インド研修記
チェンナイ 2007/09/30 〜 2007/10/14
社会人1年目にしていきなりインドへの海外出張!果たして生きて還れるのか!?研修だけどね。3年前から毎年恒例のイベントらしい。
[1日目] [2日目] [3日目] [4日目] [5日目] [6日目] [7日目] [8日目] [9日目] [10日目] [11日目] [12日目] [13日目] [14日目] [15日目]
1日目
5時起床。眠いーーー!成田遠すぎじゃボケーー!千葉県民ずるいぞゴルァァァ!そんなこんなで7時50分頃成田到着。集合場所に集まってみると、リラックスしてる人、緊張してる人、様子は人それぞれ。初海外組はそりゃ一発目がインドじゃドキドキもするわなぁ。かくいうおれは完全に旅行気分だったわけだが、数日後これが研修であることを思い知ることになる。
長々と飛行機に乗って現地時間17:30(日本は18:30)にマレーシア空港着。目的地のチェンナイはさらに乗り継いでインド時間20:00(日本は23:30)到着の予定。時差3時間半だけ今日は1日が長い。しかし下手に寝てしまうと翌日からリズムが合わないので、機内ではひたすらゲームしたり本読んだり話をしたりして時間を潰す。
マレーシア空港では日本ともインドとも通貨が違うから何もできないかと思いきや、日本円で支払いOKな店が多くカフェでアイスコーヒーを飲んで休むことができた。インドでは水はペットボトルのミネラルウォーター(それも特定のもののみ)以外は全て飲むとヤバいそうなので、今のうちに飲み物を飲んでおく。マレーシアの水は大丈夫なのか確認してなかったけどな(ぉ。でも平気だったので結果オーライ。あと本屋をのぞいてたら電話帳大の数独の本があってワラタ。1500問とか誰が解くんだw。
インド行きの飛行機へ。乗り込む時に9割5分くらいの人が金属探知ゲートにひっかかって身体検査くらってた。おかげで列がちっとも進まず混むわ混むわ。時計と財布と携帯はずして通ったらおれは普通に抜けられたし。謎。それはさておき、この飛行機の機内食が超ウマい。
- ▲真っ赤なチキンーー
この辛さがたまらない。辛いものは大好物なのでインドの食事は実に楽しみである。もっともジュースの左に見える奥の2品は実に珍妙な味で大不評だったが。辛いのダメな人にとっては最悪の食事だった模様。おれは逆に今回の旅行のやりこみを全食完食にすることに決定。辛いのは大好物。変な味も別に腹にいれるだけならできる。好き嫌いはあまりない。何を食ってもウマいと言う味音痴。はっはっは、おれならいけるだろ!全く自慢にならない気もするが。
そんなこんなでチェンナイ到着。なんか空港は軍事施設扱いだとかで写真撮影したら捕まるらしい。入国審査の係員は滅茶苦茶無愛想にパスポートをドンと叩きつけて返す。なんだこのウェルカム感0の国は!着いて最初の感想:「暑い」まだ空港内なので表は見ていない。次の感想:「人大杉」いたるところに人、人、人!とにかくどんなところにでも人がたまってる。空港の出口の所なんか柵越しにのぞいている人が山の様にいる。帰りの時に単に見送り出迎えの人だと教えてもらったけど、行きの時点ではそんなことも知らずあまり治安のよろしくない国という印象だったので、なんか狙われてるのかとハラハラした。なにせ日本人は結構珍しいようで柵越しにやたらと群がってくる。ちょっとスター気分(ぉ。そして3つ目の感想、この感想がインドで一番の感想だろう:「臭い」インドの屋外はどこにいてもむわ〜っとした赤茶けた土とカレーとウ○コの臭いを足して円周率で割ったような臭いが漂ってくる。着いた当初はかなり不快だったこの臭いも数日すると慣れてきてしまうから恐ろしい。
夜中にこれから2週間泊まるホテルに到着し簡単な説明の後シャワーを浴びて速攻で睡眠@25:00(ここからは全部インド時間)。ホテルもつっこみどころだらけだったのだが、それは後でまとめて。
2日目
いよいよインドでの生活がスタートした。インドはもうカルチャーショックの連続。悪い意味でだけど。まず一番ひどいのが道路。ぬかるみだらけ泥道だらけで、一見舗装されているかに見えるアスファルトの道路も路面がすこぶる悪い。車がガタンガタン揺れて車内でまともに字を書くことすらできないくらい。そしてなんといっても交通がカオス。信号も横断歩道も歩道橋も無い。おかげで絶え間なくクラクションが鳴り響く。運転手の手元見てると、何事もなくても普通に一定間隔でクラクション鳴らしてるのが分かる。やかましくてかなわん。そうでもして自己主張しないと追突されかねないのかもしれない。そんな道を人はどうやって渡るのか?普通に車の流れに割って入るからインド人には恐れいる。とてもじゃないが怖くて真似できん。
- ▲基本的に汚い
- ▲テラカオス
- ▲逆走なんて当たり前
(撮ろうと待ってたらすぐ撮れるくらいに)
加えて道路を普通に歩く牛がさらにカオスに拍車をかける。インドでは牛は神様の動物だかなんだか、とにかく迷惑極まりない。食えない牛はただの牛だ。
で、研修初日なわけだが、この日は折り悪くこの地域のゼネストとぶつかってしまったため、初日だけ予定とは違う場所で研修スタート。そこに向かうバスのドアが閉まらないと思ったらそもそもドアがついてなかった。こんな調子で本当に2週間も生活できるんだろうか。研修はマイクのハウリングがひどかったので真面目に聞く気が失せる。会場がホテルでしかもうちらの泊まってるとこよりランクの高いホテルだったので、飯がうまかったのが救いか。いっぱい頬張っておいた。というかこっちに泊まらせろ。
宿に戻り、グループワーク班のメンバーで集まって宿題をやっていると部屋にヤモリが出た。ヤモリの這う速度が予想以上にマッハでビビる。下手すると人間より速くね?研修会場のホテルに比べこっちの宿はひどい。バスルームとか最初は広くて感動したのだが、広いだけでクオリティは最悪。水道もシャワーもどんだけ蛇口ひねっても十分な水量がでない。シャワー浴びても髪が中途半端にべとべとするだけでまるでさっぱりしない。おまけにシャワーとトイレと洗面台の間に何の仕切りも無いからシャワー使うとあたりがびしょびしょになる。あと冷房の設定温度16℃とかインド人まじ頭おかしい。インドは、外は超暑いけど、屋内はインド人が馬鹿みたいに冷房きかすので超寒い。料理も激辛か激甘だし(インド人はコーヒーに角砂糖3ついれる)インド人はどうにも極端だ。激辛、激甘好きに関してはおれと気が合うのだけど。
それはそうと班のメンバーでおれ以外に2人パネポンDSを持ってきてる人がいて驚いた。1人は合宿直前に買ったそうだが、それを勧めたもう1人(女の子)は対戦するとたまに素でこっちが負けるからさらに驚いた。DSのソフトは一揃い持ってきたので色々と楽しめそうである。
3日目
研修2日目。初日だけゼネストの影響で違う建物だったが、今日からはずっと本来予定されていた建物での研修となる。この建物、宿からバスで10分ほど乗ったところにあるのだが、実は宿の目と鼻の先に見えている。バスは何のために使うのかと言えば道路を渡るため。ずーっと走っていって中央分離帯の切れ目までいってUターンして反対車線を戻ってくるだけ。歩いて数秒の距離なのに道路は昨日書いたようにカオスなので現地人以外は危険過ぎて渡れない。信号つくれ!横断歩道つくれ!歩道橋つくれ!今すぐつくれ!これだからインドは〜〜〜。
さて、この日は一部の人にとってはインド最大の強敵が登場する。インドは衛生状態がひどく食中毒の危険が高い。海外では水はミネラルウォーターが基本だが、インドはそんな生易しいことじゃ済まず、生野菜も駄目、生魚も駄目、氷も駄目、とにかく火の通ってないものは全て駄目。歯磨きにすらミネラルウォーターを使う。プールに入ったらA型肝炎一直線。なお、これは我々旅行者の話。インド人は平気で食って飲んで泳いでる。生まれたときからこの環境にいる彼らとは免疫力が根本的に違うのだ。なので、食事は朝昼晩全てが火の通った炒め物、揚げ物ばかりに。これがまた腹を下す要因となる。そう、敵はスパイスと油だと思っていた。そこに登場してきたのが、この日の昼飯カードライス。
- ▲右上の白いのがカードライス
カードライス(curd rice)とは一言で言えばヨーグルトごはん。なぜかこれが食えない人がやたらと多い。この後数日としない内にみなの間で食えないインド食の象徴のような存在に。あれこれ主張を聞いてると、「ご飯がドロっと生暖かい」(←ドリアとか粥だと思えば別になぁ。冷たい方が食中毒心配じゃね?)、「酸っぱい」(←プレーンヨーグルトってこんなもんだよ。)、「腹下しそう」(←むしろ肉ばっか食ってて便秘気味なんですけど。)、「全部」(←ヨーグルト+ごはんの味がするだけじゃん。それ以上でもそれ以下でもない。)という感じ。普通にうまいと思うおれはどうしたらいいんだ?甘めのものと一緒に食べるとちょうどヨーグルトにジャムをいれるのと同じ感覚でモリモリいける。火の通った飯しか食えない中、貴重なさっぱりできる飯を残すとはなんともったいない。
研修の合間に円をルピーに両替してもらえた。ゼル伝と同じ通貨単位なので貰う時にわくわくする。しかし貰ってみると普通のお札で萎え。六角形の宝石じゃないの!?緑とか青とか赤とかの〜〜〜。レートは1ルピー3円弱。20000円を6800ルピーに換えた。研修後早速、スーパーマーケットで買い物をする時間が与えられた。3軒連れていってもらえたが、99ルピーショップなんてのもあって面白かった。日本の100円ショップみたいなものか。ただ、売り物は土産になりそうなものはなくて生活必需品中心。これからの研修生活に必要なものを補充させる意図だった模様。おれ的には買うものがなかったので代わりにネタ商品を撮りまくり。テラ冷やかし。
- ▲インドのタップ
- ▲売り物なのに蓋が開いたのが混じってる
ミネラルウォータもキャップの封を確認して買うのが鉄則らしい - ▲インドでお目にかかるとは思わなかった
ちなみにインド人の金銭感覚で買い物をしたかったら値段を10倍すればよいとのこと。例えば100ルピーのものだったら単純計算では300円だが、我々が3000円のものを買う時くらいの感覚でインド人はそれを購入しているらしい。日本人はちょっとした金持ちに。ただ、インドは貧富の差が激しいのだが、この金銭感覚がどの層のものなのかを聞き忘れた。店の外には物乞いの子供がいっぱいいて、一歩外にでると5人ぐらいにたかられ服をつかまれる。貧しい層は本当に貧しいようだ。バスの窓にまで手を伸ばしてくるし。
4日目
研修3日目にして早くもだれ始める。眠い。毎日毎日それなりの分量の宿題を出すのマジやめて欲しい。夜の時間が削られる。こっちは飯と観光目当てに旅行気分で来てるんだから……というのは海外出張扱いで給料が発生している以上我慢しなきゃいけないとしても、さればこそ残業代も出ないのに夜の時間を割いてやる義理はないのだ。そんなやる気のない状態でも眠気だけはどこかへ吹っ飛ばしてくれるのが英語のレッスンの時間。講師が常時スーパーハイテンション笑顔全快でかっ飛ばすおっちゃんで、やたらと声がでかい。研修は全部英語オンリーなのだが、他は海外のITビジネスの授業とかなのに対して、このおっちゃんは英語自体の授業担当。……なのに、おっちゃんの英語が一番聴き取れない。このおっちゃんだけ凄まじいインドなまり。かなりの無茶振りでこちらを巻き込んでくるというのにそんなだから大変。聴き取れなかったのでもう一回プリーズと言ったら「ハッハッハー、恐れることはない。失敗してもいいからしゃべりたまえよー。」みたいなことをこれ以上ない笑顔で言われた。……あのね、人の話聞いてる?研修の間、"think"を「ティンク」と発音するおっちゃんの物真似が流行ったり流行らなかったり。
研修場所に使わせてもらっている会社のサーバ室を見学させてもらった。何も考えずにパシャパシャと撮影したら許可とってねと言われてしまった。やべー、やべー、ついつい立場を忘れてスパイ行為をはたらいてしまった。だからおれは旅行気分なんだって。
サーバ室見学は2グループに分かれて片方ずつなのだが、別グループの見学を待つ間の時間潰しに日本の踊りや歌を誰か披露してよというリクエストが出た。んで披露されたのが阿波踊りとカエルの歌。ハレ晴れやらもってけやらの方が今や日本の歌と踊りなんじゃねとか思って見ていたのは内緒である。
5日目
この辺から日記のネタがなくなってくる。毎日同じ場所で飯くって同じ研修場所に通って同じ人に会って帰ってくるだけなので段々慣れてしまって、最初のカルチャーショックはどこへやら。サリーまとった人がその格好のままバイク運転してても、シャワー浴びようとして水が跳ねた瞬間蚊が5匹くらい飛び立っても、バスが停車する時えらい斜めってても、もはや驚かなくなってしまった。「そういや今日は外に出てもあまり臭くないよね。」「慣れてしまっただけなのでは……。」「うっわー、まじで!?おれショック〜。」
研修の本題とはあまり関係ないのだが、この日外国人が筆記体で英語を書くところを生まれて初めて生で見た。一応おれも、丁寧に書く必要がない時は筆記体の方がサラサラ書けると信じて筆記体を使っているけれど、正直そんなにスピード変わんねぇなと思っていた。が、本場の筆記体は違った。何このサラサラ感!細かいことながらちょっと感動。でもサラサラ過ぎて全然読めない。達筆な草書を読むようなものか。グループワークのヒントを紙に書いていってくれたのだが、うちの班はまず解読作業からスタートするはめになった。
この日は宿題が少なかったので宿に戻ってからは5人ほど集まってDS祭り。主にパネポンDSとぷよぷよDS。3日前は予想外の人がパネポンプレイヤーで驚いたわけだが、今日は予想外の人がぷよプレイヤーで驚いた。また女性だし。同期の女の子のうち、同じフロアの2人はそれぞれパネポンの人とぷよの人でしたと。しかも2ぷよ知ってるってよ。ちょ、おまwww。それはさておき、ぷよは通ルールなら楽勝で勝てるが、1回しかやったことがないフィーバールールだとそのぷよらーの人以外にも普通に負けてしまう。なぜ、おれの方が連鎖組んでるのに負けるー!?1人高速で暴れてるので相手4人に一方的にフィーバーゲージためられてしっぺ返しをくらっていることに気付く。それならばと、どうせ相手は1人を除いて自力で連鎖を組めないので、全員のフィーバーを上回る威力の連鎖をゴリゴリ組み上げて真っ正面から粉砕するという強行手段にでる。何回かそれで勝っていたが、みんなが潰しを学習し始めるとそれも通用しなくなる。タイマンならともかく多人数戦で連鎖棒伸ばしはあまりにリスキー。結局、通の勝負でそれなりの連鎖保有してから潰しや催促で隙をうかがうのと同じ感覚で、チビチビとフィーバーゲージためてから本連鎖発火するようにしたら安定してきた。まだちょっと駆け引きがよく分からんな。今まで「フィーバーなんてぷよじゃない!」と見向きもしなかったがちょっと興味が出てきたかも。
ところで、ゲーム中に不穏な噂を耳にする。夜飯の前に体調不良を訴え病院に運ばれた人がいたらしい。え?ついに犠牲者出ちゃったの!?誰だろ、誰だろと夜飯の時見かけなかった人を思い出す。もしかしてT君?とか思ってたらその晩のうちに本当にそうだったことが判明。あちゃー、おれ彼に昼飯の時カードライス残してるのみて「なに残してんだよ〜。超うまいじゃ〜ん。バクっといっちゃえよ〜。」とか言っちゃった気が。悪いことしたかしら……。しかし、何にやられたんだろうねぇ。みんなと同じものしか食ってないしカードは残してたと思うが。
6日目
研修でいよいよ最終発表のお題が発表された。1週間後の研修最終日に締めとして、グループごとに1時間のプレゼンをしろというもの。1グループ6人なので1人あたり10分。質疑応答時間とその他ロスタイムを加味して発表時間は1人7分ほど。英語とはいえ発表時間自体は修論発表や学会発表を思えば軽い方……「発表は一部始終録画されて上司にも報告されます。」え゛。
飯が合わない人が続出したため気を遣ってくれたのかこの日の昼飯はドミノピザだった。
- ▲これと水オンリー
あの〜、すごく物足りないんですけど。と思ったら一緒についてきた袋入りスパイスがインド独特(?)のピリ辛味で結構うまかった。しかも、研修生36人のとこ50人前注文したらしいので量もそれなりに。日本にあるものでもインド風なところを探せば結構楽しめるね。たまにはこういうのもいいかも。
研修中の昼飯(カードライス弁当とかドミノピザとか)は、研修場所の近くに企業がいっぱい入ったビルがあり、そこの1階に店が充実しているのでそこから調達しているらしい。この日の研修後、宿に戻る前にちょっとそこに寄り道して自由時間をもらえた。研修中に口にしたもの以外にもケンタッキーとかアイス屋とか色々揃ってる。ただしハンバーガーとかは食っちゃダメとのこと(生野菜がはさまってるので)。インドにもマックとかサブウェイはあるけど日本人は食えませんと。こういう世界中に展開しているようなとこでもインドにくればインド相応に不衛生になっちゃうのね。アイスはOKとのことだったのでアイスを食ってみた。インドの味は激辛or激甘だらけであることからアイスも激甘と予想できたので、せっかくならと一番甘そうな"Maple & Walnut"をチョイス。メイプルシロップたっぷりでうまい!クルミのサクサク感もグッド。インド味最高。
ここで、昨晩病院に運ばれて今日の研修を休んでいたT君と合流。一時は39度の熱が出たが病院で薬を貰ったらすぐにひいたらしい。さ、さんじゅうきゅうど!?ほえ〜。ともかく、アイスを普通に食ってるところをみると元気になったようで一安心。先輩の話では、入院したり日本に強制帰国になる人も過去には出ているらしいので大事にならなくてよかった。
7日目
待ちに待った週末。世界遺産の寺院などがあるカンチプラムの観光へ。ようやく旅行らしくなってきた。しかし今日の観光は半日で後半は某日系企業の工場見学だったりする。でもその後は、研修初日の会場に使ったいいホテルでのパーティが待っているので実に楽しみである。
まずはバスで長時間移動。長くて暇だったのでゲームをして過ごす。しかし、バスがガタンゴトンゆれるので微妙にやりづらい。というかよく考えたらおれの座席は最後尾の通路側。バス酔いの条件満たしまくりな気がしてきた。結局ずっとやってたけど。目的地が近くなってきたところで、暑さ対策を万全にするようにとの指示が繰り返された。過去に入院した人もいるというからよほど厳しい暑さらしい。というか入院の罠多すぎじゃないですか?とりあえず帽子を装備して水1リットルを用意。横でW君がえらい念入りに日焼け止めを塗っている。今度大学のミスコンに出るので絶対焼けるわけにはいかないそうだ。それが理由かい!
カンチプラムではまずバスで移動しつつ寺院を3つ見てまわった。
- ▲ひとつめ
- ▲ふたつめ
- ▲みっつめ
着いて判明する衝撃の事実。裸足じゃないと入れない。いや、裸足とは聞いていたけど寺の中が土足厳禁っていう意味だと思ってたら、外だろうがなんだろうが敷地内は全部裸足。何が問題って、足が汚れるとかはそういうのはどうでもよくて、単純に熱い!なるべく日陰や土の上、草の上を選んで歩くのだけど、どうしても炎天下の石の上を歩かなきゃいけないところもある。これがもう熱い!死ぬほど熱い!これ火傷するって!ヤバイって!!!気分ははだしのゲン。途中で持ってた水を足にかけてみたが一時しのぎにしかならない。「焼け石に水だね。」誰がうまいこと言えと〜〜〜っっっ!というか「暑さ」は全然想定の範囲内。必要なのは「暑さ」対策ではなく「熱さ」対策だ。それを最初に言わんかい!ひとつめの寺院で学習したのでふたつめ、みっつめはバスの中で念入りに対策をしてから挑む。
- ▲正しい冷えピタの使い方
W君から分けてもらった冷えピタで足裏をコーティング。なんと完璧な対策。歩くと足元がやたらニュルンニュルンすることと、途中でだんだんはがれてくることを除けば。ちなみにインド人は涼しい顔で石の上を歩いているから恐れ入る。日本人がここで苦戦するのをよく知っているのか寺院の外ではサンダルを何個も持ったおっさん達がそれを売りつけようと待ちかまえている。いや、外に出たら普通に自分の靴はくから……。3日目の買い物の時といい日本人観光客は表を歩くとすぐにたかられる。どうせ日本語分からないだろうから堂々と「うぜぇ〜www」とか話しながらガン無視でバスへ。
ところでひとつめの寺院に
こんな場所があったのだが、ここで体を洗ってるおっちゃんがいて注目の的に。そんなとこ入っていいのか!?それともこの寺院の僧侶か何かだろうか。とりあえずネタは撮影しておく。
- ▲ちょ、ポーズとらなくていいwww
そんなこんなで寺院を後にし、次はシルクの機織り見学&ショッピングへ。カンチプラムはシルクの産地としても有名らしい。
- ▲機織り機
- ▲織るパターンを制御するパンチカード
機織りよりもパンチカードに夢中になってしまった。これぞプログラミングの元祖だ。
関係ないけど、入口に飼われていた牛を見て
奥の3匹がドラクエの戦闘画面みたいとか思ってしまったのはおれだけではないはずだ!
つくってるところを見た後はシルクショップで買い物。
- ▲36人+αで混み合っていたのでこのショットを撮るのに一苦労
手触りがよかったのでハンカチを記念に一枚購入した。女性陣はみんなでサリーを購入していた模様。W君に試着させようとしたがダメだった。
午後はちょっとだけ研修モードに戻って某日系企業訪問&工場見学。ネタがちょっとあったのだが、特定されるようなことは書けないので省略。で、再びバスに長時間乗って帰還。途中、バスから見えた牛の群れを撮ろうと頑張った。
- ▲失敗orz
- ▲成功!
夜はいいホテルでパーティ。ビール(本旅行初の酒!)で乾杯し、バイキングのインディアン中華をたっぷり食う。ここのホテルの飯は他よりも数段うまい。欲張って一度に全種類の料理を皿にとったら
混ざってどれがなにやら分からなくなってしまった。「麻婆豆腐がうまいよ」と言われたもののどこに盛ったか覚えておらず、掘り返してやっと見つけてみれば隣のソースに浸食されて酢豚の味がしたりとか。いつも珍しい料理に対してそれが何かはあまり追究せず「何か知らんで食っちゃったけどとりあえずうまかったよ」みたいな食い方する人なので、別に問題ではない。うまいうまい。
宿に戻ったらうっかり24時までうたた寝してしまったので、起き出してとりあえずシャワーを浴び、ゲームやってる部屋を探して27時まで対戦。28時就寝。うたた寝から覚めた時に喉の痛みを感じたのだが、今にして思えばこれがフラグだったのだなぁ……。
8日目
観光2日目。世界遺産のマハーバリプラムへ。
- ▲なぜか落ちない「クリシュナのバターボール」
- ▲裏側では犬が寝てた
- ▲リポDごっこ?
- ▲岸壁彫刻「アルジュナの苦行」
ここでもやっぱり物売りにたかられる。今度は象の置物。しかもその腕時計と換えてくれとか言ってくる。子供も大人も。ほんと金持って行きそうな場所にはどこにでもいるな。おまえら自重しろ。
バスでちょっと移動しマハーバリプラムの海岸寺院へ。ここでは金払って中に入るコースと、払わずまわりの露店めぐりコースを各自好きにチョイスすることになった。海岸寺院見に来たんだからってことで中に入ってきた。多分これ正解。金払わないと入れないから
人混みから解放される。人口密度が100倍くらい違うんじゃなかろうか。何より物乞い、物売りが寄ってこないのがいい。有料バンザイ。ってことでのんびり鑑賞。
-
- ▲海岸寺院、結構小さい
- ▲いっぱい飛んでたのでお約束ながら
「ポケモンゲットだぜ!」
「海岸」寺院というだけあってすぐそばにビーチが見える。なかなかきれい。しかし危険だから絶対入ってはいけないと言われた。危険?何がだろう。クラゲ?サメ?それとも治安?……水銀とカドミウムだってさ!ちょ、それ公害!なんだ?海入ったら水俣病とイタイイタイ病?A型肝炎がかわいく見えてきた……。
午後はチェンナイの超巨大ショッピングモール、スペンサー・プラザへ。デパートを何個か合体させた感じの迷路のような建物。その中にあらゆる店がぎっしり。これはすごい。まだルピーをたっぷり残しているのでここでドーンと買い物をしておきたいところ。早速、あちこち探索して回る。目当ては……もちろんゲーム屋!!!オーストラリア行った時はマリオ1(ファミコンミニ)を買った。スペイン行った時はヨッシーアイランドDSを買った。こりゃもう海外行くたび海外のゲーム入手してくるしかないっしょ。
しばらくうろついてゲーム屋発見。キタコレとのぞいてみるとXBOXとPS2ばかり。ぬ〜ん、ラインナップが微妙……。DSはないのかDSは!?とよくよく探すとDS本体がショーウィンドウの中に置かれているのに気付く。本体があるならソフトも売られているはずだ。しかし、結局いくら探してもDSのソフトが見つからない。というわけで店員にDSのソフト無いの?と聞いてみた。
- 店員
- 「NO.」
え?一言?いや、もうちょっとなんか言ってくれよ。対応に申し訳無さのかけらも感じられない。接客がなってねーぞ、この店員。いや、だって本体あるじゃん。マジ意味が分からない。しかし、実際その売り場のショーウィンドウに無いことは自分の目で全部見て確認してるので、無いもんは無いのだろう。かなり不完全燃焼でスペンサー・プラザを後にorz。
夜は料亭「赤坂」で晩飯。インドで日本食が食べられる貴重な店で、その安全性の高さはインドの五つ星ホテルをも凌ぐとか。
- ▲ネーミングセンスがw
- ▲プチ帰国
日本食の禁断症状はまだだったけど、現地じゃ生魚なんてぜーーったいに食えないのでありがたく堪能した。初めての海外旅行はオーストラリアに5日間で最終日に醤油味が恋しくなった。そこからスペイン10日間、今回15日間ときれいに比例しているので、それに伴って日本食禁断症状が出るまでの日数も伸びている。おれ的には赤坂がもう何日か後だとちょうどよかったかも。
9日目
朝起きると声が出せなくなっていた。喉が超痛い。何だ?一体何が起こった!?思い返せばおとといの夜から喉の痛みを感じ始めた。しかし寝起きの時にちょっと感じるだけで活動するうちに忘れてしまう程度のものだったし、いつも通りみんなとワイワイガヤガヤやるのに全く支障はなかった。それが一晩にして声が出せなくなるなんて、サントハイムの王様もびっくりだ。毎晩冷房つけっぱで寝てたのがまずかったかねぇ。
週末が終わり研修再開。日本は体育の日で休みなので損した気分。喉を痛めたこともあってローテンションで研修をこなす。とにかく喉を乾燥させないようにペットボトルの水をガブ飲みしていた。かなりインタラクティブな研修なのだが、あてられた時に答えられるくらいのコンディションはどうにかキープ。ちなみにそれでも飯はモリモリと完食。
研修の中身は書けないし、2週目ともなるとインドのびっくり話も尽きてくるのでしばらくネタ無し。観光の日とだいぶ分量差出るなぁ……。
10日目
朝起きるとやっぱり声が出ない。喉が激痛い。そして鼻づまりと微熱まで追加された。完全に風邪だ、こりゃ。日本の風邪に効くと評判のルルを分けてもらい服用。「でもここインd……」言うなぁぁぁぁ!!!そこはほら!気づかないふりしておこうよ!
昼飯が2度目のドミノピザで萎え。2度はさすがにやりすぎ。非インド飯は旅行通してどっか1回でいい。10日目すぎたあたりで1発赤坂みたいな構成がベスト。もっと珍しいもの食わせんかい。
最終発表に向けてチームワークを強化するだとかで研修の終わりに班対抗のちょっとしたゲームが行われた。その名も「マインスイーパ」。ゲーム名を聞いただけですごいうずうずしてくるんですけど。……と思ったらあのマインスイーパではなく、一人が目隠しをして床に地雷と宝(に見立てたパネル)がばらまかれた中を歩き、他の目隠しをしていない班員がそれを誘導するというもの。ただし「声」は使用禁止。使っていいのは「音」のみ(手拍子で前進、足踏みで後退など)。各移動方向に対応する音を決める班、向き換えと前進に対応する音を決める班、とプロトコルは様々。しかしこのゲーム最大の難関は地面描かれたグリッド通りに動かなければならないということ。マス目の境界ラインを踏んだら即死亡。つまり一番大事なのは適切な「歩幅」の指示。ゲームが開始してから分かってももう遅い。歩幅を制御可能なプロトコルを練った班はほとんどなく、みんな早々に撃沈。うちの班はおれが目隠し役だったのだが、作戦タイムにマス目の歩幅で歩く練習をしまくっておいたので、移動方向のプロトコルのみで2位になることができた。
肝心の最終発表準備の方は、スライド作りがいよいよ大詰めを迎えてきた。夜な夜な班で宿の食堂に集まって作業するのだが、どの班も状況は同じなので夜中まで食堂は大賑わい。うちの班は一応は先週末立てたスケジュール通りの進捗状況だったので無茶な夜更かしはせずに済んだ。風邪ひいてて早く寝たかっただけにありがたい。班員に感謝。
11日目
風邪が快方に向かう。昨日が折り返し点か。なんとか最後のプレゼンの日までに通る声を出せるようにしないといけない。普段はこの程度の風邪だったら放置して対処するのだが、ここは念入りにルルを服用。あと水のガブ飲みも継続。もちろん飯の完食も。
- ▲だってこんなにおいしそうなんだもの、いやマジで
インドのカオスな交通も当たり前になってきた帰り道、逆走だ逆走だと騒ぐ声がバスの反対サイドから聞こえる。逆走車なんて屋上からちょっと観察すれば毎日のように目撃される光景なので何をいまさらと思ったら「牛が逆走してる!」……それは仕方ないwww。
最終発表の準備はスライドがほぼ完成し発表の役割分担を決めるところまで進んだ。おれの担当はイントロ部になった。うちの班は1班なので一番最初に発表を行う班。その中でもイントロ役ということは正真正銘のトップバッターに。一番最初に荷が降りるってこった。一番注目されるけどなー。
12日目
風邪から復活!はたから見たらまだゴホゴホやってただろうけど、おれ的にはもう苦しくなくなったので復活。インドの風邪にもルルが効く、……多分。風邪をひいてひとつ分かったことがある。インド空気悪い。健康な時には例のひどい臭いくらいしか気にならなかったが、喉が敏感な状態だと屋内と屋外で明らかに喉の不快感が変わるのがわかる。こりゃアレルギー持ちにはつらい。冷房つけっぱが原因かと思っていたが、空気の悪さも絡んでいるっぽい。全体的に景色が赤茶けているインドだが、心なしか大気まで赤茶けて見えてくる。事実、おれ以外にもゴホンゴホンと調子を崩している人がちらほらいた。
この日の昼飯がひどい。
- ▲何の冗談?
つまんない飯出すんじゃねぇぇぇ!!!そりゃまぁ、チャレンジングな飯が食えなくて不満な人と、インド食がまるで受け付けなくてまいってる人がいたらどっちに合わせるべきかは考えるまでもないけど、それは分かるけどいくらなんでもおにぎりはなぁ。希望者だけ別にすべきだ。
夜は最終日(明日)の発表練習。持ち時間7分を目安に6分50秒程度のセリフをこしらえる。そして、聴衆の方を見て話せるようにセリフを丸暗記。パワポのリハーサルを念仏のように独り言をつぶやきながら10回繰り返したら一字一句違わず再生できるようになった。しかし練習すればするほどスラスラいってしまってタイムがどんどん縮んでいくという誤算が発生。まぁゆっくり話せばどうにかなるさと早めに切り上げて寝た。
13日目
研修最終日。ここ1週間みんなで夜なべをしてきた成果の発表。36人が1人10分で計6時間プレゼンを続ける(+休憩、昼食)長丁場のいっちばーん最初の最初におれの番。プレゼンは録画されるとは聞いていたが、えらく物々しい巨大なビデオカメラと三脚が設置されていてちょっとビビる。座席の最前列には日本からかけつけた事業部長を含む偉い人達がずらり勢揃い。
トップバッターなので緊張する間もなく発表開始。昨晩の念仏修行のかいあってセリフ暗記は問題なし。スライドの文字をキーにして記憶が展開されるようにしていた部分以外は聴衆の方を向いて話せたと思われ。おいおい、調子いいんじゃない?……って、あれ、もう最後のスライド!?タイムは!?……5分orz。確かに昨晩、最初6分50秒だったのが練習しすぎて6分になっちゃったけど……。セリフ暗記してるぜー、暗記してるぜー、わはははー、と脳裏に浮かんでくるままに話していったら、間をとるのをすっかり忘れてかっとばしてしまった模様。学会発表の時といい修論発表の時といいプレゼンというと時間超過した覚えしかないからたまには時間余すのもいっか(ぉ。
とにかく終わってしまえばこっちのもの。発表中は写真をとったり、休憩中はこれからの人をからかったり。トップバッターって素晴らしい。ちなみに女性陣はシルクショップで買ったサリーをまとっての登場だった。
全員のプレゼンが終わった後は集合写真とったり、研修してくれた人達に贈りものをしたりされたり。こちらから贈ったのは千羽鶴。多分200羽くらいだけど。これは昨晩1人4羽以上のノルマで全員で折ったもの。鶴の折り方を完全に忘れていたので最初の1匹にすごい時間がかかってしまった。この場にタトがいたら千羽など一瞬で折り終わっただろうに。折ってる最中色々と折り紙の話題が出たので、せっかくだからとタトのサイトの作品を紹介しておいた。折り紙の世界にこういう領域があることをみんな知らなかったので、みんなビックリ仰天していた。あー、マジこの場にタトを連れてきたかった。
14日目
インドに滞在する最終日。ようやく研修も終わりこの日は遊びまくるのみ。
まず、昨日の晩から今日の朝にかけてひたすらゲームゲームゲーム。2週目に入ってからみんな最終発表の準備でゲームどころじゃなかったので、久しぶりにみんなで集まってのゲーム。最初のうちは1週目に集まってたメンバーで遊んでたのだが、誰それの部屋で○○が行われているよ、ってな話に部屋を移動するうちに気づくと1部屋(2人部屋)に20人くらい集まってる状態に。酒を飲む人、トランプ(UNO?)をやる人がいる中で7人くらいでひたすらDS対戦。マリカー、ぷよぷよ、パネポンなど。マリカーはダウンロードプレイでの対戦だったので簡単なコースのみとなりイマイチ盛り上がらず。みんなちゃんと持ってこないと駄目じゃないか。ぷよぷよはフィーバーに慣れないおれとぷよに慣れないまわりとで一時期釣り合っていたのだが、おれが慣れ始めてからバランス崩壊。チーム分けなんて機能があったので自分対他6人状態で勝負してみたり(それでもそれなりの勝率)。結局一番ちょうどいいのがパネポンってことで最後はずっとパネポン。自分で連鎖組めない人でも粘っていればカウンターででっかいの返せるし、何より決着の決め手は大連鎖よりもアイテムワークなのでSFC版と違って非常に盛り上がる。個人的には試合時間が長すぎる点だけが気に入ってないんだけどね。その点ぷよはいい。みんなちゃんとぷよの修行しないと駄目じゃないか。
夜更かしした分朝寝坊して遅めの朝食をとった後、最後の観光に出発。この日はひたすら買い物中心。みんなと違ってまだシルクショップでしかロクにルピーを使っていないので、無駄遣いする気満々で望む(日本でルピー→円の両替は不可)。まずはテンプルタワー(別に塔というほど高くもない)と呼ばれる建物内の工芸品屋"Central Cottage Industries Emporium"へ。置物とか家具とか服とか。
- ▲割りたくなるのはゼル伝プレイヤーの性か
ここで早速無駄遣い一発目。盤も駒も石製のちょっと立派なチェス盤が気に入ったので買ってみた。飾ってよし、遊んでよし。後でスーツケースに詰めるのに苦労するんだけど気にしない。対局者募集中。ちなみに、この店のシステムがややこしくて買うのにちょっと苦労した。まず商品をカウンターに持って行くと、まだ金は払わずに紙きれを渡される。その紙きれを持って別のカウンターに行くと代金を支払って別の紙きれが貰える。その紙きれを持ってさらに別のカウンターに行くとやっと品物が受け取れる。この3つのカウンターが広い店の中でそれなりに離れて存在しているから理解に苦しむ。次はどっちじゃー!?とイケてないRPGをプレイするような展開に。
この店かなりだだっ広いので残った時間は店の中で一番高い商品を探して値札を見てまわってた。立派な家具とかは何十万ルピーもするので探しがいがある。見つけた限りの最高額はゾウの神様ガネーシャの巨大な像60万ルピーだった。
店を出てバスに戻る時にもやっぱり物乞いにたかられる。ここでW君が東京アンダーグラウンドのうちわを渡して黙らせるというかっこいいことをやってのけた。ちょ、すげー喜んでバスに手振ってるしwww。そのうちわが何のうちわか知るよしもないだろうな。もし別に観光客が彼の手にするものを見たらすごい理解に苦しむに違いない。
続いて、先週も行った超巨大ショッピングモール、スペンサー・プラザ再び。今度こそゲーム買うぜぇぇぇ!!!前回は班単位で行動していた都合上1件しかゲーム屋を回れなかったが、今回は好きに組んでの自由行動。同志を募って4人でゲーム屋めぐり開始。最新のゲームが揃ってそうなちゃんとしたゲーム屋は、どこもかしこもXBOX、PS2ばかりで任天堂が影も形もない。そこで、W君に案内してもらい前回見かけたという3畳程度の狭いゲーム屋へ。狭い中、棚に山のように古いゲームが積まれ、正規で無さそうな品も混在しているどう見てもジャンク屋。「○○ in 1」系のファミコンソフトとかそういううさんくさいやつ。……でもよく見るとGBAのソフトも売られている!これならDSが見つからなくても買いたいものがあるかもしれない。何よりここでは任天堂のゲームが取り扱われている。というわけで、店員とうちらだけでぎゅうぎゅうになってしまうような濃い空間に思い切って突入。
DSのソフト無いの?と先週と同じ問いを投げかけてみると、あるよ!という返答が。いきなりキタかこれは!しかし、店員が並べてくれたのは確かにDSだが、よく分からん微妙なタイトルが5つ。他にはないのか聞いてみるとこれで全部だと言う。何でもインドでは誰もDSなんてやらんのだとか。どうりでジャック品扱いされてるわけだ。じゃあやっぱりGBAのソフトが買いたいと言ったら棚から次から次へと取り出してカウンターに並べてくれた。おおお〜マリオとかドンキーとか色々あるではないか!マリオアドバンス4(マリオ3のGBA移植)とドンキー2を購入。そしたら、もう1個買ったら値引きくれるというので、さらにマリオアドバンス2(マリオワールドのGBA移植)も買ってあげた。もちろん全部英語版。
- ▲満足満足♪
パッケージの中にソフトだけが裸でカランカランと入っているのはジャンクだから気にしない。後で動作確認したらちゃんと遊べたし。W君はもう1人の店員とやりとりしてin 1系ファミコンソフトを大量購入していた模様。こういうのの方がジャンク屋っぽくて魅力的だったが、in 1はどちらかと言うと中国のイメージだったので敢えてやめておいた。
それにしてもこの店のおっちゃんは実にフレンドリーで素晴らしい接客だった。インドのゲーム事情について色々語ってくれたしカウンターいっぱいにゲームを並べてソフトを探させてくれたし。先週のNO一言の野郎とは大違いだ。研修中よりもむしろこの店で一番グローバルコミュニケーションを実践できた気がする。インド旅行最大の目的を果たして大満足で店を後に。
- ▲おっちゃん、ありがとう!
その後は本屋で日本のマンガを探してみたり、CD屋に寄ったり、似たようなジャンクゲーム屋を覗いたり。色々ネタなものを探してまわる。
- ▲ワィルムってなんですか?
- ▲ベジータとポケモン夢のコラボ!?
- ▲謎のファミコン互換機「Pokemon」
ささってるソフトはもちろんin 1系
ワィルムはよく読むと「紫外線をカシト良いのです」とか他の日本語もエキサイト翻訳風味でなかなか笑える。というか日本語でいいのかよw。
昼飯もスペンサー・プラザで済ませる。集合まで時間もあまりなく、安全そうな店を選別するのも骨だったのでケンタッキーで8ピースバレル買って済ます。ケンタッキーもやっぱりドミノピザと同じくインド風に味付けが変わっていて面白かった。とりあえずデフォでピリ辛。日本ののようなスパイシーな感じではない。おれインド仕様の方が好みかも。
バスに戻って戦利品を見せ合っていると
買ったものがかぶってたりしてワロス。よりにもよってそれでかぶるかね。
宿に戻って荷物をまとめ、別のホテルに移動して打ち上げパーティ。酒いっぱい飲んで飯いっぱい食って後は帰るのみ。うん、この日はいい一日だった。
空港では最後に一発、インド人と日本人の違いにビックリさせられた。インドではYESを表すのに首を横に振り、NOを表すのに首を縦に振る。話には聞いていたが、これ実際にやられるとマジひっかかる。出国カード見せたら首横に振られて超焦ったもん。そんなこんなでインドに分かれを告げマレーシアへと飛び立った。
15日目
帰りの飛行機の機内食も行きと同じく激辛料理。結局激辛料理は行き帰りの機内食だけだった。インドでの食事は勝手に日本人仕様にされてたんだろーなぁ……。
機内泊して早朝マレーシア着。行きと違って乗り継ぎではなく一旦入国。空港の建物とそのまま接続しているホテルで休息。クオリティがインドと雲泥の差。久々にまともにシャワーを浴びた。こんなホテルなのに数時間睡眠をとって出て行くだけとは、なんてケチなんだ。インドでもこういうホテルに泊まらせてほしいもんだ。もしくはマレーシアでインド研修やってくれ。全然インドじゃないけど。
後は成田まで飛ぶだけ。そして解散。マレーシアのホテル写したところでデジカメのバッテリが切れたため、最後に写真が撮れなかったのが悔やまれる。ホテルで充電しようと思ったが、充電器はスーツケースの中。預けたスーツケースはマレーシアスルーして成田行き。やってもーた。
まとめ
- 全食事完食達成!チャレンジングな飯に挑めなくてやや物足りない。
- 宿から外出禁止+全部バス移動=行動管理されすぎ。かつて勝手に外出して不衛生な屋台の青唐辛子で入院した前例があるかららしいけど。
- インドはジャンク屋がアツイ!!!
- インフラの整ってない国には行くもんじゃない。
- インディアン中華はかなりいける。中華ってのはうまいもんだからある意味反則だけど。
- 激甘、激辛どんと来い!みんな飯の許容幅狭すぎ。
- 新しく仲良くなった同期数人。ゲームの話ができる人も増えた。
- 行ったことある国住みたい度:オーストラリア>日本>>>スペイン>>>>(超えられない壁)>>>>インド
結論:行くならマレーシア。