寺神戸亮 無伴奏ヴァイオリンコンサート 〜シャコンヌへの道〜
【開催】 2009年12月3日[木] 公演詳細≫
【出演】 寺神戸亮さん (ヴァイオリン)
プログラム表紙
(c) Etsuko K. Hiraii 禁無断転載
同 裏表紙
しあわせ顔のみなさん。終わった後もゆったりといい時間‥‥。寺神戸さんの左(写真では右)がお弟子さんの大内山薫さん。2010年2月18日(木)兵庫芸術文化センター神戸女学院ホールでリサイタル。京都市芸術大学大学院卒、海外古楽演奏会に出演しつつ、寺神戸さんを慕ってデン・ハーグの王立音楽院留学今年ディプロマを習得して卒業の愛弟子さんです。来年あたり、ノワで寺神戸先生と共演は?というとお二人とも、すっごく目を細められて乗り気ッでした!
コンサートを終えてCDにサインをする寺神戸さん ベルギーのホットチョコッレートを提供してくださった、豊中市向ヶ丘ー通称ロマンチック街道にあるお店のオーナー(ブンディ)とスタッフの方。
お客様同士なごやかに‥‥
「寺神戸さんの左手も右手も間近に見れるなんてぞくぞくして聴いてました!幸せですう〜
後の壁の額は、トン・マーテンスさんの作品をご自身が、まとめた合成写真作品です。
今年は日本オランダ修好400年記念で、寺神戸さんと同じくデン・ハーグ王立美術アカデミー元教授のマーテンスさんとのコラボレーションが出来たのも本当に不思議なご縁です。
現代アートというとピンこないところがありますがで、もう少し歴史探検的な視点で見た方が、違う発見があるのではと思います。
マーテンスさんの旅は、大きな紙に何十枚も拓本されて、それを保管しながらのとっても手間ひまかかる作業(天候や風に留意しながらですから)だったことでしょう。
90年代、日本経済が破綻してもなんだかピンと来なかったヒトも多い(六本木族やブランド店が大都市中都市にもあふれています)でしょうが、
お金を出せば何でも願いは叶うなどとんでもない錯覚した投資家もそのころでしたでしょうか?
一人のオランダ人と息子さんが和紙に吸い取られた物たち(樹齢何百年の樹木、江戸時代の井戸etc . )の地肌が、 繋がることの大切さ、物を大事にすることなどなどを語りかけているように思えてきました。
前収録作品の中には、江戸時代の街道の石から、戦後の復興期につくられたものや、母親達がてづくりの子どもを守る為の飛び出し注意の子ども看板など、身近なものが殆どです。
マーテンスさんは大阪城天守閣にも来ておられ、ツインタワービル内にある在大阪・神戸オランダ王国総領事館も訪問されています。来年神戸で原画展をされる計画ですので、是非ご注目ください。
トン・マーテンスさん挨拶文
ノワ・アコルデ音楽サロンの寺神戸亮さんコンサートの来場者の皆さま
10年前のまさに12月3日の今日、私と助手をした長男のMichiel(当時14歳)は神奈川の戸塚を通り過ぎ,約6週間の長い旅を終わろうとしておりました。私たちは、オランダ商館長一行の江戸参府の道をたどり、平戸から出発して出島に行き、長崎街道を通って船で神戸へ上陸し、大阪、京都からは東海道を通って東京に行きました。このアート制作の旅は、「オランダと日本の修交400周年記念」のための芸術プロジェクトという目的で、オランダ大使館の文化担当官の招待で始まりました。オランダ人が何年もそうしていたように日本を旅するというのは私の発案でした。この旅は神戸のギャラリーオーナーや車で道案内をしてくれた男性たち、泊めて頂いたホストの方々の協力で無事終えることが出来ました。道中、いろいろな場所でフロッタージュ=ラビング=拓本をし、写真撮影をしました。その場所は、私たちの共通の歴史に関係する所、或はホストのお住まい、また、地理的に私が気に入った場所ということで決めました。この全シリーズからアーティスト・ブックを手製で作り、オランダの数カ所でこのシリーズの一部を展示しました。いつか出版の希望を持っています。今年の2月・3月には、蘭日修好400年記念にちなみ、ライデンのシーボルトハウスでこのシリーズ展を行いました。平井悦子さんは、1995年に神戸で始まった「The Paper Monument of The Wall」プロジェクトスポンサーのお一人で、今年3月、展覧会場へ案内しました。彼女は私の家で寺神戸さんと引き合わせてくれました。彼女は、私たち両国の友好を記念するために、ご自分の音楽サロンで私のこの展覧会の内容を紹介するために、熱意をもって努力してくださいました。平井さんが投げてくれた波紋が広がっていくことを願い、多くのスポンサーの協力を得て、「江戸参府シリーズ」の作品展を今度は、阪神大震災のモニュメント制作をした神戸でしたいと計画中です。今日は、私も聴きたいのですが、寺神戸亮さんのコンサートをぜひ楽しんでください。
2009年12月3日
王立デン・ハーグ美術アカデミー元教授 トン・マーテンス Ton Martens
在大阪・神戸オランダ王国総領事 序文
今年は、徳川家康がオランダに日本との交易を許可する朱印状を与え、両国間に通商関係が樹立されて400周年にあたり、日本各地で様々な記念の催しが開かれています。本日のコンサートは記念事業の一環ではありませんが、密接で、多様な両国の関係を改めて強調する催しとして、その趣旨に沿うものと思います。
実際、音楽は、日本とオランダとの文化交流において、重要な役割を果たしています。言葉の壁が存在するとすれば、音楽はそれを越える、誰もが共有できる優れた芸術の形といえるかもしれません。
古典音楽の分野では特に、しかしながらジャズのような音楽においても、多くのオランダの音楽家が演奏あるいは留学の目的で来日しています。逆に、日本が生んだすばらしい音楽家の中にも、同様の目的で渡蘭する人がたくさんいます。真の国際派演奏家、寺神戸 亮氏も、もちろんその一人です。寺神戸氏は1986年にオランダに渡り、シヒスワルト・カウケン(Sigiswald Kuijken)に師事しました。バロック音楽の分野で有名な、バイオリン奏者および指揮者である寺神戸氏は現在、20年余り前に自らが留学していた母校デン・ハーグ王立音楽院の、評判の高い指導者でもあります。
本日のコンサートには、他にもオランダ色が加わっています。アートサロンが、ハーグ出身で、長年日本に関心を持ちつづけているビジュアルアーティスト、トン・マルテンスの作品で装飾されています。
最後に、主催者に謝意を表しますと共に、皆様方が演奏会と展示作品を楽しまれますことを心から望んでおります。

在大阪・神戸オランダ王国総領事マルガリータ・ボット
ベルギーフランドル交流センター館長 挨拶文
この度、ノワ・アコルデ音楽アートサロンにて、寺神戸亮様のコンサートが開催されますこと、お慶び申し上げます。才能溢れる彼がベルギーで更に腕を磨いておられる事は、ベルギーを母国とする私にとっても大変喜ばしく誇りであり、今宵は皆様に彼の演奏を楽しんでいただけるものと確信しています。また、日本とベルギーの親睦を深めるこのような機会を持っていただいたノワ・アコルデ音楽アートサロン、取締役社長 平井悦子様にも感謝を申し上げます。

ベルギーフランドル交流センター館長 ベルナルド・カトリッセ
豊中市長 挨拶文
日本オランダ修好400年の記念の年にあたり、「寺神戸亮 無伴奏ヴァイオリンコンサート〜シャコンヌへの道〜」と併わせ、トン・マーテンス氏のビジュアルアート作品展が開催されますことを心よりお慶び申しあげます。
音楽家の方々が気軽に演奏会やリハーサルを開催し、優れた室内楽を多くの市民の皆様に提供いただきますことは、地域の芸術文化の向上に繋がることと存じます。
今後とも音楽を通じて人と文化を育む創造性あふれる豊中のまちづくりにご支援を賜りますようお願い申しあげます。
最後に、公演のご盛況とノワ・アコルデ音楽アートサロンのますますのご発展を祈念いたします。

平成21年(2009年)12月3日 豊中市長 淺利 敬一郎
主催者挨拶
ご来場の皆さまへ
“世界最高のバイオリン奏者”(『音楽の友』11月号*)寺神戸亮さんのコンサートにようこそお越し下さいました。小さなサロンに「あの寺神戸さんが‥?」。古楽、モダン楽器を問わずに投げかけられる『?』マークに限られた紙面では、とても語り尽くせません。とにもかくにも、一昨年、昨年に続いて4回目となりました。
“通好み”にも、バイオリン好きにも、またより多くの方々に小さなサロンで聴いて頂きたい筆頭のテラカドワールド‥。
益々進化&深化する氏の演奏は、J.S.バッハのシャコンヌへの道に誘い、今宵花開くでしょう。
今回は、デン・ハーグ在住で長く日本に関心を寄せておられるヴィジュアルアーティスト、トン・マーテンス氏の「 1999年長崎〜東京『オランダ商館長一行江戸参府』ラビングアート=拓本」(マーテンス氏自身による選抜)展覧会を同時開催いたします。
今年は日蘭修好400年記念にあたり、ライデン市シーボルトハウスで開催された展覧会の模様と、氏自身の旅程を書いた日本列島イラストマップや各プレス記事などを展示しておりますが、将軍ご所望のらくだや象を引き連れた行列を想像し、現代のオランダ人が見た日本の町並みが作品となっていく過程をお楽しみくださいませ。
この度は、在大阪/神戸オランダ王国総領事マルガリータ・ボット氏、ベルギーフランドル交流センター館長ベルナルド・カトリッセ氏、豊中市長浅利敬一郎氏の暖かいメッセージを頂き、心より御礼申し上げます。
今日ご来場の皆さまにも、この小さなサロンへの暖かいご支援、ご意見を賜り、引き続きご来場いただきますよう宜しくお願い致します。
また、“大入り“にてご来場いただけなかった方々にも、お問い合わせを心より御礼申し上げます。
*「世界最高のバイオリン奏者は誰か?」(「音楽の友」11月号特集記事)に寺神戸亮氏がバロックバイオリン奏者として指揮者として紹介されました。2009年12月3日(木)本日のノワ・アコルデ音楽アートサロンでの公演紹介もされております。

主催 くらがらく胡桃庵 ひらい悦子
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