オランダハッカは盛夏から初秋にかけて土手で良く目立ち、独特の爽やかな香りを漂わせる。 ハッカ(薄荷)はミントとも呼ばれるハーブの一種で、メントールと呼ばれる清涼感を出す成分を含み、医薬、料理、歯磨等の香料として数千年の歴史を持つ植物で、4000年前のエジプト文明の頃、富豪の香水風呂に用いられたとされ、ミイラの頭に乾いたハッカの葉が敷かれていた事が分かっている。 ハッカ(ミント)は大きく分けて、緑ハッカ(スペアミント)、和種ハッカ(ジャパニーズミント)、コショウハッカとも呼ばれる洋種ハッカ(ペパーミント)の三種類に分けられ、オランダハッカはスペアミントのひとつである。 |
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オランダハッカ 和種ハッカ 洋種ハッカ
日本のハッカの歴史も古く、和種ハッカは600年頃中国から渡来したとされるが、平安時代の書 「本草和名」 には 「中国で言うハッカは日本のメグサが相当している」 と有り、疲れ目等にメグサ(目草)として用いられているので、古来から日本で自生していたかも知れない。 |
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オランダハッカに群れる蝶
洋種ハッカも和種ハッカも散歩道や野原で見られるが、特にオランダハッカは各地で野生化し、ひときわ目立つ。 花の盛りになると色々な種類の蝶を始め各種の昆虫が群がる。 |