ミウラオリ      

51. ミウラオリ 030330


北西には山 _ 北には山。その山 _ 北東は森の続き。 _ 更に東には深い谷が _ 
を越える道 _ を越える道はなく _ 山の向こうに何が _ 刻まれている。急な _ 
が続いている _ この街は山の森で _ あるのか、大人達 _ 崖を上から見下ろ _ 
。山を越える _ 行き止まりとなる _ に聞いても悲しい _ すと、どうやって _ 
と海水浴場へと _ 。森の中には袋に _ 目をして答えても _ 資材を運んだか _ 
続く道。水は綺 _ 入れられた死んだ _ らえない。探検し _ 崖の中腹に家が _ 
麗だが、お盆の頃 _ 猫と大量のヤモリ _ に森に入っていっ _ ぽつんと建っ _ 
にはクラゲと幽霊 _ が底に潜む沼があ _ たタッちゃんは帰 _ いる。人が住 _ 
が大量に現れるため _ る。沼を訪れる人 _ ってこないのだが _ んでいるか _ 
泳げる期間は短い。 _ はほとんどいない。_ 誰も話題にしない。_ は判らない。 _ 
 _   _   _   _   _   
西には古い団地の塊 _ この地図の中央に _ 東にはタクシー会 _ 更に東には _ 
。昼間は子供たちが _ 描かれているのは _ 社がある。狭い車 _ 学校がある。 _ 
遊んでいるが、近 _ 私の家。何故なら _ は一台しかスペー _ 同じ顔をして _ 
づいていくと怯え _ ば、私のために私 _ スが無いが、常に _ 同じ制服を着 _ 
た目をして逃げ _ が作った地図だか _ 埃をかぶった車が _ た生徒が号令の _ 
て行く。本当に _ ら。私の家につい _ 止まっていて、子 _ 元、一斉に同じ _ 
子供なのか。 _ て、私が地図を参 _ 供が指で落書きし _ 勉強をしたり同じ _ 
老人のように _ する必要は無い。 _ ている。営業して _ 運動したり同じ通 _ 
も思われる _ だからこの地図の _ いる筈も無いが事 _ じ通学をしたり同じ _ 
のだが。 _ 中央は空白である。 _ 務員が中にいる。 _ 恋愛したりしている。 _ 
 _   _   _   _   _   
南西には古 _ 南には小さな公園 _ 東南には街へ降り _ 更に東の崖が途絶え _ 
びた家並が _ がある。滑り台の _ る狭い小路がある。_ た場所には何も無い。 _ 
ある。どの家 _ 下には砂場があり _ ずいぶん前の地震 _ 端が破り取られた _ 
の表札も読み _ 猫の墓となってい _ で通行不能となっ _ 地図のように、そ _ 
方が判らない。 _ る。猫の死骸が埋 _ ているが、そのま _ こから先は空間 _ 
三十七年、半州 _ まっている更にそ _ ま放置されている。_ 掘られた穴のよ _ 
毛、不二葦、御手 _ の下には人の死体 _ 街から通ってくる _ うな、空虚さ _ 
洗水、且元、鷹洗 _ が埋まっている事 _ 人たちは苦労して _ えもなく、た _ 
後、武甕、中束小路、_ は皆知っているが _ 崖を攀じ登ったり _ だ、何もな _ 
鷓藤前、大饕、樢簣 _ 嘘だと思っている _ 降りたりしている。_ い、何も。 _ 


    一覧  トップ