や薬品などでの魔術の世界「写真」のことなど何も知らない私は、プロラボという看板と、受付の営業が言う「こんなもんですよ」「これ以上は無理です」という言葉に違和感を感じながらも、すごすごと引き下がっていました。
が、でき上がってきた物は気に入るはずもなく、といって、刺激臭が苦手で、住宅事情から暗室も作れない私にとっては「じゃぁ、デジタルで可能な限りのイメージを伝えればきっと少しでも上がりが気に入ったものに近づくのではないか?」と思い、それよりインクジェットでのプリントにのめり込んで行ったのでした。
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