■ 秘宝堂 [Nikon F] Page 2/2

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本機について

 今回紹介する「F」は「6408xxx」と比較的若い番号であり、後の「F」の仕上げとは若干異なるため、特徴ある「F」となっている。俗に「640F(ロクヨンマルエフ)」と呼ばれている。ここでも便宜上、初期型「F」を「640F」と区別する。

 

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  • 「640F」は、光った感じのクローム塗装である。後の「F」はやや艶消し気味のクローム塗装となる。
  • 「640F」は、巻き上げレバーも後の「F」と形状が異なっており、中空構造となっている。また、シャッターダイヤル文字盤を止めるネジが1本となっている。
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  • 「640F」のセルフタイマーは、斜め縞の模様と角が角張っている。後の「F」は、縦縞の模様で角がやや丸くなっている。
  • 「640F」の裏蓋開閉レバーには、「JAPAN」の刻印が入っている。
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  • 「640F」の裏蓋のフィルムインジケーターは、白黒用には白色で、カラー用には赤で墨入れされている
  • 「640F」の裏蓋には、パテントNOの刻印がある。

 

今回「640F」の特徴については「SP5 WORLD」を参考にさせていただきました。快く許諾いただきました「SP5 WORLD」の著者に厚く御礼申し上げます。

SP5 WORLD

 

本機の感想

 「F」は、類い希なる耐久性と汎用性のあるシステムが高く評価され、世界中の様々な場所で使用されてきた。さらに使用した人々は、「F」を使うにつれ、その素晴らしさを再認識したのである。

 実際、電波が主要な媒体となる以前では、有名、無名を問わず、多くのジャーナリストやフォトグラファー達から高い支持を受け、伝説的な武勇伝を数多く残した。

 現在でも「F」を実用機としてとらえている人達も少なからず存在しており、特に質実剛健を尊ぶ欧米のフォトグラファー達の手の中には現役の「F」は、かなりの数と聞き及ぶ。

 「F」は日本を代表する一眼レフカメラの筆頭であるが、もはや世界を代表するカメラのひとつであるといっても過言ではないであろう。

 

おお、「F」よ。あなたはあまりにも素晴らしい。

この崇高な姿の前では、他の者達は霞んでしまう。

あなたを越えることのできるものは

今後は生まれてこないのか・・・

(HID)

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