48-8:沖縄県 糸満市 ひめゆりパーク   



所在地:沖縄県糸満市真栄平1300

取材時期:2010年12月

ジャンル:展示系・廃墟系

珍スポ度:??(☆五個が最高得点)

やってきました沖縄に!流石に沖縄は遠い。羽田を朝飛び立ったのだが、結局レンタカーなどの手配を行い、いざ取材に出発と思ったらすでにお昼。空港近くの「たから家」さんで沖縄そばを頂き、南下。目指すは超有名観光地「ひめゆりの搭」である。まずは沖縄の歴史をしっかり学んでからという考えもあったのだが、本当は近くに「ひめゆりパーク」という、とてもユルイ珍スポがあり、その場所を確認することも目的の一つであった。それはさておき、まずは慰霊塔にお参りだ。入り口で献花を200円で購入。地下壕への入り口などを横目に、慰霊塔前に到着。お花を添えて手を合わせる。第二次大戦中、唯一の地上戦が行われた沖縄の悲惨さは、次の資料館でもいやというほど、勉強できた。全然関係ないが、献花の花がかなり萎れているのはどうかな?うがったみかたかもしれないが、慰霊塔の前が一杯になったら回収して再利用しているのかもしれない。戦死した女学生さんたちが、「あらあら、また同じお花だわ」などと草葉の陰から思わなければよいのだが・・。

ということで、独特の匂いが充満する資料館を後に、周りの土産物屋で観光ペナント棲息調査を行うも捕獲ゼロ。残念!お目当ての「ひめゆりパーク」の場所が、JTBでもらったガイドブックに載っていないので、駐車場を整理する兄ちゃんに聞いてみた。「あの〜、このあたりにインディアンの像とサボテンがみられる場所があるって聞いたんですけど」、すると兄ちゃん「さぁ〜知らないなぁ」ときた。あまり事前調査をしてこなかったので、まずは車に戻り2005年版ツーリングマップルを確認すると、車で十分くらいのところらしい。「ひとり歩きの沖縄」のP104にも記事がある。折角レンタカーのフィットにカーナビがついているので、ナビさせるのが良いだろうと「ひめゆりパーク」を探すも、検索できない。うーん、そんなにマイナーな観光地なのか?と思い、地図を頼りにフィットを進めた。

国道331から県道15に入ったところで左手に巨大なサボテン発見!よっしゃ〜ココだぜ!とフィットをサボテン入場門へと左折。と、目の前にコンクリバリケード。うげっ!ここからは進入禁止なのか?しかし、これがメインゲートのように見えるしな〜、と思い車から降りてみる。も・もしかしたら潰れたか?と思いゲートに近づくが、特に何の表示も出ていない。このまま引き返すのはとても悔しいし、「立ち入り禁止」の表示もないので、カメラを手に徒歩で奥に進んでみた。

  

両側は完全にジャングル状態になっているが、車道は一応通行可能である。当日は沖縄とは思えないくらい寒い小雨の降る空模様だったので、まさかハブが草むらから出てこまいとは思ったが、なにせ沖縄は初めてなので、できるだけ車道の真ん中を進む。車なら1分もかからないアプローチも歩くとかなり長く感じる。5分以上歩いたろうか、左手に広大な駐車場が現れた。当然、駐車している車はゼロ。一番奥になにやら建物らしき物があり、その横にドーム状の鉄枠がある。うーん、完全な廃墟状態。どうやらドームはバス停として使われていたテンガロンハットの骨格のようです。券売所の奥は流石にしっかりと施錠してあり、ここから先に進むと明らかな不法侵入になるので、取材はココまでで終了。つまりひめゆりパークは潰れていたのでしたね。

  

帰宅後、調査してみると「ひめゆりパーク」は2005年9月末、つまりとっくの昔に閉園されており、跡地はこれから少年院になる予定のようだ。サボテンがメインの施設は日本全国から駆逐されようとしているのか?かろうじて伊豆シャボテン公園は生き残っているが、真鶴サボテンランドは閉園。他のサボテン公園で生き残っているのはどこなんだろうか?


写真提供by ウシ

リンク等:
・JTB「ひとり歩きの〜」シリーズ関連のブログ

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