F3AFに対応するAFレンズとしては、モーター内蔵のAiAFニッコール80mmF2.8SとAiAFニッコールED
200mmF3.5S(IF)、そしてAFテレコンバーターTC-16Sが用意されていました。いずれも、レンズ側にAF-MF切換えスイッチとフォーカスロックボタンが備わっています(AFモードはコンティニュアスAFのみ)。MFレンズよりひとまわり太いのですが、F3AFに装着したときのバランスは最高です。
AFニッコールのピントリングはゴムローレットがあってAF時には回転せず、MF時には適度なトルクがあるという、現在にも通用するものでし
た。鏡胴には、シボ革風の装飾がほどこされゴージャスな雰囲気です。
TC-16Sは、開放絞りF2以下の明るいレンズに取りつけることによりAF撮影が可能となるというアタッチメントレンズです(F-501のときに発売されたTC-16ASと同じ光学系です)。私は85mmF2に取りつけて135mmレンズとして使用しています。
F3AFの販売期間は極めて短かったので、これ以外のレンズは発売されませんでした。現在は、中古カメラ店でのお値段も手頃なので、F3AFのフルセットを揃えることは難しいことではありません。なお、F3AF用ニッコールは、F4とF-501でもAFで使用できます(残念ながら他のAFボディには装着不可となります)。