夏の野の花に入れるべきか、秋の野の花に入れるべきか、いつも悩む野の花の一群がある。 このガンクビソウやキツネノマゴ、ノアズキ、ヤブツルアズキ等々である。 |
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ガンクビソウ
ガンクビソウの名の由来は花の形が 「煙管の雁首(キセルのがんくび)」 に似ている事から来ているが、煙管の雁首と言っても、現代では映画やテレビの時代劇の中だけでしか見る機会が無いのでピンと来る人はかなり年を召されている方々であろう。 |
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サジガンクビソウ
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ヤブタバコ
サジガンクビソウは根生葉の形を匙(さじ)に見立てて名付けられた植物で、花はガンクビソウよりずっと大きく、形も少し異なり、枝先にうつむきかげんに付ける。 ヤブタバコはガンクビソウとそっくりな花を付けるが、ガンクビソウが枝先に花を付けるのに対し、こちらは横枝の葉の脇に花を付け、全体も大きく枝を張るので、慣れれば間違えることは無い。 葉を漢方で天命清(てんめいせい)と称し、止血や利尿に効き、果実を鶴虱(かくしつ)と呼び、回虫やギョウ虫の駆除剤となる。 名の由来は根生葉がタバコ(煙草)の葉に似ていて藪に生えることから来ているが、ガンクビソウにしろヤブタバコにしろ同じ属の花の名前がいずれもタバコに関係しているところが面白い。 |