29-7:東京高等裁判所・東京地方裁判所

所在地:東京都千代田区霞が関1−1−4

取材時期:2005年10月

ジャンル:展示系?

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:
「関東周辺 見学の達人」というガイドブック、こいつをフヨヨさんに紹介して頂きまして早速購入。そこの社会見学の項に東京地裁が載っていた。10月は変則勤務で、土日関係なく出勤になり平日に代休を取ることになったため平日しか見学出来ないスポットを取材してみることにした。その第一弾に東京地裁を選んでみました。

地下鉄の霞ヶ関にて下車し、地上に出ると直ぐに裁判所はあった。入場門の直ぐ外では何やら騒がしい状態になっていて国鉄精算事業団の問題で裁判をやっていることでモメているらしい。さて建物の写真を撮り、裁判所内部に入ろうとすると立て札に「カメラ持ち込み禁止」とあるではないか。ここまで来て追い返されるのはやだな、と思い地下鉄の駅に引き返しコインロッカーに荷物一式をぶち込む。後で警備のおじさんに聞いてみたら、「持って来ちゃったものは仕方無いので、鞄の中に入れて出さないようにしてくれればOKだよ」との事。うーむ300円損した。

入り口で金属探知器ゲートおよび手荷物検査を済まし、いざ裁判所のロビーへ。当然ながら内部は撮影禁止なので、レポのみです。まずはカウンターに置いてある「今日の裁判」のページを捲る。一応、民事・刑事などと別れており、件名・原告・被告・法廷番号・開始時刻などの情報が載っている。ちょうどお昼前の11時過ぎだったため、いまから傍聴するとどれも中途半端だな〜、と眺めていると、ありました11時半から開廷する裁判が。刑事裁判で「詐欺」事件のようだ。「よっしゃ〜、これや」と番号をメモり、近くにいた係りのおじさんに「あの〜傍聴券ってどこで貰うのですか?」と質問する。するとおじさん、キョトンとして「通常の裁判は傍聴券などいらないよ、ただ行ってふらっと入ればいいんだよ」と教えてくれた。そうか、傍聴券が必要なのはマスコミで話題になっている裁判などに限られるのか・・。

という事なので、早速その裁判の予定されている法廷に急ぐ。11時半となり、「傍聴席」と掛かれたドアを開け法廷内部へ。うーん、良くテレビドラマで観るアレと同じだ(当たり前か)、と感心していると、横に先客の爺さんが一人と少し離れて女性二人(親子かな?)。この他法定内には若い検察官、書記官、遅れて弁護士も到着した。その後裁判官入廷で全員起立!続いて被告が手錠・腰縄付きで警官2名に付き添われて入廷してきた。さすが、本物の裁判、迫力あるな、と思って被告を観るとイガグリ頭にされた少年(のように見える)ではないか。手錠をはずされ被告席に立たされると、検察から告訴状の読み上げがあった。

それによると、罪はいわゆる「振り込め詐欺」であり、全国の爺さん婆さんに電話かけまくり、総額何千万円もだまし取っていたらしい。うーん、当然であるが何月何日に誰々からどういう手順で金を騙し取ったかが延々読み上げられる。このイガグリと仲間達はこんなに沢山の人から金を巻き上げたのか、と驚いたのだ。本日は告訴状読み上げだけで終了。次回の日程確認などを行い閉廷となった。

隣にいた爺さんはメモ帳に何やら書き込みをしていたが、きっと毎日ここにやってきては色々な裁判を傍聴しているのだろう。もしかして、女性二人はイガグリの家族か?などと、様々な思いが渦巻く裁判傍聴取材でありました。あー面白かった。

写真:

リンク等:

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