斧折樺  おのおれかんば                 
  
漢字について 
 標高500m以上の山肌に根を張り、1mm幹が太くなるのに3年かかるという。斧が折れるほど堅い木だから、斧折れの名がついた。ミネバリ『嶺榛』とも言う。中国名『遼東樺』。

材について
カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹         高さ30m 直径1m 気乾比重0.94
 材は、重硬で狂いは少なく、肌目は緻密である。器具(軸や柄類・木型類・橇・台類・ブラシ木地・木魚・算盤枠・ステッキ・細工物・箸・木琴の鍵盤)、建築(洋風建築造作・土台・敷居)、洋家具、船舶(櫂)、車両(車軸・彫刻)、薪炭材などに用いる。昔は馬橇などにつかった。

その他
 木曾谷の特産品に、この木で作られる櫛(お六櫛)がある。
 樹皮は、壁下地などに使われる。オノオレカンバは、自然林の中でも数が少ないが、秩父では比較的多く見かける。

製作中の独り言
 硬くて繊維の方向がはっきりしていて粘りが少ないので、彫るのがたいへんだった。1文字にできなかったので2文字にした。硬そうな字にしようと思って書いたのだがいかがなものか。
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立木画像



染色画像