「グーテンターク（こんにちは、タークさん）。」
「あ、総統。なにか御用で？」
「エントシェルディグング（失礼）。パリは燃えているか？」
「総統、残念ながらパリは無事です。」
「グリュスゴット（ごきげんいかが、ゴットさん）。…そうか、残念だ。」
「総統、勇敢なる我が軍が懸命に戦っておりますので、パリ陥落は時間の問題かと。」
「アウフヴィーダーゼーエン（たぶん、人の名前）。それでは、パリは濡れているか？」
「は？」
「パリは濡れているか？と聞いているのだ。」
「総統、パリは晴天でありまして、特に濡れてはおりません。」
「グーテンアーベント（良い夜）。…そうか、残念だ。」
「総統、勇敢なる我が軍が懸命に戦っておりますので、パリ陥落は時間の問題かと。」
「ダンケシェーン（バスケットで高くジャンプしゴールの真上から勢い良くシュートすること）。それでは、パリは半乾きか？」
「は？」
「パリは半乾きか？と聞いているのだ。」
「総統、とくに湿った感じも無く、洗濯槽のカビに由来する半乾きの洗濯物特有の嫌な臭いもありません。」
「ビッテシェーン（どういたしました？）。…そうか、それは残念だ。」
「総統、勇敢なる我が軍が懸命に戦っておりますので、パリ陥落は時間の問題かと。」
「イッヒリーベディッヒ（わたしはディッヒを愛す。）。それでは、パリは、しゃくれているか？」
「は？」
「パリは、しゃくれているか？と聞いているのだ。」
「総統、特に猪木ボンバイエな様子も、花王の石鹸な様子も見受けられません。」
「…そうか、それは残念だ。」
「総統、勇敢なる我が軍が懸命に戦っておりますので、パリ陥落は時間の問題かと。」
「パリは……」
「特に……」
「残念……」
「パリは……」
「特に……」
「残念……」
「パ……」
「特……」
「残……」