29-9:神奈川県 横浜市 間門小学校付属海洋水族館

所在地:神奈川県横浜市中区本牧間門29-1

取材時期:2005年10月

ジャンル:なまもの系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:

平日取材の第3弾は水族館、しかも運営しているのが小学校だ。横浜は本牧にある「間門小学校」にある海洋水族館を夜勤明けの夕方に訪れてみた。「かながわ面白博物館」によると開館時間は夕方5時までなので4時までには学校に着きたいと思い、XJを飛ばす(首都高を使ってしまった)。近くまで来て迷ってしまったので、下校中の少年に聞くとすぐに教えてくれた。

正門前にXJを停め校内へ入るが、ライダージャケットにゴツイ一眼レフを抱えたオジサンが小学校をうろつくのは何とも怪しい。事前に連絡を入れた時に、まっすぐ職員室に来るようにと指示されたので、まずは校舎へ向かう。職員室はすぐに発見でき、入口で水族館を見せてほしい旨を告げると、若い男の先生が対応してくれた。

鍵を片手にいざその水族館へ向かう、といっても職員室から歩いて1分もかからない場所にそれはあった。もと教室を改造して造られたその部屋の鍵を開け蛍光灯が点くと、あれま!結構本格的じゃないですかぁ。中央に大きなオープン水槽。入口付近にはドチザメがウヨウヨ泳ぐ鮫水槽。一番奥には天然記念物であるミヤコタナゴが飼われている(こいつらは海水魚じゃないのはご愛嬌)。

先生にお話を伺うと、水族館の運営は主にボランティアの方々、特に地元のフィッシュセンターの方や小学校OB/OGのお世話になることが多いらしい。維持費も馬鹿にならないようだが、日本唯一の小学校付属水族館ということでがんばっているとの事。ゆっくり見学していってください、とのお言葉に甘え写真を撮りまくるニカ。ふと気づくと先生は居なくなり代わりに入口近傍におじさん一人、こちらを眺めている。「あんた建築関係のヒトかい?」「いえ、こういう場所が好きで個人的に見て回ってます。普段は普通の会社員ですが・・」などという会話ののち、このおじさんが水族館の実質的な管理者である横浜フィッシュセンターの池田さんであることがわかった。

ここに居る魚の殆どが彼が釣り上げた獲物なのだそうだ。また子供たちの餌やりや水槽掃除などの大変さなどの興味深い話も聞かせていただき大変面白かった。あの築地にいたドチザメ君の1.5倍くらいはあろうかという大きな鮫がおり、水槽で飼われているからここまで大きくなれたのだそうだ。小学校の付属水族館なので基本的には平日の日中しか見学することができないが、毎月一回だけ土曜に見学可能が日があるらしいので、もし興味のある方は学校まで問い合わせてみると良いでしょう。今年の11月には改装される予定だそうで、来年はこの倍の規模のきれいな水族館に生まれ変わるとの事。この古い感じもなかなかアジがあって良いと思うのだが・・。

写真:

リンク等:

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