大学院卒業旅行記
スペイン 2007/03/05 〜 2007/03/14
- メンバー
- おれ・雪月花・こじた・納豆神・新堂
学部の卒業旅行はオーストラリアだったが今回はヨーロッパに行ってみたかったのでこじたがまだ制覇していないスペインへ。みんなの予定が合わなくて前回(9人)よりも人数が少ないのがちょっと寂しいね。
[1日目] [2日目] [3日目] [4日目] [5日目] [6日目] [7日目] [8日目] [9日目] [10日目]
1日目
成田エクスプレスで空港到着。いざ出発〜。
- 添乗員さん
- 「○○(雪月花の本名)様4名様〜」
……。
納豆神9時起床(集合9時5分)。ちょwww。で4人だけで先に搭乗手続き↑。飛行機に間に合うか危うかったがタクシーの運ちゃんの超ファインプレイによりギリギリセーフ。無事5人で出国できましたとさ。タクシーって頑張ればあんなマッハで空港まで来られるものなんだねぇ。20000円飛んだらしいけど。あと添乗員さんが半ギレだったけど。
スイス経由でバルセロナへ。飛行機にゲームがついてて感動。おかげでいい退屈しのぎになった。前の座席の後ろに液晶がついてて、手元の肘掛けにコントローラが入ってる。ゲームが10種類もあったので全部一通りやっておいた。「Cave Man」なる倉庫番的なゲームをみんなしてクリア。「Invasion」なるインベーダもどきはラスボスと思しき敵でやられた。コンピュータゲームの元祖として有名な「Pong」(2D対戦ホッケー)もあってよその座席と対人戦可能だったので雪月花と勝負しまくったり。その他色々。2つ目の飛行機は座席が全員バラバラだったので寝て過ごす。
スイスへの飛行機は12時間!しかし太陽と一緒に西に向かってるので外がちっとも暗くならない。時差がある国へ行くのは初めてなので、その日だけ1日が32時間になるのが不思議な感覚だった。バルセロナ到着19:00。日本では27:00だから徹夜するノリなはずなのに、まだ夕暮れのように行動していくこの不思議。
バスでホテルへ。添乗員さんからスペイン(特にマドリッド・バルセロナ)はスリが多いので気を付けるようにとの注意を受ける。ひどいと羽交い締めにされて身ぐるみはがされるそうな。
- 添乗員さん
- 「情熱の国ですから。」
いやいやいやいや!!!情熱の注ぎ方おかしいよ、スペイン!旅行中ずっとおれらの間で「羽交い締め」がネタにされまくることに。もはやモンスター扱いだったし。
みたいな。
海岸沿いのホテル「アンテマーレ」に到着。「マーレ」は海って意味らしい。マリオサンシャインの「マーレの入り江」が頭に浮かんで一人納得。
宿のベッドが狭かった上に隣接していたので夜中寝返りをうったこじたが体を触ってきて焦る。やめないか。
2日目
早起きしてこじたと海岸へ行ってみる。
-
- ▲とにかく綺麗
いきなり本旅行最高のショットが撮れた。朝食の時間を忘れるくらい綺麗。……今何時だっけ?うぎゃああああ。
- ▲実はまだ建設中
- ▲実は工事音がやかましい
- ▲読める!読めるぞ!!!
エレベータが混んでて金もとられるので階段で登ろうとするも見つからず、時間をロス。結局、雪月花・こじたは時間が残らないのを覚悟でエレベータの行列へ。おれ・納豆神・新堂は下の博物館を見てまわる。こちらはこちらで見応えあり。
グエル公園へ。DQ7のリートルードっぽい建造物があったが、作ったのはバロックではなくガウディ。
昼食のフィデウア(パスタパエリア)がめちゃくちゃうまい!旅行中の飯で3本の指に入るうまさ。1位も2位もパエリアだけどな。パエリア全部うめぇ。惜しむらくはどれも量が少な目なこと。スープとかデザートとかいらないからこれだけ山盛り食わせて欲しかった。
バレンシアへ向かう途中タラゴナで水道橋に寄る。
- ▲一見すると立派な橋
- ▲登ってみると細っ!!!
屋久島の橋はもっとひどかったけどな。マリオの4コママンガ劇場の2巻でそんなネタあったな。!スイッチで足場できて楽になったかと思ったら1マス分の幅しか無かったってやつ。
今日誕生日を迎えたツアー客の誕生会がバスの中で行われた。紙に書いたケーキを渡され添乗員さんが用意したライターを吹き消す。何そのやっつけ誕生会。最初ライターの火を紙ケーキにつけるのかと思ってびっくりした。ところで雪月花の誕生日が明後日な件。
バレンシアのホテル到着。オレンジが名産だというから晩飯の飲み物はオレンジジュースに。でも別に普通だった。そして飯がイマイチ。というか運んでくるのがやたら遅い。このホテルは駄目だったね。
晩飯後、ホテルの傍の百貨店「El Corte Ingles」に行ってみる。(スペインでメジャーな百貨店らしく、この後もかなりあちこちで見かけた。)ヨッシーアイランドDS発見!!!買うっきゃねーーー!!!日本じゃ3/8発売なのに6日に入手してしまった。ちなみに39.9ユーロ。海外では先に発売されているという話をどっかで見た気がしたが本当にフラゲしてしまった。気になる言語は説明書はスペイン語でゲーム内のメッセージは英語。ゲーム内だけは読めるから一安心。説明書はさっぱり分からなかった。よし、旅行終了までに全クリしてやる!
3日目
朝食食って出発までのちょっとの間に、雪月花とホテルの傍の公園に行ってみる。元は川だった所を全部埋め立てたという公園で滅茶苦茶長い。そして幅も広い。適当に遊具で遊んで歩き回ってダッシュで戻る。今回の旅行は、38人でのツアー旅行なので団体行動なのだけど、自由時間の隙に集合時間ぎりぎりまであれこれ決行していた。若いなぁ、おれら。そりゃ若いわ。平均年齢54.65歳だっつーの。いつもより平均が低いと喜んでいたけど、おれら5人が突出して若いだけではないか。ほげ〜ん。
ラ・マンチャ地方のカンポ・デ・クリプターナへ。
- ▲風車がいっぱい
風車小屋の中にも入った。でっかい歯車が入ってる。
さて、自由時間。何をしようか。ちょっと風が強いけど、地平線まで草原が広がってとても気持ちのよい場所。ぼけ〜っと眺めてるだけじゃもったいない!
- ▲ここはどこでしょう?
壊れた風車があったので雪月花と近くまで行ってみた。これはどこにあったかというと……。
- ▲集合場所近くからさっきの場所を撮った写真
地平線に見えるちっこいのがゴール。いやぁ、若いなぁ、おれら。むしろアホだなぁ。こんなとこ行っちゃう人誰もいないよ。集合時間5分前だというのに後からこじたも来るしね。そしてダッシュで戻る。若さー若さーって何だ!?振り向かなかったとは思うよ。
昼飯はチキンシチュー。骨離れがよくて最高。運動(?)した後のチキンということで筋トレマニアの雪月花・こじたも大満足。ここはデザートもよかった。ちなみに風が強くて、一回ドアの傍のテーブル席のナプキンが全部飛んでった。
ハエンのパラドール(スペインの国営ホテル)へ。古城サンタ・カタリナ城を改築したというホテルでここは本旅行でダントツNo.1のホテル。難点はハエン(Jaen)をジャエンと読みそうになることぐらい。邪王炎殺剣を連想して仕方がなかった。
- ▲山の上の城なので眺めがすごい
- ▲甲冑とか飾ってある(襲ってはこない)
- ▲泊まる部屋にバルコニーがついてる
部屋に荷物を置いたらすぐ城探検へ。宿泊客でもきっちり入場料はとられるのな……。
- ▲あの上に行けるってんだからもうワクワク
- ▲へっぴり腰の甲冑がお出迎え
- ▲やっぱり眺めがいい
他にも牢屋とか立派な大扉とかダンジョンぽい階段とかRPG好きにはたまらーん!!
晩飯が遅めだったので部屋でみんなでトランプ。ベタに大貧民で。大富豪→(都落ち)大貧民→富豪→富豪→…(最後まで)。ちょっとチキンプレイ?
晩飯はゴージャスにワインとステーキ。2日目の昼食でベスト3はパエリアとか書いたけど、真面目に順位付けしたらこういうのも食い込んでくるだろうね。スペインだからこそなものはちょっと贔屓している。
4日目
グラナダのアルハンブラ宮殿へ。
- ▲こんなん
ここまででいとうみきおのマンガしか浮かばない人は要反省。ベタな写真はよそでいくらでも見られるので変わり種を紹介。
- ▲一番場所が伝わる写真
- ▲大砲がずらり
そのままイトスギの城壁カットの中を歩いてヘネラリーフェへ。
- ▲イトスギ人大杉
よその新婚さん旅行者の真似をして、杉の門の向こうから2人でひょこっと顔を出して撮影してもらうのが大流行。早速、こじたと納豆神が……って男同士かよ!あと、一番上でガイドさんに撮ってもらった集合写真はものっすごい逆光で全員真っ黒になっていた。
ところで、日本で花粉症気味だったので出発前杉花粉から海外逃亡できると喜んでいたら、こっちで杉のド真ん中をくぐることになるとは思わなんだ。幸いおれは何事もなかったけど、新堂さんは症状が出てしまってこの後ミハスまで大変そうだった。
グラナダ名物の寄せ木細工の土産物屋へ。立派なチェス盤とかあって大へのお土産にしてやろうかと思ったけど高すぎるのでやめ(余談だがおれはチェスは小6から将棋は中1からなので世の中でチェスの方がマイナーなのがとても謎)。そして寄せ木細工と全く関係無い売り物に夢中になっていた。
- ▲ロトの剣?
昼食はミックスパエリア。待ってましたー。チキンシチューとかステーキもうまいけど、パエリアはこの何杯でもいけそうな感じがいい。
午後はミハスの街へ。土産物屋に入ったり海を眺めたり闘牛場を覗いてみたり適当に歩き回ってみたり。
- ▲白っ!!
- ▲上着をマントに闘牛ごっこをやらかしたのはお約束
のどかで歩いていてとても気持ちのいい街。ラ・マンチャのやりこみを彷彿とさせるが、そこまで激しいことはせずに敢えて未知のルートを選択して集合場所へ帰っただけ。
トレモリノスのコスタ・デル・ソルへ。コスタ・デル・ソルと言われてFF7しか浮かばない人は要反省。
その前に、向かう途中のバスにて。
- 添乗員さん
- 「今日の観光をよりいっそう楽しく過ごされたお客様がいます。」
やっつけ雪月花誕生会キター。おとといのイベントで今日はこいつの番であることが分かっていたのでネタはまだかとずっとニヤニヤしていた。「ハッピバ〜スデ〜ディア○○ちゃ〜ん♪」←ああ、ものすごく○の中を埋めて書きたいw。ちなみに日本時間ではとっくに3/8は終わってるんだけどね、実は。
夜のオプショナルツアーはとらなかったので、自由行動で晩飯へ。夜の海岸に行ってみた後、海岸沿いの通りを散策して決定したレストランに突入。海外で自分達だけで店入るとメニューが読めなくて困る。スペ語の傍に英語も添えてあるので一つ一つ見れば読めるのだが、ざっと眺めてもどの辺がなに系かとかがまるで拾えないのが日本語との違い。で、5人でわいわいメニューを囲んでいたら、店のおっちゃんが1つ指さしてこれがオススメだと言う。もう名前忘れたけど、シーフードのグリル盛り合わせみたいなそんなん。言われるままにそれを注文。他にも頼もうとしたらそれで「enough」だと言われた。さて、結構長く待たされてテーブルに運ばれてきたのは……!!!
- ▲ずどーーーん
Enoughってレベルじゃねーぞ!!!取り皿に乗り切らないロブスターが何匹も。その下にはさらにでかい魚がこれまた何匹も。というか器がカメラに収まりきってない。……と最初は思ったが、モリモリ食ってたら何だかんだで結構いける。結局ロブスター1匹ぐらい残ったけど。味もボリュームもインパクトも大満足。いやぁ食った食った……。
- 会計
- 217ユーロ
- ………………………………
- ………………………
うぽ!?
- 217 × 1.1 = 238.7(10%のチップ込み)
- 238.7 ÷ 5 = 47.74(1人当たり)
- 47.74 × 158 = 7542.92(日本円に換算……)
ギャッボォォォォォ!!!いや、確かにメニューに値段書いてなかった(重さ次第と書いてあった)けど、食べて大満足だったけど、払えないこたぁないけれど、それを旅行者にオススメするのは露骨すぎだろ、店長ォォォォ!!!というか量も向こう任せなのに値段が重さ次第ってねぇ……?まぁ旅の思い出ってことで。
ハエンに行く途中のサービスエリアで雪月花達が買ったイベリコ豚の生ハムを宿に戻ってみんなでつまむ。なかなかいけるんだが水を用意し忘れたのが失敗。単独だと段々カラくなってくる。まだ残ってるから次はペッドボトルを残しておこう。
風呂から上がったらテレビでドラゴンボールZやってるのをこじたが発見していてビックリ。ナメック星でベジータがクリリン達の気を察知して飛び立ったところだった。全部スペイン語。声優も当然違う(違和感w)。こっちでも大人気なんだなぁ、ドラゴンボール。
5日目
今日は出発時間がここまでより1時間半遅め。ゆっくり寝られるかと思いきや、昨晩ドラゴンボールとかで夜更かししたため結局これまでと変わらん感じに。
セビリアへ。いきなり昼飯でパエリアクルーズ。船の上でパエリアを食う!
- ▲目の前でおっちゃんがつくってくれる
厨房からいきなり運ばれてきた昨日の奴と違って、目の前でジュージューとできあがっていくパエリアは見ているだけで食欲をそそる。水が何リットルも豪快に投入されていて驚いた。米の食感が日本人好みになるように配慮してくれたっぽいらしい。
- ▲できあがり
旅行は観光よりうまい飯派で、パエリアはすごい楽しみにしていたので大満足。堪能した。堪能した。
ただちょっと微妙だったのは、うまいうまいとがっついていたら同じツアーのおばちゃん達がこんなに食えないからあげるよと自分のを持ってきたこと。分かってなーい!!!「これはうまい!何杯でもいける!」と盛り上がってる時に「じゃあいらないからあげる」なんて言われたらすごい興冷めでしょーが!場を盛り下げるようなことはやめて欲しいものだ。大体食い残しをよこすなんて失礼だ!……2杯目を平らげながら。本音を言ったら感じ悪いし食欲が勝って結局貰ってしまった(ぉ。年寄りはどうせ残すんだから等分配しないでセルフでよそわせてくれればよかったのに。周りがとしとかROPPYみたいにスーパーハイテンションで食いまくるような奴ばかりなのが一番いいんだけどね。
セビリア大聖堂へ。
- ▲カテドラルともいう
まず最初は写真右に見えている塔に登る。エレベータとかはなくてひたすら続く螺旋スロープのみ。サグラダ・ファミリアでの行動を考えるとエレベータがあってもスロープを選んだだろうけどな。塔の上からは4方向それぞれ違った景色を一望できて面白い。ただ、窓の所の絶妙な位置に鉄の棒がはめてあるのが罠すぎる。窓から乗り出して外を見ようとするとちょうど頭をぶつける(外に夢中になって視野から消える)位置で、3回もやらかした。しかもおれだけだったorz。
スロープを下まで降りて今度は聖堂内部を見てまわる。ちょっとうす暗くってステンドグラスとか木の椅子とかがあってまさに教会(そりゃそーだ)。考えることがRPGのことばかりなのがアレだけど楽しめりゃそれでよい。あとコロンブスの墓とかあった。4つの像が御輿みたいに担いでてぱっと見墓っぽくない。
セビリアのスペイン広場へ。予定がおしてて時間あまりもらえなかったけど1人で1周まわってきた。
トレモリノスに戻る途中のサービスエリアでお土産購入。家用にオリーブオイル、研究室用にオリーブオイルのクッキー。スペインはオリーブ生産世界一らしい。バスからの車窓が見渡す限りオリーブ畑だったりしたし。
夜飯はローストチキン。骨離れがよくてやわらかい。おまけにでかい。これも真面目に順位付けしたらいい位置にくるだろう。
コスタ・デル・ソルのホテルに連泊。昨日と同じく生ハムの会。今回はペットボトルの水を用意しておいたので完璧。そしてドラゴンボール鑑賞。GT1話とZ2話を見た。すげーよ、このチャンネル!アニメ放送しまくり(他にも聖闘士星矢とかキャプ翼とか)!Zはギニュー特戦隊の登場に大盛り上がり。「ギニュゥゥゥーーーッ!!」とか叫び声が廊下にもれてたら多分おれらです。中で変なポーズとってます。アニメで見るのが懐かしすぎて感動。ギニュー特戦隊やっぱ最高だわ。小2の頃テレビに登場してクラス中大はやりだったものだ。5人集めてみんなで真似したりとか。微妙に意志疎通がとれてなくてギニュー役が2人いたりとか。ギニュー特戦隊ごっことフュージョンごっこは同世代の誰もが通った道だろう。
6日目
出発前の朝に海岸をうろうろ。そしてコルドバへ。
昼飯はタパス料理。色々な小皿料理が次から次へと。デザートがオレンジ丸ごと一個とナイフだった。
- ▲とりあえず刺してみる
メスキータへ。桃白白ゆかりの地(嘘)。
- ▲この柱1本いただいてもよろしいかな?
いっぱいある柱にはどれにもサインが刻み込まれている。全サインのレプリカがまとめて展示されているので、レプリカの方で目標を決めて本物が刻まれた柱を探すという遊びがすぐ思いつく。目標はこれだ!
- ▲山口さん?
柱が多すぎるうえにどれがサインなのかよく分からない柱もあって結局見つけられず。
花の小径を案内された後自由時間に。ただし、道が複雑で迷子になりやすいのでメスキータ周辺の土産物屋のみうろつくようにとガイドさんから注意を受ける。
- ガイドさん
- 「スーパーマーケットとか近くにあるんですけど迷うので教えません。買い物は別の機会にお願いします。」
その割には自由時間たっぷりとるのな(確か1時間以上)。これ探してみろってことじゃね?
……。
雪月花と迷路街探索決行!ひたすら遠くへ遠くへ歩く。目標はスーパーマーケットだが全く場所のヒントが無いのでなんかそれっぽいものに辿り着ければよしとする。道は確かに迷路の様。建物の隙間の細い道ばっかりで見晴らしがかなり悪い。けどまぁ、知らない道を歩くのが好きな人間が2人いて迷うことはないだろうから気にせずガンガン進む。ちなみにおれは太陽の位置で方角を把握しながら歩いてた。
途中寄った土産物屋で雪月花が絵皿を購入。この土産物屋の売り物がすごかった。
- ▲天空の剣?
- ▲風神の盾?ドラゴンシールド?
何この武器と防具の店!?買っても装備できないので買うのはやめておいた。
おれら以外人通りがまるでない道を抜け、現地人ばかりが騒いでるバーの前を抜け、ちょっと大通りっぽい所に出たところで2日目にヨッシーを買った百貨店「El Corte Ingles」を発見。ちょっとスーパーじゃないけどとりあえずこれでよしとする。帰り道はさらに知らない道へ。行きは坂を上って来たので坂を下る方向を選択しつつも、勾配に対して垂直方向のベクトルはキープで。下りきってグアダルキビール川にぶちあたった所で位置を把握。川沿いに戻ってきて探索終了。
夕方ホテル到着。テニスコートがあったので晩飯までテニスしようとするも先客がいてしばらく無理。空いたら連絡くれるとのことなので部屋で大貧民して時間を潰す。英語で電話受けるのが嫌で大貧民が電話応対するルールに。無駄に白熱する大貧民。そのせいあってか全員全ポジションをまんべんなくまわったが、結局電話はかかってこず。テニスは無しに。
晩飯前に新堂さんにDSの逆転裁判を見せてもらった。マイクに向かって「待った!」とか「異議有り!」とか叫ぶのな。これは笑える。
この日の晩飯は……なんだったっけ……?しまった忘れた。というのも飯は全部写真に撮って記録していたのだが、この日の晩飯の写真がこれ。
- ▲うわぁおいしそう
何食ったかさっぱりわからーん!!実はこの時だけでなく結構ちょくちょく撮り忘れて空の皿を写していたのだが、ここだけ本当に忘れてしまったorz。バイキングだったのは覚えてるんだけど何とったんだっけか……。
7日目
いよいよスリの巣窟もといスペインの首都マドリッドへ向かう日。改めてスリ(おれらの中での呼称は完全に「羽交い締め」)への注意と対策がアナウンスされる。そんなに名物ならむしろ一緒に記念撮影とかしたい気分になってくるな。成りきり記念撮影用の板(顔を出す穴のついたやつ)で、羽交い締めにする人とされる人のやつとかおいてないのかしら。ちなみに全員の写真撮ってあげるよなんて人にうっかりカメラを渡すとハイチーズでとんずらされるらしい。
マドリッドまでのバスでの移動が5時間半なのでしばらく暇。その間、車内でクイズ大会が行われる。雪月花が3問目の「スペインで一番長い川は?」を正解し(タホ川)、賞品をもらっていた。チュッパチャプスオレンジ味。
で、マドリッド到着。バスからまず見えたのがすんごい人混み。これは確かにスリ多そうだ……。警戒しながら昼飯のレストランへ。しかし、ここで事件発生。昼飯の目玉はソパ・デ・アホ(にんにくスープ)だったのだが、雪月花のが飲み途中のままウェイターに下げられてしまう(スペインは基本的に大雑把なので個別確認せずにまとめて持っていく)。
- 雪月花
- 「スられたーーっ!!!」
なんかちょっと違う気がするがいきなり洗礼にあってしまった。
そしたら今度は、本当にスリらしき人が出現。でっかい黒人2人組で、昼食後バスを待つうちらの集団と不自然に距離を保っているらしい。添乗員さんが小声で「あの2人は怪しい」「振り向いて確認しないように」と伝えて回る。確かにあんなガッシリしたのに羽交い締めにされたらどうしようもない。バスの中で「右手をご覧下さい。こちらが羽交い締めでございまーす。」みたいなことやってくれないかしらと冗談で話していたのが、本気で現実になるとは思わなんだ。緊迫した空気の中やっとバスが到着。その場を離れる。
マドリッドのスペイン広場に記念撮影で軽く寄った後、プラド美術館へ。館内はガイド禁止なため入口で見所の説明をしてもらい中では完全自由行動。うちら5人もバラバラに行動するということに。さて、渡された館内図を見てみるとこの美術館かなり広い。部屋に番号がふってあって部屋から部屋へ移動していく感じ。とっても分かり易くいうとゼル伝のダンジョン。建物は3階建てで部屋の番号は94番まである。
目標:全展示を見る!
単純な様でこれが実にヘビィ。集合時間は1時間後。1部屋に40秒程度しか使えない計算になる。入館の列に並ぶ間マップとにらめっこして全部屋を見て回る最短経路をひたすらシミュレート。他の4人と別れるやいなや計算したルートを突き進む。新しい部屋に入ったら即座に絵の枚数を数えてその部屋にとどまる秒数、各絵を見るのにさく秒数を確定。たまにマップ通りでない場所があったりして、マップよりも部屋が少なくてタイムが浮いたり、通れると思った場所が通れなくてタイムをロスったりしつつ、ついに集合時間3分前に全展示制覇達成!
現在地:3Fの94番の部屋
出口から一番遠い!!ものすごい勢いで脳内でダイクストラを走らせながら全速力で帰還。これにてどうにかやりこみ達成。おれ的にはこれが本旅行最大の自由時間内チャレンジ。
ホテルへ。この部屋が凄い。何が凄いってまず入れない。もとい入口の鍵が知恵の輪並にいじくりまわさないと開かない。そしてバスルームにはこの世のものとは思えないシャワー。
- ▲納豆神の第一声「なんじゃこりゃーー!?」
ここまでのホテルでもトイレの流し方がホテルによって全然違ったりとスペインのつっこみ所満載なバスルームを拝んできたのだが、ここのはズバ抜けすぎ。だってロビーでシャワーの取扱説明書渡されたもん。スペイン人はユーザインタフェースをもっと真面目に考えるべきだ。ちなみに真ん中の縦に3つ並ぶ蛇口がそれぞれシャワーの吹き出し位置・量・温度を独立に調整する。それさえ理解してしまえば実は扱いはさほど難しくない。
夜飯はフラメンコショー付きのレストランへ……のはずが、雪月花とこじたが集合時間になっても来ない(2人は同じ部屋)。10分遅刻で猛ダッシュで気まずくバスに乗り込んでくる2人。時計が25分遅れたうえに間違えてロビーにスリッパで来てしまったそうな。高校生の修学旅行じゃないんだから……。おれも高校の時やらかしたさ(ぉ。
気を取り直してフラメンコショーへ。
- ▲カスタネット連打が凄い
女の人のも凄かったが本当に凄かったのはこの後出てきた男の人のフラメンコ。とにかく動きのキレが凄い。ワンアクションワンアクションがビシッ!ビシッ!と決まっていてターンとかも凄い速さでキュルっとまわってビシッと停まる。フラメンコって女性が踊るイメージだったけど男性版を見てだいぶ色々覆された。あとさりげに後ろで歌ってる男の人の声量もやばい。マイク無しでレストラン中に響き渡っていた。
8日目
トレドへ。途中寄った土産物屋ではなんと甲冑が売られていた。安いもので1600ユーロ。高いもので4400ユーロ。甲冑に値札がぶら下がっててなんか笑える。こんなの買っちゃったらどうやって持って帰るのだろう。スーツケースには入らないだろうし、着て帰ったら多分空港で金属探知器にひっかかる。
丘の上にそびえ立つトレドの街は城壁に囲まれたいかにもRPGの「街」っぽい街。趣のある古い家が建ち並び、道はアップダウンが多く少し迷路っぽい。しかし、観光して歩く分には楽しいが住んでみるとかなり住みにくいのだとか。うーん、気持ちは分かるけど街の出口に7連続エスカレータつくるのはいかがなものかと。古都と全然マッチしてないよ、これ。
トレド大聖堂へ。やっぱりRPGのネタばっかり考えながら見物。
- ▲冒険の書に記録しますか?
トレドの土産物屋へ。剣が特産品らしく本物サイズの立派な剣が何本も置いてある。そしてなんとその中に……!!!
- ▲刻まれた文字に注目!
エクスカリバー:80ユーロ。安っ!!!伝説の剣がこんなとこで手に入っていいんですか!?買えるよ、これ?買えちゃうよ、おれ?買っちゃうか、おれ?
……。
銃刀法違反で捕まるから駄目らしいorz。羨ましいぞトレド住人!
マドリッドへ戻る。午後はオプショナルツアーをいれていないので夜まで完全自由行動。いざ5人だけでスリの街へ。というわけで対策は完璧に。重要なものはほとんどホテルのセーフティボックスにいれてきた。リュックすら背負ってない。パスポートのコピーと高額紙幣は首から下げて服の内側へしまう。小銭の入った財布と携帯は上着に隠れるポケットへ。一番よく使うデジカメはストラップで手首にしっかりとめて振り回したってはずれない状態に。名付けてWiiリモコン作戦。
まずは昼食。
- ▲安上がりに
オーストラリアの時といい、海外旅行のどっか一食は何故かマックになるなぁ。
歩いて王宮へ。キンキラキンの部屋があったり立派なシャンデリアがあったりストラディバリウスが飾ってあったり。広場で外国人の観光客に写真撮ってくれとカメラを渡された。うかつにこれをやると撮られずに盗られるから気を付けろとうちらは言われていたのだが、この人が不用心なのかうちらがよっぽどトロそうに見えたのか。
さらに歩いて広場を抜けてソフィア王妃芸術センターへ。ピカソのゲルニカなどを見る。他にはダリとかミロとか。ごめん、さっぱり分からない。シュールレアリズムを理解する感性は持ち合わせていないようだ。ダリの絵は組み合わせは滅茶苦茶ながら個々の絵は何を描いているか分かるからまだ見てて面白いが、ミロの絵になると思いっきり抽象画の世界へ突入しててもはや落書きにしか見えない。誰の絵だったか忘れたけど、「なめてんのかー」と言いたくなるようなものもちらほら。「こんなんおれでも描ける」は禁句なんだろーなー。真っ青に塗り潰しただけのとか、真っ白な中に黒点を数個打っただけの奴とか。
がんがん歩いてアルカラ門へ。半日マドリッドを歩きまわってそろそろ夕方。スリを警戒してこじたが精神すり減らしまくり。あれだけ人通り多い中で同じ方向に歩く人全員を疑ってかかってたらそりゃ疲れるさ。むしろ辺りを警戒しすぎてこっちが挙動不審。
新堂さんがスペイン語のコミックを買いたいということで、再び大活躍、百貨店「El Corte Ingles」の本屋へ。日本の漫画がかなりたくさんあった。忍者が人気なのかNARUTOがやたら揃っていたり。しかし新堂さんの目当てのNANAは見つからず、むしろおれが買い物をしてしまった。テニプリ3巻。研究室にテニプリ研究の専門家がいるので(ぉ。
地下鉄に乗ってホテルまで戻る。もうすっかり夜。最後のハラハラドキドキイベント。しかし結局無事帰還。本当に出るのか、羽交い締め!?写真撮らせてよ、羽交い締め。なんか結局どのくらい注意してればいいもんなのかよくわからんまま終わってしまった。分かる結果になったら嫌だけど。とりあえず、夜まで半日うろついて地下鉄乗ったけど無事だったよと。日本は治安良くていいね。
ホテルに一旦戻った後晩飯食いに近くのレストランへ。4日目のシーフード事件みたいな地雷は踏むまいとしっかり値段を確認。20何ユーロだかのビーフサーロインを注文。うん、4日目の半分以下だ。安い安い。……ってあれ!?3000円超えてね?ぎゃあああああ、金銭感覚がマヒしてる〜〜〜!!しかし、たっぷり歩き回って腹をすかしてたのでステーキのうまいことうまいこと。
ホテルに戻ったら最後の晩なので集まって夜更かしをしてあれこれと。
9日目
いよいよ帰国。マドリッドから行きと同じくスイス経由で成田へ。
12時間飛行機に乗るのでここで2日目の夜に買ったヨッシーアイランドDSのラストスパート。スペインを出た時点での進みは3-1までを全部100点にした状態(日記には書いてないがバス移動中とかにピコピコ進めてた)。さすがに100点にしながらじゃ帰国までに間に合わんだろうということでここで方針転換。点に構わずにとにかくクリアする!というわけで昼から始めて夕方頃に赤点連発ながら目標通りエンディング到達!
ヨッシーアイランドDS旅行中クリア達成!!
今作は100点目指したときとクリアだけを目指したときでえらく難易度が違う気がする。100点目指してると、ステージ中なめるにように進んでいった後でハマりに気付いてやり直すことがたびたびあるからなかなか先へ進めない。最後の方の面はクリアだけでも結構手間どってたりしたけど。その割にラストは1発クリアで拍子抜け。
その後は行きにもやった飛行機についてるゲームでまた遊ぶ。雪月花と「Memory」(神経衰弱)のタイムを競ったり。
で、夜。この日は機中泊なのでそろそろ寝るかなぁ、あれそういえば機内食の晩飯出たっけ?とか思っていたら、何故か外が明るい。時差を完全に忘れていた!帰りは1日が8時間短くなるということは……、夕方と夜と思っていたものが夜中と明け方なわけで……、そういえばヨッシーやってて気付かなかったけど周りは寝てたような……。え?おれヨッシーで徹夜!?ギャッボォォォォ!!!
10日目
朝、帰国。おれ的には今は夜なんですけど……。おれの機中泊はどこへ……orz。なんだかとっても眠いまま添乗員さんと一緒に記念撮影したりしてツアーは解散。
うちらは成田のマックで一服したのち解散。マックで間違えて10ユーロ札出しそうになった。眠くても今週のジャンプ・サンデー・マガジンを買って帰るのは忘れない。これも立派なお土産だ。
……
いやぁスペインとてもよかった。ヨーロッパはRPG好きにはたまらない。飯もうまかったし。ヨーロッパの他の国も是非行ってみたいものだ。海外旅行は学部の卒業旅行のオーストラリアに続いて2回目なので、今回は言語ではとまどわずに行動できた。前回は行きの飛行機のドリンクサービスでテンパってたからな。もうマックの注文は楽勝だぜ(ぉ。社会人になったら次にこれだけ大きな旅行ができるのはいつだろうね。またいつかいつもの仲間と旅行に行けるといいな。というわけで企画よろしく>雪月花(ぉ。
そして現実へ……。