浦島太郎は助けた亀に連れられて(中略)白髪の老人になってしまいました。
善行を施したというのに浦島太郎は何故老人に?
@善行は必ずしも報いられるわけではないという教訓であるという説
A竜宮城での酒池肉林の豪遊の報いであるという説
@乙姫との悲恋の結果、竜宮城を捨てた浦島太郎に乙姫が何らかの毒を盛ったという説
A労働基準法を無視した苛酷な労働に耐えかねた鯛や平目の恨みが客の浦島太郎に向かったという説
@助けられた恩返しではなく、面白半分に竜宮城に連れて行ったという説
A亀は常習的にいじめられており、いじめっ子の子供に対して恨むのはもちろん、いつもは見て見ぬふりをしていた浦島太郎に対していつしか恨みをもつようになっていた。気まぐれに助けた浦島太郎の考えのなさにかえって亀の復讐心は燃え上がる一方であったという説
B亀は亀型異星人であり甲羅は生命維持装置。故郷の星(竜宮城)へ連れて行く時にローレンツ収縮により老化が促進したという説
@亀は亀型異星人であり(中略)竜宮城に生息する未知のウイルスがヒト型DNAに対しては老化促進作用を示したのであったという説
A絢爛豪華な竜宮城は現実ではなく、老人の浦島太郎が抱いた幻想であった。太郎は最初から老人だったのだという説
@姿を子供に変えて亀をいじめていたのは異形の神の使い。よき心を吸収して更に邪悪となる神の策略であったという説
A複数の棒で甲羅を叩くことによりリズムをとり、子供たちは踊り、そしてトランス状態となっていた子供達。浦島太郎もその踊りに参加し、時を忘れて踊り狂い朝を迎えたころには疲れが極限に達し、おれも歳を取ったなということを感じていた
@いじめられていた亀は叩かれる内に砂に埋もれ、子供たちも夢中になっている内に砂の流れに脚が飲み込まれ、それを止めようとした太郎も砂の中へ。這い上がろうと砂を掴もうとしても砂はこぼれ落ちるばかり。このまま砂の家で年をとっていくばかり
Aイジメが発生した場所である学校の責任が問われる。この場合は砂浜の子供たちへの管理責任が追及されるべきである。いじめがマスコミに知られることを恐れた教育現場の隠ぺい工作により、太郎は長期間隔離、監禁されたのであったという説
@白い煙は太郎の遺体を焼く煙。既に太郎はこの世のものではなかったという説
Aせめて大きい玉手箱と小さい玉手箱どちらにしますか?と乙姫様が尋ねてくれていれば話として成立したのに
B“弾”と“手”榴弾が装備されているから玉手箱。拳銃は現地で調達すること。君のコードネームは“老人”だ。という見知らぬ街へ派遣されたスパイへのメッセージという説
@太郎とあるからには次郎、三郎…の存在が示唆される。彼らはどうしたのか?竜宮城の乙姫様はその後どうなったのか。恩人を老人としてしまった亀のその後は。玉手箱の煙のせいか、この世界、全体が見通せない。
それはまるでこの世界に生きる我々が世界を見通すことができないことに似て。