29-3:岐阜県 中津川市 桑原寺

所在地:岐阜県中津川市苗木字那木3812-1

取材時期:2005年9月

ジャンル:お祈り系

珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:
貧乏神神社より次の取材先である「つちのこ館」へ向かう途中に、それはあった。地図上では県道8から国道256で行った方が早いようにも思ったが、ナビの案内するところによると、一度中央道に戻り中津川ICより国道257を使え!との指示。まあ、この辺りは不慣れだからナビに従いますか・・、と高速に乗り、指示通り中津川で降りる。木曽川を渡る有料道路を渡った瞬間目の前に現れたる非常に怪しげな建物!こ、これは珍スポに間違いない!と確信し、全く予定にはありませんでしたが取材のため、MGをその建物方面に向けた。細い道を山側に少し登ると、まずは摩崖仏がデ〜ンと目に入る。その横の駐車場に車を突っ込みいざ取材開始。



寺の名は「八千太子 聖徳山 桑原寺(そうげんじ)」と言うらしい。遠目に見えた摩崖仏に近寄ると、なんか漫画チックで程良いユルさだ。駐車場前のスロープにも観音様やら仏様やら羅漢などの石像が点々と展示されている。本堂へと続く道の左手には石仏販売所や五平餅製造所などもあり、数人の女性が餅づくりに励んでいる。そこからお姉さんが一人やって来て、「拝観ですか?」、「ハイそうです」などの会話の後、本堂入り口へ。本堂に入る前に開運十二支巡りが出来ると聞いて、まずはそちらからやっつけよう!とセット拝観料500円を払い、洞窟入り口へ。

十二支巡りは今まで色んなところでスカだったからな、今回もあまり期待はできんな、などと思い、一歩足を踏み入れて仰天!かなり広いドーム様の内部は薄暗く照明され、まずは閻魔大王のウェルカムよりスタートするのだ。更に進むと四天王木像があるが、その他どこかで見た覚えがある女神様があちこちにいらっしゃる。うーん、何処だっけ?と考える間もなく「風天洞だぁ!」と気付いたのだ。ドームの雰囲気といい、陳列されている仏像神像のテイストが全く同じではないか。そうか、ここはあの林住職が立ち上げた「風天洞」「大聖寺」と兄弟寺であるのは間違いない!との確信を得たのだ。



奥へ進むと女神様オンパレード状態。前出の二ヶ所では女神様は壁に沿って据えられいたが、桑原ドームは仕切のないオープンスペースでの展示。このためウシはウハウハしながら女神様のバックショットを激写している。そんなウシを放って先に進むと、何故か大黒様に手を合わせる女神様や、「だらだらするのもいい加減にしろ〜」と言いたくなるような羅漢像などがある。さらに進むと地獄コーナー。これは桑原ドーム限定展示ですね。しかしこれも、あの修善寺「天国地獄巡り」で頑張っているオニ君達にクリソツなのはどうしてだろう?釜ゆでにされる悪人達(何故か殆どが女性)の光景もかなり似ている。同じ職人さんが作製したものなのだろうか?

さてドーム一番奥には、やはりここにもいました料理の神様・磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)。鰹、蛤を抱え、足下には鴨、という構図は全く一緒。さらに紙のお札を一面に貼られた不気味仏像も風天洞で見た気がする。館内に延々と響く妙な演歌や、出口付近にボケ封じパンツが展示されているところなんかも大聖寺にそっくり。出口で待っていてくれたお姉さんに聞いてみると、やはりあの風天洞や大聖寺と同じ林住職が造ったお寺なのであった。うーむ、住職の迸るパワー、凄すぎ!



お次は本堂である。まずは二階に上がり少し大きめの仏様に手を合わせる。そして次の間が問題の八千太子金堂。案内のお姉さんが照明を点けたとたん目の前に広がるミニ黄金聖徳太子像のてんこ盛り。こ・これは・・、ある意味有り難い、凄いぞ太子金堂。しかし驚くのはまだ早いとばかり、お姉さん、我々に「和」と書かれたハート形黄金カードを十枚前後手渡す。「さっ、これを一枚ずつ太子像の斜面に向かって飛ばしてみてね。高いところに刺さったら、それだけ運が開けますから・・。」おっしゃ〜、と気合いを入れ、峠の瓦投げの要領でピュ〜。しかーし、カードが変な形なのでうまく上方へ飛んで行かない。大抵が自分の方へ返って来てしまうのだ。それなら、とフリスビー投げの要領で飛ばしてみると、これが結構うまく飛んで行く。徐々に上達し、最後には最上段から4段下くらいの所までカード到達した!良いことあるかな・ほへ。



カード投げ願掛けの参加型パフォーマンスにて全ての行程終了で、出口へ。こりゃ大変楽しいお寺じゃわい!と大満足の珍スポでした。お姉さんに聞いたところによると、住職の管理する寺は4つあり、豊田のお寺がメインで、後は足助の風天洞、蒲郡の大聖寺、ここ中津川の桑原寺とのこと。そうか後は本山の豊田に行かねば・・フンフン、と気合いを入れていると、なんと豊田のお寺は至って普通の日蓮寺なのだそうだ。そ、そうか、もっと濃ゆいテイストを期待していたのに・・。

写真:

リンク等:
公式ページ

取材記録29に戻る |  にかのページメイン | ニカ家のページへ