■ 秘宝堂 [Nikon F3AF 様] Page 1/2

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f3af001.jpg (19096 バイト)

 

撮影デー タ
Camera Nikon F90S
Lens Tamron AF90mm F2.5
Film Agfa HDC-400
絞り f5.6
シャッター速度 1/250
スピードライト SB-25
(天井バウンス,補正+2)

 

 ニコン最初のAF一眼レフNikon F3AF 様(以下敬称略)です。モータードライブ(MD-4)とコマ速変換機(MK-1)が装着されています。

 発売当時はAF 一眼レフの草創期で、ライバル社が普及機(ペンタックスME-F、オリンパスOM-30など)で試験的に製作していたなか、いきなり最高機種にAFを搭載したニコン(当時は日本光学工業)のパワーにみな脱帽したものでした。

 外見で大きく目立つのは巨大なAFファインダーです。この中にニコン独自の開発によるSPD測距機構と、AF機構のすべてを駆動するための電池(単4x2本)がおさめられています。

 開発のコンセプトはクイックレスポンスつまりプロの使用に耐えられる素早いAFです。

 お値段の方も高額で、AFファインダー付きのボディのみで25万円もしました。5年後に発売されたF4様が24万8千円(消費税導入後は税別22万6千円)だったのに比べるといかに高価だったかがわかると思います。

 ボディの重さは950グラム。モードラとMK-1を付けると、F1桁シリーズでいちばん大きいF4Eよりはるかに重くなってしまいます。F5とのツーショット(下の写真)をみると、F5がとてもコンパクトに感じられます。

 

f3af002.jpg (17158 バイト)

 

主な仕様

(Nikonの使用説明書等による)

形式 AFレンズ連動接点内蔵35mm一眼レフレックス電子制御式フォーカル プレーンシャッターカメラ
交換レンズ AiAFニッコール80mmF2.8S、AiAFニッコールED 200mmF3.5S(IF)、ニ コンFマウントレンズ装着可(一部使用不可)
ファインダー アイレベル式AFファインダーDX-1を標準装備、交換可能
ファインダースクリーン 専用AFマットスクリーンをAFファインダーDX-1に内蔵
ファインダー視野率 約92%(対実画面、AFファインダーDX-1使用時) 
ファインダー倍率 0.8倍(50mmレンズ使用時)、1.3倍(AF80mmレンズ使用時)
ピント検出方式 TTL位相差検出方式、検出範囲EV4〜EV18(ISO100)
ミラー クイックリターン式、緩衝機構採用、ミラーアップ可能
露出制御 A(絞り優先オート)、マニュアル
測光方式 TTL中央部重点開放ボディ測光、測光範囲EV1〜EV18(ISO100)、専用 スピードライト使用時TTL調光可能
シャッター チタン幕フォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード オート時8秒〜1/2000秒(電子制御)、マニュアル時T,B,X(1/80 秒),8秒〜1/2000秒16段階等間隔目盛(電子制御)ただしTはメカニカル、緊急作 動レバーによりメカニカル(1/60秒,T)使用可能
セルフタイマー 電子制御式(作動時間10秒)、途中解除可能
シンクロ接点 X接点のみ、1/80秒以下のシャッター速度でスピードライトに同 調、 専用スピードライト使用時シャッターダイヤルが1/125〜1/2000秒でも1/80 秒に自動的にセット
シンクロソケット 専用型ホットシュー及びJIS-B型ねじ止め式
フィルム巻上げ 一作動レバー式巻上げ角140゜、予備角30゜、小刻み巻上げ可能、 モータードライブMD-4による自動巻上げ可能
フィルムカウンター 自動復元順算式
裏ぶた 蝶番式(取り外し可能)、データバック等と交換可能

 ファインダー視野率100%というF1桁シリーズの最大の特色は失われましたが、AFファインダーの大きさの制約、ボディとのバランスを考慮し てのやむをえない選択だったと思われます。もちろん、他のF3用ファインダーと交換することにより(スクリーンも必要となります)マニュアルフォーカス機として使用可能です。

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