44-6:兵庫県 姫路市 太陽公園 



所在地:兵庫県姫路市打越1340

取材時期:2008年12月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆☆(☆五個が最高得点)

日本に兵馬俑が・・・!ということで、その存在を確認するために兵庫は姫路まで取材に行ったのだ。とは言うものの、実際は「さよならチボリ公園」企画の帰りに立ち寄ってみた、というのが本音。倉敷からレンタカーで山陽道を飛ばす。姫路西ICで下り、一路太陽公園へ。なかなか入り口がわからず、ウロウロしていると、丘の上に城が見えた。城といっても姫路城のような天守閣ではない。あのネズニーランドにあるようなヤツである。「おー、あれだ!あれだ!」となり、無事に駐車場に到着。入園料500円を支払い園内に。丘の上に見えた城は、現在建築中の施設で、完成はまだ少し先になるようだ。



さて問題の公園である。ここの見所は噂の兵馬俑だけではないらしい。どうやら石をテーマにした篤い公園なのだそうだ。早速取材開始する。まずは白亜の凱旋門、そうパリの本物よりは大分小さいようだが、それでもかなり立派である。さらに進むと謎の石像だらけ。世界中の石像レプリカ展示場と化している。少し進むとアギャ!かの有名なモアイ像達もいるではないか。札幌は滝野霊園にいるモアイ像達と比べると大分小振りで数も少ないが、目つきが独特である。モアイ像の奥にはインカの空中庭園蹟であろうか、段々に石が積まれた丘になっている。お約束なので、一番上まで登るが、何もなかった。最下段には何とも楽しげな男性像が・・・。道ばたからはそのユーモラスな姿が拝めない様になっているので、ぜひひな壇にあがってチェックするのを忘れないように!あとから登ってきたおばちゃん達にも大好評。



さて、先を急ごう、まだ園内に入っていくらも進んでいない。左手にマーライオン(水を吐き出していないが)を見ながら進むと、その先に売店がある。当日は晦日のため当然営業していない。その向かいには巨大な低層集合住宅が!そこは有料老人ホームであり、この公園のオーナーが経営するものなのだそうだ。さらにここの入居者が造った石像も展示してあるというから驚きだ。

お次は本日のメインイベントである兵馬俑展示館。入り口で見張りをしている兵士も石像であり、その横を抜け薄暗い倉庫のような館内へ入る。す・すると手すりの先が掘り下げられており、そこに無数の兵士達がぁ・・。本物を見たことがないので比べようがないが、これはこれで圧倒されそうな迫力だ。結構まじめに造っているようで、ざっと見渡す限り同じ型から作った像はなさそうである。この手のインスタレーションといえば、加賀の里にある三十三間堂(京都にあるもののレプリカ)が有名である(ってちっとも有名じゃない)。そこにあった千手観音は全く同じ形をしていた。しかもプラスチック製!この手抜き感が珍スポっぽくってよいのが。この兵馬俑は相当まじめに造っているようだ。ひとしきり感心して、展示館をあとにした。



ここから先は万里の長城である。貯水池をぐるっと回るように長城を歩き、池の対岸へ。そこには高床式のバンガローが数基。その周りに直径2mはあろうかという巨大石彫コインがゾロッゾロ。しかも時代も国もお構いなしである。この周りをウロウロしていると、あのはじめ人間ギャートルズのゴンになったような気分を味わえる。



お次はピラミッド。内部への階段の両脇を守るスフィンクス像がまた何ともいえないいい味を出している。その階段を登りきるとツタンカーメンの黄金マスク。まあ、ベタですが、よく造ったもんです。道ばたに横たわる狸の置物がなんだか寂しい・・・。



順路に従い五百羅漢の丘に突入。これも数の威力で来るものを圧倒しようという試みであるが、見事に失敗している。丘の麓には涅槃像もある。これで一息と思い先に進むが、そこには剣を振り上げた巨大埴輪像の後ろ姿を発見し駆け寄る。ひゃ〜、何じゃこりゃ?と写真を撮りまくるが、埴輪クンの見つめる先にある建物は、な・なんとあの天安門。ということは、すわ!ここは天安門広場か?うーん、太陽公園、500円でこんなに楽しめるとは・・。やるな!さらにその広場では近所の若者達がバドミントンに興じている。な、なんという光景だ。



天安門を抜けさらに奥地へ分け入ると、そこには双塔寺が・・。さらに「金壱億五千万円」の石碑があり、寄付をされたかたのお名前もある。あるところにはあるんだな〜、などと感心しつつ人気の無い境内をぐるりと廻った。

少し進むと、すっかり忘れていた万里の長城が、思い出したように現れた。せっかくだから先に進むといきなり分かれ道。「←磨崖仏」の表示に釣られ長城を登る。数十メートルいったくらいだろうか、かなり急な階段が山の斜面に造られている。これをさらに登れ、ということだろう、指示に従い上へ上へ。最上段まで登った最後の斜面にそれはあった。ブッダの巨大顔面!うーん、あんまり有り難くない。さて戻ろうとおもい石段を降りる。登ってきたときには気づかなかったが、かなり急で危険な階段である。手すりもないし・・。件の分かれ道まで引き返し、今度は別方向へ長城を登る・登る・登る。その先にはツインタワーがそびえていた(内部侵入は不可)。まだ長城は丘の上へと続くので、めげずにどんどん登る。結局丘の頂上に辿り着いても、特に見るべきものはなかった。しかーし、この丘の上からは例の2009年4月にオープン予定、白鳥城の姿が拝めたのである。


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