5.後ろ足に出来たしこり |
血液検査の結果にショックを受けて、約一ヶ月後、6月20日深夜、ノアローをナデナデしている時に、右後ろ足にしこりを発見しました。 心配でしたが、たぶん、シニアのレトリーバー種に多く見られる脂肪腫だと思いました。これは、私のお友達のラブにも出来ていて、良性のものだとそれ程心配ないと聞いていました。 ただ、しこりのある部分が、後ろ足の関節の上で、筋からは離れているようであるのだけれども、筋のすぐそばにあることから、万が一、切開するようなことになったらどうなるのかな?というのはありました。 3時間ほどの睡眠時間しか取れませんでしたが、その日の午前中に獣医さんへノアローを連れて行くことにしました。 針を刺して細胞診した結果は、ばい菌が入って腫れたものでした。脂肪腫でもガン細胞でもなく、そのことを心から感謝しました。 しこりを触った院長先生が「脂肪腫だと良いんだけど、脂肪腫にしては堅い」と仰った時、泣いてはいけないと思っても堪えきれず、私の顔は泣き顔だったと思います。 「大丈夫だよ、一緒だよ」と言う私の声は涙声だったかもしれません。 私は家に帰ると、夫の先祖の仏壇に手を合わせました。 いつもそうです。 ノアローが駄目かもしれないと思ったとき、私は仏壇にろうそくを灯し、お線香をあげて手を合わせるだけしか出来ません。 幸いなことに、その度に、ご先祖様や仏様がノアローを守ってくれました。 私たち一家は、夫の祖父が建て、祖父たちが暮らしていた家に住んでいます。古いとか、住みずらいとか、文句を言ったこともありますが、仏間にあるお祖父さん、お祖母さんの遺影も、今は優しく私たちを見守ってくれているように見えるのです。 2007年6月22日 |
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