29-2:長野県 飯田市 貧乏神神社

所在地:長野県飯田市大瀬木2728−1

取材時期:2005年9月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
信州BMWライダーであり珍スポハンターでもある「ひらりん」さんのページで知りました貧乏神神社。ワイドショーなどでも大々的に取り上げられているので、かなりの超有名珍スポでしたので、前から行ってみたいを思っておりました。今回の連休を使っての南信州および下呂周辺探索の第一段に、この貧乏神神社を選んでみました。

飯田は遠い!朝5時半に家を出て第三京浜・環八と順調に進む。甲州街道もまだ空いていそうだったので調布から中央道へ。八王子料金所を大分前にして既に大渋滞。全く動かない。後でわかったのだがなんと事故渋滞。これは予測できないよな〜、と1時間程度のbehindを抱え流れの回復した中央道を飛ばす。談合坂SAで朝食にした後、また飛ばす。飯田ICへは10時過ぎに到着し、そこからはツーリングマップルに記したマークを頼りに進む。近くにくれば幟および誘導看板があるので、それに従えばOK。一度入り口を通り越したが、なんとか到着。

「見るだけの方お断り!」の看板にちょっとビビるが、車を進め駐車場に到着。横にいたワンボックスも今到着したらしく、ゾロゾロとオジ・オバ集団が降りてきた。まずは本殿へ向かうが、その横に祈願所がある。真ん中に貧相な木彫像があり、それが噂の貧乏神らしい。その前に「心」と書かれた棒が突っ立っている。それを背にして白装束の爺さんが仁王立ち。例のワンボックス集団は皆その前に並んでいるのだ。我々もその集団に加わり、待つこと数分。そう彼が貧乏神神社祭主・櫻井鉄扇氏なのだ。

 

まずは鉄扇氏の説教から入る。「貧乏神は弱い心に宿る。心の弱さを克服すれば自ずと貧乏神も退散する。神頼みなど当てにはならん!さっ、心の貧乏を追い払ってください」とのお言葉に引き続き、貧乏神退散のパフォーマンス開始。これは全員やらねばならぬのだ。この意味で「見るだけの方お断り」だったのだ。して、その儀式とは、まずバットの様な棒をバントするように構え、それで「心」と書かれた棒を3回叩く。その際、心を込めて「(貧乏神)出てけ〜!」と叫ぶのが決まり。さらに足でその棒を3回蹴飛ばす。このときも、何でも良いので悪態をつかねばならないのだ。そして最後に豆を蒔いて儀式終了。どんどんオジ・オバ達が心の貧乏神を追い出している。そして皆大笑いだ!

さてとうとうニカ家の番が来た。よく見るとバット様の棍棒には「びん棒」と書いてある。うーむ、まずニカからその「びん棒」を振り回し、さらに蹴りも3回実施した後豆まきで、なんかすっきりした気分。続いてウシ。びん棒を構えるウシは普段と違って真剣そのもの。祭主・鉄扇氏のかけ声とともに「でてけ〜!ぉらぁ(ここは脚色)」の雄叫びとともに「心」の棒を強打している。3度の強打の後、次は足蹴りだ!これも写真を見ていただければわかるが、相当気合い入りまくっている。何故か蹴りを入れればいいだけなのに、びん棒まで振り上げているではないか!蹴りが終わったあと、鉄扇祭主に思いっきり指さされ、「良くやった〜」と褒められたのだ。その時の満面の笑みといったら今まで見たこともないほど・・。参加型パフォーマンス恐るべし・・・。

  ←「よくやった〜!」

売店横に掲げてある貧乏神神社縁起によると・・。ある男がおり、彼は才気横溢すれど金運がなかった。行動が全て裏目に出て、結局破産。思案の結果、貧乏神を創出し、日々是を打ち足蹴りしていたら、債鬼が逃げ失せ、金運上昇。この徳を皆に分け与えようと貧乏神神社を創建した・・。とすると、ある男とは鉄扇祭主のことか・・・。いろいろ苦労してるんだなぁ〜。

その後は売店前の休憩所で、鉄扇氏の気功講座が開催され、各人の気になっている体の部分へ気を送っていた。なんだかこっちはちょっと怪しげだけど、膝や肩の痛みに直ぐ効く、と評判のようだ。施術料は気持ちで良い、との事なので、痛みがある方はどうぞ「気」を送ってもらってください。この貧乏神神社、亀戸にも分室を持っているらしいので、わざわざ飯田まで来なくても、貧乏神退散パフォーマンスを実施できるとは有り難い。さらに飯田からも東京・亀戸からも遠い人のため、退散儀式を学べるビデオも購入可能だ(頒価3800円也)。思わず買ってしまうところだったが、今回は実践できたから我慢しておこう。

いや〜、ここは本当に楽しい場所。祭主自信も認めている通り、日本の珍名所なのは間違い無い。是非一度お参りにいってみよう!

写真:

リンク等:

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