理想的なキャンパーを求めて(1)

4/26/1999

揺らぐ決心

東和モータース所沢店の飯田さんから電話がありました。
以前アストロ・タイガーを見に行ったときに案内してくれた方です。
なんでもアストロ・ポップアップJB470の手頃なのが出たとのことで、「よかったら見に来ませんか」というお誘いでした。

アストロ・ポップアップの方はトイレが無いということで、ちょっと私の選択肢にはならないのですが、JB470の方は心が揺らいでいます。
今の車をあと2年乗ってから買い換えを考えようと思っていたんですけどねー。

今回は、そんな私の原点に立ち返るためのコラムです。

なんのためのキャンピングカー?

ここまで心が揺れて購入に踏み切れないのには理由があります。
一番大きな理由は金銭的なものですが、それ以外にも色々と足かせが多いのです。

車を決める前に、じゃあいったい自分は何のためにキャンピングカーが欲しいんでしょう?
キャンピングカーを買って何をやりたいんでしょう?
改めてそのへんを考えてみることにします。

トイレが欲しい

私がキャンパーが欲しい一番の理由がこれです。

私は腹の具合が悪くなることが多くて、出かけた先のトイレが凄く問題なんです。
また、うちのカミさんもトイレが近い方で、そのため出かけたときはお茶などを飲まないようにずーっと我慢していたりします。
これでは気軽にどこかへ行こう、という気になりにくいんですね。

また、私の行き先は人気のないところが多いんです。 観光スポットなどへはほとんど行きません。ただの山の頂上とか、湖のほとりとか、河原とか。
そうなるとなおさらトイレの問題は大きくなるのです。

もっと気軽に出かけたい

独身の頃はバイクにテントを積んで気軽に出かけていました。
北と南、2回に分けて日本一周したこともあります。
家族を持ったら、出来ればその気軽さを保ったまま家族にそういう思い出を分けてあげたいと思うわけです。今までバイクで積み上げてきた旅のノウハウもありますしね。

ここで、私は割と「準備万端」というタイプなんですね。
つまり、あらゆる状況を想定して、必要な装備をきちんと揃えて出かけるのです。
ですからバイクはいつも荷物満載でした。

気ままな放浪に憧れつつ、実は用意周到、計画的な性格なのです。

そんな私が家族を伴って出かけるのですから、やはりそれなりに準備をしたいわけです。でもそれは、旅館を手配して、服を揃えて、と準備をして出かける「旅行」ではありません。出来る限り気ままな「」が演出出来なくてはならないのです。それが私の本来のスタイルと要望の妥協点なのです。

また、私は渋滞や人混みが大嫌いですから、それらを避けて行動したいわけです。
するとどうしても夜中に到着し、仮眠して朝から遊び、また仮眠して夜中に帰る、という渋滞無縁の必勝パターンが欲しいところなんですね。
このパターンなら今まで避けてきた有名な観光スポットでも大丈夫ですから、行動範囲も広がります。

長距離の楽な車が欲しい

うちのあーやんは今が一番かわいい時期です。
ですから、四国や日立の祖父母にも出来るだけ見せてやりたいのですね。

でも、いつもいつも飛行機で、というわけにもいきません。松山への便は割引の対象になりませんし、航空会社は需要にあぐらをかいた商売をやめる気配もありませんしね。
そうすると、旅を兼ねてキャラバン出来る車がいいなあ、となるわけです。
これなら単に里帰りするだけでなく、その過程も楽しんじゃうことが出来ます。

ただ、我が家では運転手は私一人です。 ですから、運転手が疲れない車であってほしいんですよね。 そして、疲れたら簡単に休める車であって欲しいのです。

こんなのが欲しい

こうして考えると、私の要求には必ずしもキャンピングカーが必要であるとも言えないことが分かってきます。 今までの車で不便した経験があるわけでもないし、果たしてキャラバンして全国をまわるのかどうか、という疑問さえも浮かんできます。
あるとすれば、「準備万端主義」という一点ですね。 子供を連れてあちこちへ出かけるときに圧倒的に便利なのは事実ですから。

つまり、動機が弱い、と。
その上に資金不足なのですから、購入を躊躇するのも無理はない、というものでしょう。
うーむ、自己分析していて大変なことに気づいてしまった(^^;

では逆に、私が「必要としている」車を考えてみましょう。
希望、要望ではなく、要求を元に考えるわけです。

走行性能には妥協できない

現在の車で散々苦労していますからねー。
現実的に、日立の実家に帰るには山道を片道30km以上+高速を30km以上走りますし、松山の実家に行くには高速で1000km以上走ることになります。
こうなるとやはり走行性能には妥協できません。

ここでいう走行性能とは、高速をストレス無く走るエンジンだけでなく、山道をしっかり走る足まわりも含みます。ノーマルのアストロのように「パワーのみ」、というのではなく、フォルクスワーゲンやメルセデスのように「そこそこのパワーとしっかりした足まわり」、というのが良いのでしょうね、きっと。

まあ、要するに「車としての基本性能」には妥協したくない、ということです。

トイレは欲しい

上でも書いたように、本来キャンピングカーが欲しいと思った一番の理由のひとつに、トイレがあります。こればかりは妥協できません。

前にアストロ・タイガーを見たとき、トイレがダンプ式でした。
「これはちょっと。。。」と思ったのは、かろうじて付いているだけ、というトイレでは仕方がない、使えなければ意味が無いと思ったからです。
実用を考えると、ダンプステーションの無い日本では、カセット式トイレは必須と言っても過言ではないでしょう。

実用に耐えるトイレをと考える以上、個室であることが前提条件です。
ポーダブルトイレを室内に広げるのはちょっと。。。

壊れないこと&壊れてもすぐ直せること

キャンピングカーには外国産の車が多いです。
ここで一番気になるのはやはりメンテナンスに関する問題ですね。壊れたらどうしよう、直せるだろうか、部品はどうしよう、手にはいるだろうか。

それ以前に、やはりそう簡単に壊れないで欲しい、という大前提がありますね。
ちょっとメンテをサボったからといってすぐに壊れてしまうようでは困ります。
高速道路を走っている最中に止まってしまうのも困ります。

せめて普通の車と同等の耐久性を確保してもらいたいものです。

大きさが手頃であること

私自身は、運転するのに車の大きさはあまり気になりません。
昔ですがトラックに乗っていたことがありますしね。

しかし、現実的にファーストカーとして日本で使うには、やはり2mX5mのサイズは基準にしたいところです。
幅が2mを越えてしまうと極端に使い勝手に響きますし、長さが5mを越えると駐車場に止められなくなる店も出てきますしね。 通勤にも使うことを考えると、やはりそれほど大きな車には乗れないでしょう。

値段が手頃であること

あと2〜3年後、現在の車が償却期間を過ぎてからであれば、多少高価であっても許せます。代替え必須ですから。
しかし、現在の状態は言わば「不要な買い換え」ですからねえ。。。

 

以上のことをふまえて、いったい私にはどんな車が良いのでしょう。
次はいよいよ具体的にそんなところを考えてみます。


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