佐渡ケ島日蓮聖人銅像記録

 

平成17年2月14日

佐渡島 日蓮聖人大銅像

帰山奉告

(日蓮宗荒行成満 修行僧有志) 

この度、日蓮宗大荒行を無事成満された修行僧の方々が、わざわざ佐渡に渡り、日蓮聖人大銅像の前で奉告を行いました。本当に有り難いことであります。入行前(10/20)私達のもとへこられて「命をかけて入行しますが、満願の暁には、大銅像に額ずいてご報告と報恩をさせて頂きたい」との申し出がありました。私と竹中総務(妙満寺住職)は「有り難いことではあるが、とてもその行為を受け入れるだけの状況にはなりません。折角来られても、通常のように旗を振ってお迎えしたり多くの信徒に囲まれて読経を共にしたりといった環境を作れません。少し修行の中でお考えなおし下さい」と申し上げ、企画まで成立していませんでした。ところが、本年2月10日荒行堂は成満を迎え、無事皆さんは娑婆に帰還。その矢先に電話があり、「これから佐渡に行きます」との連絡を受けた次第です。すぐに竹中総務に連絡をとりました所、「佐渡は雪に覆われてとても銅像様に参拝出来る状態ではありません。」と困惑した様子でした。しかしながら竹中総務は「行僧が苦しい修行を終えてお帰りになったことを奉告されるという行為は大変素晴らしいとこなので、なんとか雪掻きをして準備しましょう!やはり凄いことです!」といって早速、山口氏(銅像をお守りしてくださっている方)と一緒に除雪を開始。なんとか、お側まで行ける参道を確保してくれました。悪天候の中での静かな式典でしたが、その模様を写真にて少しだけ掲載致します。      
     佐渡銅像護持上行会 代表 佐野前延

 

 スナップ

 

大銅像の前にて読経を始める修行僧達

 

 

仁部前崇上人の導師にて修法が厳修された。

この度の発起人である仁部上人(埼玉県 上原寺住職)は銅像建立同志

二十三師のひとりです。今年で再々行を成満しました。また写真右端は

沖田光徳上人(長崎県久本寺)で、やはり二十三師のメンバーです。 

余談ですが、先頃、久本寺には5メートルの銅像が建立されました。 

この佐渡銅像と全く同じ貌の銅像様です。参行を成満しました。

 

 

 

風が強かった建立地ですが、読経と共にピタリと止まって、

その聖地さを自然が表出しました。

 

 

雪深い佐渡です。

奉告を終えて改めて見上げる各師。

 

 

長靴に履き替えて、周囲を点検する沖田上人

 

思わず笑みがこぼれていました。

 

 

こうして銅像様の前で報告を終えた各師は、その日のうちに

本土へと帰って行きました。まだ各師とも自宅へは帰ってい

ないとのことでした。お忙しい中本当にありがとうございま

した。銅像様も微笑んでおられるようでした。    合掌

 

 

 

日蓮宗には、荒行といって、100日間籠もって修行する道場が

11/1〜明けて2/10まで、千葉県の中山法華経寺で開堂されて

います。今年も多くの僧侶が不惜身命の決意で入行しました。

見事成満された僧侶は、自坊(寺)に戻り盛大に帰山式と称す

る式典を執り行います。今日も何処かで行われている筈です。

 

 

 

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