- 平成17年が明けました。今年は雪の天候となり、ご参詣の皆様の足下がお悪かったことに恐縮しております。それにも拘わらずこうして、沢山の御参拝を賜り、山首として厚く御礼申し上げます。
- さて、昨年は大変災害の多い年でありましたし、今もなおそれに苦しまれている方が大勢おられます。私達宗教者はただただお祈りするしかないわけですが、やはり科学が発達しようが文明が革新されようが、人間はあくまで自然界の中に住まわせて頂いているのですから、謙虚さを忘れてはなりません。物理主義ではとうてい肯定し続けることは不可能なんです。ですからそこに「祈り」があり「畏敬」があり「報謝」があるのです。年頭にあたり皆さんは沢山の祈願をされました。しかし、願目のなかに、「平成16年は有り難うございました」ということをお書きになった方は、この三日間の参拝者のうちお一人だけです。お一人おられただけでも素晴らしいことかもしれませんが、ですが、出来ればみなさんが一言そのような事をお書きになれば、「二人三人と続け」と日本中いや世界中が豊かな心をもった社会になるのではないでしょうか。神、仏は存在します。今年は偽札が氾濫しているそうですが、仮に、もしお賽銭などに、偽札を使ったりするならば、それこそ、法律に触れるのみでなく、神仏から天罰が下ってしまいますね。存在するものへの冒涜ですから…。私達はそのような心持ちで、本日も祈り続けています。長時間お待たせしての毎回のご祈祷でしたが、共に拝んで頂きまして誠に有り難うございました。今年が佳き年となるよう、本佛寺もずっとこのように拝み続けていきますので、宜敷くお願い申し上げ、私の御礼と年頭挨拶の言葉とさせて頂きます。合掌
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