45-5:山口県 長門市 楊貴妃の里 



所在地:山口県大津郡油谷町大字向津具下3539

取材時期:2009年5月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

玄宗皇帝を惑わす美人かつ悪女として名高い楊貴妃は、中国の安禄山で殺されたことになっているが、実は密かに日本に渡っていたのだ。この楊貴妃の里にも日本に来てその生涯を閉じた楊貴妃の墓があると聞き、富山にあるモーゼの墓(未取材!是非行きたい)や青森のキリストの墓に通じる胡散臭さを確認するために訪れてみた。場所は長門市の南にある向津具(むかつく)半島。凄いネーミングではある。そうそう、山口〜島根は北海道もびっくりの難読地名がゾロゾロあり、その手のファンにはたまらない場所であろう(余談)。


国道191を走っているといやでも目に付く誘導看板あり、なので迷うことなく到着。ドライブ・ツーリングには快適な道路である。さて駐車場にナナ助を停め、いざ取材開始。まずはきちんと整備された公園からスタート。と思いきや、なにやら中華風の建物があり、ここは一体どういう場所だ?ということになる。さらに進むと左手に問題の楊貴妃像。白い石像で、妙に頭がデカイ。あとで二尊院の住職さんにお話を伺ったところ、この公園と楊貴妃像は、例の元竹下首相・ふるさと創生1億円事業で整備されたものだ。竹ちゃんのばらまき政策は珍スポファンにとっては、ある意味貴重な意義を持つのであった。ちょっと調べたら、あの木造の土偶駅や青森百石町の自由の女神像もふるさと創生なんだね。

  

まずは二尊院の本堂でお参りを済まし、重要文化財である如来像を見せてもらおうと宝物殿に向かう。さて入ろうとすると鍵がかかっていて入館不可。仕方がないので、楊貴妃のお墓参りをすることにした。少し進むと周りを板壁で囲われた場所に到着。その中がお墓になっている。石を積み上げたシンプルなお墓である。一応お参りも済ませたので本堂に戻ると、住職がお掃除などをしていた。早速声を掛け、宝物殿を開けてもらう。200円を払い内部に入ると立派な如来様が二体安置されている。

 

折角なので住職さんに仏像の由来と楊貴妃伝説について解説をお願いした。それによると楊貴妃は例の安禄山で殺されたことになってはいるが、遺体は発見されず、中国本土にも海外にも、色々な地域に密かに逃げ延びた、という説があるらしい。日本にも、ここ油谷に流れ着いた説や名古屋の熱田神宮にもそういった説があるとの事。いや〜勉強になるなぁ。それが縁で中国から貴重な仏像が届けられたということらしい。確かに如来様はどこぞやの美術館にあってもおかしくないような立派さである。住職さんの解説および質問コーナーも一通りおわり、パンフレットをもらい取材終了。帰り際に売店に立ち寄りペナントチェックを行うが、楊貴妃の里が造られたのが新しいせいか、ペナント自体作られていないのだそうだ。楊貴妃耳かきと楊貴妃携帯ストラップを購入。楊貴妃せんべいもあるらしいので食べてみても良いかも・・。


リンク等:

取材記録45に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ