�p莢　　さいかち  　　　　　　　別名　カワラフジ・シラミコロシ

漢字について　 　語源は、古名の西海子(さいかいし)からの転訛(てんか)といわれる。『莢』とも書き、黒いさやという意味。『皀』は似ているので誤用されている字。中国名の�p莢(そうきよう)は、厳密には中国のトウサイカチであって、サイカチにあてるのは正しくない。現在の中国名は、『山�p角』という。『』『』とも書く。 材について マメ科サイカチ属の落葉広葉樹　　　　　高さ15m　直径1m　気乾比重0.69 　辺材は黄白色心材は淡紅色の環孔材。やや重硬で強靱である。建築材・器具材・家具材・薪炭材に用いられる。 その他 　果実のさやを生薬で�p莢といい、去痰薬として気管支炎に用いる。トリテルペンサポニンを含むので洗濯に用いる。種子を乾燥したものを�p角子といい、腫れ物の解毒に用いる。葉は食用になる。 　枝が変化した棘があるので、生け垣に用いられる。 製作中の独り言 　広漢和によれば、サイカチのサイの字は「白＋十」で、その俗字が「�p」、音読みでソウである。「皀」はソウとは読まない。�pは黒いという意味、皀は穀物の香りという意味。黒いサヤか穀物の香りのするサヤか。広漢和を信じれば、他の多くの図鑑類の表記は間違いになる。漢字の意味から考えると広漢和の方が正しい表記だと思うが、「皀莢」のほうが優勢である。 　「來」が「来」になるのと同じで、「莢」の字は、筆記体ではこうなることが多い。

一覧表�Uに戻る 刻字画像 立木画像１ 立木画像２ 染色画像