李 すもも                     

漢字について 
 会意 木+子  『』とも書くがこれは『梓』の古字でもある。
普通の桃より酸味が強いので『酸桃』と呼ぶ。中国名も、『李』。

材について
バラ科サクラ属の落葉広葉樹            高さ10m  直径0.6m 気乾比重0.7
 材は、彫刻・碁盤などに使われる。
 材としての需要はほとんどないようで、いろいろな参考書を見ても材に関する記述は見つけられなかった。

その他
 原産地は中国で、日本へは奈良時代以前に渡来していたとされる。

製作中の独り言
 面白い模様のでている材なので、この模様を生かせないかと思いながら書体字典を眺めていた。すると、李の隷書体には最初の横画に波発を持ってくる書き方が多くあったので、その横画を傘に見立てて、樹の模様を雨に見立てると楽しい作品ができあがった。
 
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刻字画像



立木画像



染色画像