大葉麻殻 おおばあさがら                

漢字について 
 語源は、材が軽くて軟らかく、折れやすいので、麻の茎から繊維をとったあとのオガラすなわち麻殻に例えたもの。『麻幹』とも書く。オオバアサガラの中国名は、「白辛樹」、アサガラは「小葉白辛樹」。

材について
エゴノキ科アサガラ属の落葉広葉樹          高さ10m直径0.3m気乾比重0.43
 心辺材の区別がなく、淡黄褐色から帯橙褐色の散孔材。軽軟で割裂は容易。
 器具材(樽の呑口・マッチの軸木)などにする。皮をむくと絞り模様が出るので、床柱にする。材としての価値はあまりないようで、材に関する記述はほとんど見つけられなかった。

製作中の独り言
 この材は、正丸オートキャンプ場の一画に生えていたものを、伐採して材にしたもの。材にするとき中から散弾が出てきた。この樹の近くで狩猟をしたらしい。
 軽い感じを出したくて、少し崩した隷書にした。
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