49-8:大分県 湯布院 二輪車博物館


所在地:大分県湯布院町大字川上1265-1

取材時期:2011年5月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

岩下コレクションさんを取材してから、湯布院でのもう一つの目玉である「湯布院二輪車博物館」を訪れることにした。湯布院の中心街から県道216〜県道617に入り、自衛隊駐屯地横を通り山側に登ると、とてもわかりにくい看板がありそれを右に折れる。この入り口がわからず、何度か近辺を往復してやっと見つけたので要注意です。また、駐車場もなさそうなので、路駐になるのでさらに注意が必要です。

さて、問題の博物館は入り口に二台のトレーラーハウスが鎮座しており、米国と英国の国旗が掲げられているので近くまでくればすぐにわかる。近づいて行くと、左手のトレーラーハウスから、オーナーさんが現れる。「600円になりますけど、見ます?」って、このために湯布院に来たのだから、見るも見ないもないでしょう、ということで手作り感バリバリのチケットをもらい、博物館というより、倉庫・もしくはガレージといったほうがしっくりくる建屋の中に案内される。長細い展示場の側面にバイクがぎっしり並べられている。岩下コレクションとは趣を全く異にする展示空間である。

  

さっそく、オーナーさんが解説を始める。二輪車の本当に初期版である、原動機付き自転車からである。ペダルがついており、まさに自転車なのであるが、後輪をローラーで回してアシストするタイプや、革でできた駆動ベルト方式のものなど、珍しいものがぞろぞろ。あまりクラシックバイクは詳しくないのですが、メグロ・レックスやトライアンフ、ノートンなど名車がそろっている。オーナーが一台一台丁寧に解説してくれるのが嬉しい、と感じるか、ウザイと感じるか、微妙なところではあるが、この博物館は解説なしでは成り立たないだろう。

  

バイクの他、アコースティック・ギターのコレクションもかなりある。また妙なエスニックインテリアなどにも凝っていて、中国の鳥かごをランプ代わりに使っており面白い。オーナーさんは当然現役のライダーで、さすがにクラシックバイクを駆って走り回ることはしていなく、愛車はKAWASAKIの・・・何だっけ?今度はXJRで伺いますよ、なんて話をしていたら、このあたりのツーリング話になった。なんでも、大分の山の中はうかつに走れないらしい。というのも、爺さん猟師に鉄砲で撃たれる可能性があるのだそうだ。山中で動く物を見るとかまわずぶっ放すので、この前なんか危なく踵を打ち抜かれそうになった友人がいたとか・・。なんとも恐ろしい話である。ひとまず倉庫、いや博物館内から外にでる。

 

トレーラーハウスもずいぶん年季が入っているので、そのあたりに話を振ってみると、もうすでに13年、ここで暮らしているのだそうだ。なんでも上空からこのトレーラーハウスがよく見えるらしく、自衛隊機の飛行目印になっているのだとか。いろいろ楽しいお話を聞かせてもらえて600円は安かったな〜、ということで湯布院に行ったらぜひチェックしてください。道を挟んで向かい側に、とても印象的な絵を描くチョン・トンジュ先生の画廊があるので、時間があれば覗いてみるのも良いですよ。こちらも話好きの気さくな先生でした。


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